暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第12話 いよいよ決戦!私、覚悟を決めます!!
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を掴む。


「小猫ちゃん?」
「先輩、ギュッってしてくれませんか?まだちょっと怖いんです……」
「ああ、分かったぜ」


 先輩は両腕を私の背中に回して優しく抱きしめてくれた。優しくて暖かくて心の底から勇気が湧いてきます。アーシアさんの涙目が気になりますが今は私が先輩を独り占めです。


「先輩、もう大丈夫です」
「そうか、小猫ちゃんも頑張れよ」
「はい!」


 先輩たちが部室から出ていく、そして十分後に魔法陣が光りだしグレイフィア様が現れました。


「皆さん準備はお済になられましたか?開始10分前です」


 私たちはそれを聞き全員が立ち上がった。準備が済んだことを理解したグレイフィア様はゲームに関する説明を始める。


「開始時間になられましたら、こちらの魔法陣から戦闘フィールドへ転送されます。戦闘フィールドは人間界と冥界の間に存在する次元の狭間に構成された戦闘用の世界。どんな派手な事をなされても構いません」


 戦闘用の世界ですか。悪魔の技術力の高さに驚きを隠せません。


「今回のレーティングゲームは両家の皆様も他の場所から中継でご覧になられます。更に魔王ルシファー様も今回の一戦を拝見なされますのでそれをお忘れのないように」
「お兄様が……分かったわ」


 部長の兄であるサーゼクス様は魔王様なので今回のレーティングゲームを見に来ても不思議じゃないですね。無様な姿は見せられません。
 説明が終わるとグレイフィア様は部室の中央に魔法陣を展開させる。


「そろそろ時間です。これより皆様を戦闘フィールドにご案内いたします。魔法陣にお入りください。尚一度転移すると終わるまでは戻れないのでご注意を」


 指示通り私たちは魔法陣に入る、すると魔法陣が光りだしていく。いよいよ決戦の舞台に向かうんですね、どんな場所で戦うことになるんでしょうか?光が更に強くなり私は目を閉じました。



ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーー



 ……転移が終わったんでしょうか?私は恐る恐る目を開けました。そこに映ったのは……


「部室?」


 さっきまで私たちがいた旧校舎の部室でした。これは一体……


『皆様。このたびグレモリー家、フェニックス家のレーティングゲームの審判役を担うことになりました、グレモリー家の使用人グレイフィアです』


 これは校内放送でしょうか?グレイフィア様の声が聞こえます。


『我が主、サーゼクス・ルシファーの名のもと、ご両家の戦いを見守らせていただきます。どうぞ、宜しくお願い致します。さっそくですが今回のバトルフィールドはリアス様とライザー様のご意見を参考にし、リアス様が通う駒王学園のレプ
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