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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜番外編 語り継がれなかった軌跡篇
外伝〜2度目の恋〜前篇
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を付けた女性がセシルを戸惑いの表情で見つめていた。

(この人、どこかで見かけたような……?――――!!)

女性の容姿を見つめたセシルが考え込んだその時、自分と同じ存在に思うイーリュンのシスターが親しげに話していた女性だと気付いた。

「あ、貴女は確か………イーリュンのシスターの方と親しげに話していた……確か名前は………ペテレーネさん……ですよね……?」

「え……?私がイーリュンのシスターの方と親しげに……ですか?もしかしてティア様の事でしょうか?」

突如セシルに聞かれた女性は戸惑いながらセシルを見つめていた。

「い、いえ……その……名前は凄く似ていますが多分、違うと思います………『ティナ』という名前なのですが……」

「ええっ!?あ、あの……!失礼ですが、一体どこで……いつ、ティナさんを見かけたのですか……!?」

セシルの口から出てきた予想もしていなかった人物の名前を聞いた女性は信じられない思いでセシルを見つめた。

「そ、その……実は―――――」

そしてセシルは女性に事情を説明した。

「……………………………」

事情を聞いた女性は驚きの表情でセシルを見つめ

「あの………それと、起きたらこれらもあったんです……見覚えはありませんか……?」

セシルは荷物からイーリュンのシスター服や紋章等を取り出し、更に片手に持っていた長い包みの布を取った。

「!!??こ、これらは……”幻影城”に行く前にウィル様達に創って頂いたティナさんの装備の一式……!?何故、貴女がこれらを………」

セシルが取り出したイーリュンのシスター服や杖を見た女性は目を見開き

「ま、まさか貴女の名前は………『セシル・ノイエス』………ですか?」

声を震わせながら信じられない表情でセシルを見つめて尋ねた。

「は、はい………その………貴女の名前はペテレーネさん………でいいんですよね…………?」

「!!………はい。――――ご紹介が遅れましたね。私の名はペテレーネ・セラ。メンフィル大使リウイ・マーシルンの側室の一人にしてゼムリア大陸の人々に混沌の女神アーライナの教えを広める者。――――それでセシルさん、本日は何の御用でここまでいらっしゃったのでしょうか………?」

その後セシルは女性―――――ペテレーネにメンフィル大使リウイ・マーシルンと面会したい事を伝え、セシルの希望に頷いたペテレーネはセシルと共に大使館内に入って行った。



〜メンフィル大使館〜



メンフィル大使館の執務室にて紫がかかった銀髪で、意志の強い紅き瞳の男性――――メンフィル大使にして前メンフィル皇帝―――”闇王”リウイ・マーシルンは大使として様々な書類の処理をしていた。

「リウイ様、少しよろしいでしょ
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