暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第12話 いよいよ決戦!私、覚悟を決めます!!
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リカをご用意いたしました』


 この世界がレプリカなんですか?窓から外を見ると空は真っ白だった。


『両陣営、転移された先が本陣でございます。リアス様の本陣が旧校舎のオカルト研究部の部室、ライザー様の本陣は新校舎の生徒会室。「兵士」の方はプロモーションをする際は相手の本陣までお越しください』


 プロモーションというのは兵士の駒の特性で相手陣地の最深部まで駒を進めると「王」以外の駒になれる特性だ。相手の兵士が八人だから下手をすれば八人全員が「女王」になってしまう可能性もある。加えてこっちには兵士がいない、かなり苦しいですね……


『開始のお時間となりました。今回のゲームの制限時間は人間界の夜明けまでとなります。それでは、ゲームスタートです』


 キーンコーンカーンコーン


 学園のチャイムが鳴りレーティングゲームが開始される。私たちはまず地図を広げてどう動くか考えていく。相手の本陣と自分たちの本陣に丸を付けていく。


「私たちがまずしなければいけないのは相手の兵士を如何に無力化していくかって事ね。数で負けているのに全員が女王にプロモーションされたらこちらが苦しいわ」
「そうですわね、こちらは4人、対して向こうは15人。長期戦になればなるほど此方が不利ですわ」


 部長と朱乃先輩の言う通り長期戦は不味い、やるなら短期決戦しかない。


「なら部長、まずは体育館を確保した方が良くないですか?」
「そうね、ここをライザーに取られるのは避けたいわね」


 体育館はこちらの本陣近くにあるのでここを取られてしまうとかなり厳しくなってしまう。


「でもこちらは唯でさえ数が少ない、体育館を確保できてもそのまま守るのは難しいわ。だからいっその事破壊してしまうのはどうかしら?」


 なるほど、相手に取られても駄目でこっちが取っても守れないなら壊してしまえばいいって事ですね。


「なら部長、体育館には私が行きます。機動性の無い私は室内の方が有利ですから」
「あなた一人で?流石にそれは……」
「大丈夫です。この力を使いますから」


 私は頭とお尻から猫耳と尻尾を出す。


「小猫、貴方……」
「私はもう迷いません、猫?の力を使います」


 そう、私の正体は猫又、それも極稀な種族である『猫?』……私たちは仙術と呼ばれる気を操る術を使うことが出来ます。姉さまも仙術を使うことが出来その為に悪魔に狙われる事になりました。姉さまと離れる原因になったこの力を私はずっと疎んでいました。
 でも私はイッセー先輩と出会って成長できました。力に対していつまでも怯えて目を逸らしても何も変わらない。だから私はこの力と向き合いました。


「……強くなったわね、小猫」
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