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001 「妖精さん、キャラクターメイキング」 
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数々が、子供心って奴を刺激してくれるんです」

(いや、これって……水槽の中を泳いでいる魚を褒めるのと同じ行為だろっ……?
この人、頭が可笑しいんじゃっ……?
魚を見て、その人生に共感して楽しむとか……キチガイと同類だと思う……)

「つまり、何が言いたいかというと、これからアナタ達には、人類が滅亡寸前の世界へと行って生活してもらう。そういう事です。
アナタ達には拒否権はありません。どうかご了承ください」

余計な事を考えている場合ではなかった。
少年が無駄なことに思考を費やしている間も説明は続くのだ。
ここで考察する事に夢中になって、話を聞くのを忘れたら、取り返しのつかない失敗になりかねない。

「貧弱なる現代子のために、私は転生特典を大量に用意しました。
キャラクターメイキングを終了させた人間から順番に、好きな転生特典を得る事ができます。
これは早いもの勝ちです。
ゆっくりキャラメイクするもよし、適当にキャラメイクして好きな転生特典を得るも良しです」

その言葉とともに、少年の目の前に青い画面が現れた。
文字を入力するためのキーボードは設置されていなかったが、人魂の意思に反応して、自由に情報を入力できる、そんな仕様だと説明された。

「それはキャラクターメイキング画面。
アナタ達は、性別・名前・種族・外見を自由に選ぶ事ができます。
つまり、アナタ達の理想像が見事に反映される訳です。
観察系お姉さんとしては、違う性別を選んで、ドキドキハァハァッして恋愛するTSエルフ娘って良いなと思います。
だから、エルフ娘になったら、特別ボーナスを上げますよ。
恋愛って良いですよね。恋愛をテーマにした名作が、後世に長く残る理由がよく分かる気がします」

(うん?
この言葉から察するに……観察系お姉さんは、人間と似たような価値観を持っているっ……?
だから、俺ら人間を見て、その人生という物語に、共感ができるって事かっ……?)

「以上で話はおしまいです。
それでは第二の人生をゆっくり激しく生きたり死んだり犯されたりするために、キャラメイクしてください」

観察系お姉さんの言葉は終わり、青い画面に文字が浮かび上がった。

『アナタは男になりますか?女になりますか?』

少年は当然、男である事を選ぶ。
そして、続けざまに、自身の名前欄に『シルバー』の文字を入力した。
これで今日から彼はシルバー。
自動的に、今まで使っていた名前を二度と思い出せなくなった。

(あれっ……ちょっと待てっ……!?
なんだよっ……!
これやばいっ……!何がなんだが分からないが、この感覚はやばいっ……!
致命的な喪失感を感じたぞっ……!
これがキャラメイクって奴なのかっ……!
もしも、違う性別を選んだら、
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