第14話
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挑発に乗った猟兵崩れが怒っている中、リィン達を見回した眼鏡の男は鼻を鳴らした後リィン達を睨んだ。
「……まさか…………」
「あ、あの野盗たちを影で雇っていたのは……!?」
男が呟いた言葉を聞き、心当たりを思い出したリィンとアリサは驚き
「フフ、領邦軍ではなくこの私だったというわけさ。我が名はギデオン―――それだけ覚えておいてもらおう。もっとも同志たちからは”G”とだけ呼ばれているがね。」
眼鏡の男――――ギデオンは不敵な笑みを浮かべた後自身の名を名乗った。
「”同志”ねぇ………」
「フン、何がしかの組織に所属しているようだが……」
「―――問答は無用だ。この地に仇なすならば全力をもって阻止させてもらう。」
「うんうん♪イチモウダジンってやつだね。」
ギデオンがどこかの組織に所属している事を悟ったレンとユーシスがそれぞれギデオン達を警戒しながら考え込んでいる中ガイウスは十字槍をギデオン達に向けて突き付け、ガイウスに続くようにミリアムは勝ち誇った笑みを浮かべて答えた。
「面白ぇ……」
「なんか変なガキまで混じってるみてぇだが……」
「……オイ。やっちまってもいいんだな?」
「ああ、学生相手に可哀想だが仕方あるまい。―――知られた以上、生かして帰るわけにはいかん。遠き異郷の地で若き命を散らせてもらおうか。」
「こいつら……」
「クスクス、手を抜く必要はなさそうね。」
自分達を殺すつもりでいるギデオン達をアリサは睨み、レンは余裕の笑みを浮かべて二振りの小太刀を鞘から抜き
「――――Z組A班、武装集団の制圧を開始する!」
リィンの号令を合図に戦闘を開始した。4人いる猟兵崩れに加えてギデオンの銃撃やアーツは厄介だったが、レンが繰り出す疾風のような速さの変幻自在の様々な武器での攻撃やアガートラムを操るミリアムによってギデオン達は圧倒された事に加え、リィン達の活躍もあり、リィン達は余裕でギデオン達を戦闘不能に追い込んだ。
「ば、馬鹿な……」
「百戦錬磨の俺達がこんなガキ共に……」
「クソ……特にあの菫色の髪のガキが厄介すぎる……」
戦闘不能に陥った猟兵崩れ達は自分達の敗北に信じられない表情をし
「傭兵部隊”バグヘアー”……あちこちの猟兵団からのドロップアウト組だったっけ?今回の仕事で、晴れて猟兵団として名乗りを上げるつもりだったのかな?」
「ああ、なるほど……要するに猟兵の”落ちこぼれ”が集まった集団ね。道理で猟兵の割には弱すぎる訳だわ。」
ミリアムは猟兵崩れ達を見つめて問いかけ、目の前の猟兵崩れの正体を知ったレンは納得した様子で猟兵崩れ達を見つめた。
「な、なんでそれを……!?」
「学生
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