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エターナルユースの妖精王
DAY BREAK
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リンは釘を刺していたけれど、向き合わない気なんて誰にもない。

自分で選ばないとダメだ、とランスロットが呟いた。
ここで我々が後押ししてしまっては意味がない、とガウェインが頷いた。
何であれアイツの選んだ事が一番だ、とユーウェインが言った。
彼が悲しまないならそれでいい、とトリスタンが微笑んだ。
好きにすればいいわ、とモルガンが肩を竦めた。
何だっていいさ、とモードレッドが手を振った。
我が君が幸せで在れるなら、とベディヴィエールが胸に手を当てた。
団長はやりたい事をすべきです、とギャラハッドが強く言い切った。

《……ま、呼ばれなきゃ俺暇だし?アンタはアンタがしたいようにすればいいさ、俺達はいくらでも付き合ってやるよ》
「悪いな。お前等には、拒否権すらないのに」
《……、…それ、本気で言ってんの?》

そして、パーシヴァルはこう言った。
アイツがあの頃みたいにいられるのが一番だろ、と。

《俺達は、命令だから、逆らえないからって傍にいるんじゃない。そうしたいからここにいて、自分達の意思でアンタのやる事に手を貸してるんだ。その辺り、勘違いされると困るんだけど?》

揺らいでいた水色の目が、きょとんとしたように丸くなる。ぱちりと瞬きを繰り返して、間を置いて「そうか」とだけ呟いた。
やっぱりそうだ。どれだけ年月が経とうが変わらない。変なところで甘ったれで、心配性で、一度悪く考えると誰かが止めない限り止まらない、パーシヴァル達の長。今だって、パーシヴァル達を無理矢理付き合わせてしまっているとでも考えているのだろう。
馬鹿らしい、と思う。確かに彼等はどう足掻こうとニアの許から離れる事は出来ない。けれど、別にそれでも構わないのだ。

「ありがとう。…優しいな、パーシヴァルは」
《そういうのはベディかマーリンに言えって》

ふっと口元を緩めたニアの肩を軽く突いて、へらりと笑ってみせる。
―――ニアの在り方を慕う者がいた。ヒトとして好ましいと隣に立った者がいた。放っておけないと構い倒した者がいて、気の合う奴だと拳をぶつけ合った者がいた。
万人から好かれていた訳ではない。全員に好印象を持たれていた訳でもない。彼を嫌う人ももちろんいて、それでもパーシヴァル達はニアを気に入っていた。どこまでだって、いつまでだって付き合ってやると言い切れるくらいには、彼等は団長を好いていた。
……まあ、それをニアに言ったところで素直に信じるとは誰も思っていないし、わざわざ口に出すのも気恥ずかしいので、誰も言わないのだが(ベディ辺りはさらっと言ってのけていたりする)。

「アイツをロクデナシの餌食にしたくないっていうのも、本当なんだけど」
《うん》
「……少しだけ、怖かったんだ」

ぽつりと、傍らの彼が呟いた。
一度浮かべた
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