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DQ5〜友と絆と男と女  (リュカ伝その1)
45.式典とは重要なもの。望む望まぬに関わらず。
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可な気持ちでは、お礼しきれないぞ」
「はい!父さん。僕、リュカ様のご期待に添える様頑張ります!」
俺も父さんの背中を見て、こんな気持ちでいた時代もあったなぁ…

「それとリュカ殿。もう一つお願いがあります」
「お金なら持ってないよ。全部ビアンカが握っているから」
何故か俺に金を渡すと、碌な使い方をしないと思われている………まぁ、否定はしないけどね。
「い、いえ!違います。リュカ殿の腕前を聞き及びまして、私と手合わせをお願いしたいのです」
「痛い!痛い痛い痛い!頭痛でお腹が痛い!だから無理!」
俺、病人だから!
ムリだから!
イヤだから!!

「そんな意地の悪い事を言わず、どうかお願いします」
「何でそんなに戦いたいの?ピエールだったら相手してくれるよ。ピエール凄く強いよ」
しかも可愛いときたもんだ…絶対、俺の相手をするより楽しいよ!
「ピエール殿とは幾度か手合わせをして頂きました。その際、リュカ殿の強さには遠く及ばないと聞きまして…どれほどのものなのかを経験したく、お願いしております」
ピエールのヤツ、ここにきて嫌がらせをしてきやがった。
ふられた腹いせか?

だいたい勝てる訳ねぇーじゃん!
グランバニア随一の戦士だよ!
これアレか?
最近息子が自分より俺に敬意を持ってしまったから、ここで父さんの方が強いんだよ的なアピール?
いや分かるよ…分かるけどさぁ…

あ〜…きっとOKするまで諦めないんだろうなぁ〜…
めっちゃ瞳を輝かせてるじゃん…
サッサと負けて優越感に浸らしてやるか。
「じゃぁ…ここでいい?」
「是非もない」

パピンは嬉しそうに剣を抜き、俺に向かって構えをとる。
俺は剣を正面に構えパピンの動きを待つ。
パピンは鋭く踏み込むと、右へ左へ絶え間ない連撃を繰り出す。
とは言え、思っていた程本気では無い様だ。
どうやらアレだ!
接待ゴルフならぬ接待手合わせだ。
俺に花を持たせ媚びを売る。
う〜ん…出世する男は違うね!
勘違いしてたよ俺…
俺、褒められるの好きだから、受け取っちゃうよ。そう言うヨイショは。


<グランバニア城>
ピピンSIDE

すごい!
素人の僕から見ても、父さんの連撃は重く早く全てが本気だ。
王様に対して手加減していない。
いや…こちらから申し込んだのだから、手加減などしたら失礼なのだ!

でも、掠りもしない…リュカ様は涼しい顔で去なしている。
父さんは顔から汗を流し肩で息をしているのに、リュカ様はいつもの優しい笑顔で汗一つかいていない。
リュカ様は、あの大盗賊カンダタ一味を一人でやっつけてしまったのだ。
父さんも部隊を率いて何度も討伐に行ったのに、逃げられてしまった。
その時に大勢の部下を失い、父さんも大怪我をした事が何度
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