暁 〜小説投稿サイト〜
DQ5〜友と絆と男と女  (リュカ伝その1)
53.廃墟が好きな人がいる。良さがよく分からない。
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
<天空への塔−前>
ドリスSIDE

リュカ達が塔を登り始めて3日が経過した。
塔攻略パーティーは、リュカ、ティミー、ポピー、ピエール、サンチョ、プックルだ。
従って私達は塔の前で陣取り、帰りを待っている状態だ。

「何で私が留守番組なの!?」
「うるさいのぉ〜…毎日毎日飽きもせず…」
「そうですよ、ドリス様。留守番も重要な役割ですよ。リュカ様は我々の事を信じて任せて頂いたのですから」
「まぁ…そうだけど…暇なのよ!」
私に留守番は向かない!

「………………し、しかしエルヘブンへ行ってよかったですね」
「そうじゃのぉ。天空の城の事も聞けたし、魔法の絨毯も貰えたからのぉ!」
そう!魔法の絨毯!あれは素敵だ!
1メートルも浮かび上がらないのだがスピード感が最高!
水しぶきをあげて海を疾走した時は最高の気分だった。
この旅が終わったら貰っちゃってもいいかな?
………それにしても………
「暇ねぇ〜!」

ドリスSIDE END



<天空への塔−内部>

1フロアが無駄に広い内部に、モンスターが無駄に蔓延っている。
内部は酷く荒れていて、近年人が立ち入った形跡はない。
まるで廃墟の様な雰囲気だ!

黙って探索していると気が滅入るので歌う!
大きな声で『ハナミズキ』を歌う!
モンスターに襲われる!
みんなが駆逐する!

腹の底から『空も飛べるはず』を歌う!
モンスターに襲われる!
みんなが駆逐する!

滅多やたらに『ギャランドゥ』を歌う!
モンスターに襲われる!
みんなが駆逐する!

「お父さん…お願いだからダンジョン内で歌わないで。敵が寄ってくるから…」
半泣きの息子に止められた。
「もしくはお前も戦え!歌っているだけで戦闘は何時も観戦だ!」
ピエールがキレた。
「がうにゃん」
プックルに慰められた。
「で、でも…何時も楽しくて良いと思うな…」
娘がフォローしてくれた。
「ポピー大好き!」
娘を抱き上げ、クルクル回りながら踊る。

(ドン!)
娘を抱き上げ一人ロンドを踊っていると、何やら煉瓦造りの壁に衝突した。
「いた〜い。何でこんな所に壁があるの?」
「ふんがー!」
「お、お父さん!壁じゃ無い!」
ポピーが上を見上げて驚いている。
俺もつられて見上げると…
「ふんがー!!」
そこには煉瓦造りのゴーレムが立っていた。
何か怒ってるし!
ゴーレムは巨大な拳を振り回し攻撃してくる。
俺はポピーを庇いつつ、拳をのらりくらりと避けかわす。

うわぁ〜…あの拳骨に当たったら痛いだろうなぁ〜。
逆鬼師匠の拳骨レベル?(誰だよソレ)
しかし俺に拳が掠りもしないので、更に怒り出すゴーレム。
勝手だなぁ〜…
って言うか、何で誰も助けてく
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ