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ドラゴンクエストビルダーズ:アレフガルドを復活させられてます(新リュカ伝)
第1章:メルキド編
4:偉そうな態度の奴は、態度だけで実際偉くない。
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(メルキド近郊の平原)
リュカSIDE

「や、やぁ……僕はリュカ。お友達にならないかい?」
「グワァー!!」
初対面の印象は最悪でした。
俺は奴の尻尾を踏み、奴は俺に炎を吐きかけてくる。

焼死はご免なので即座にバギで空気の壁を作り守ろうとしたのだが、魔法が使えなくなっていた事に気付かされ、みっともなく地べたを這いずって炎を回避。
何とか奴の炎から逃れると、棍棒を握り締め臨戦態勢に。

肉体の若返った俺を舐めてもらっては困る。
ピリンとの運動会で、抜かずの10発はいける確信を得たんだ!
ドラゴンの1匹くらい、寝不足状態でだって倒してみせる。

そんな意気込みを心に、俺は奴目掛けて棍棒を力一杯振り下ろす。
(ボキッ!)
うそ〜ん………棍棒壊れちゃった!
何これ? 武器が脆すぎるぅ!!

武器が壊れるくらいの威力で殴られれば、死ななくても痛いのは当然。
ドラゴンも痛かったのだろう……更に怒りを増して暴れ出す。
周囲の地面や草などを盛大に捲き飛ばし。

さて……如何すっかなぁ?
残りの武器は檜の棒1本。
……素手で戦った方がマシかな?

まぁ戦い方次第で何とかなるだろう。
ドラゴンは怒りで我を忘れているから、チャンスさえあれば勝てるはず。
戦いのチャンスなんて、自ら生み出すしかないんだけどね。

俺は比較的柔らかい脇腹等を集中して攻撃。
武器は無いので殴ったり蹴ったりだけど、スピードを生かした攻撃の為、それなりのダメージを与えている。
俺としては奴の一撃を貰えば、即死だろうと思うので、気を緩めず常に素早く移動して攻撃する。

そして我慢の限度に来たドラゴンは、大きく息を吸い込み盛大に炎を吐く準備を……
これこそ待っていた勝利のチャンス!
素早く奴の頭の下に移動して、炎を吐く直前にアッパーカット!

大きく開けた口は突然強制的に閉じられ、吐き出して止まらない炎は口を逆流!
鼻や耳、そして目から自らの炎を吹き出させ、その場に崩れ落ちるドラゴン。
巨大なドラゴンは、そのまま息絶え消え去った。

そして奴の消え去った跡には豪華なソファーが1つ……
近付くと頭の中に“くつろぎソファー”と浮かぶ。
何でドラゴンがソファーを持ってたのかは解らないけど、座り心地が良さそうなソファーに、ちょっと嬉しくなった。

試しに座ってみる。
こんな草原の真っ只中で、ソファーに座るイケメン。
かなりシュールな光景だけど、この座り心地の良さには問題ないだろう。

気を抜くと草原の真ん中で眠りそうになるが、モンスターに襲われそうなので我に返り帰還する事に。
勿論ソファーは持ち帰り。
後でステキなリビングルームを作ろうと心に誓う。



(メルキド)

日暮れ前……拠点に帰り着き
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