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逆襲のアムロ
8話 ガルマ大返し 11.10
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か!」

シャアはデニムの通信を拾うことに成功していた。
そして、互いに話を切り上げた。シャアはアムロに礼を述べた。

「アムロ君。有意義な時間を有難う。再び敵同士で相見えるだろう。それまで壮健でな」

そう言って、シャアはデニムとの合流ポイントへ走り去っていった。
アムロはシャアへの話が果たして上手くいったのかと自問自答していた。



* ウィスコンシン ジオン軍前線基地 11.11 10:10


ガルマを始めとするジオンの将校が揃い、ガウとドップ、マゼラアタックと大軍を擁していた。
ガルマは全軍に通達した。

「大軍に確固たる用兵は必要とせず、ただ敵の疲労のみを蓄積させ前線を再びノースダゴタまで押し戻してやれ!」

ジオン兵はその号令に高揚した。
作戦は至って単調だった。無数のマゼラアタックを平行に並べ、その上空をドップとガウが制していた。

連邦もジム改とコアブースターを主体に正面より迎撃した。
勝敗のカギは空戦にあった。コアブースターの総数を凌駕するドップの大部隊が制空権をガッチリ握ると、ジム改の射程では届かないガウがジム改に対して爆撃を行う。仕上げにマゼラアタックの追撃により、連邦のウィスコンシン東部からの後退余儀なくされた。


* ミネソタ西部 連邦軍駐屯地 18:30


連邦軍司令ダグラス中将は再び難題にぶつかった。
ガルマの圧倒的な物量による進撃が一時ミネソタ、ウィスコンシン全土の勢力圏を一気にノースダゴタ境まで軍の後退していた。

モビルスーツのアメリカでの量産体制がキャルフォルニアの工場の稼働により可能になっていたが、先のジオンの奇襲作戦とザクの壁とガウの雨により、一定の機体供給量が前線の需要に応えきれていなかった。

そこでのガルマの戦車や航空部隊という旧式戦力の圧倒的物量による正攻法はいかなる奇計も用いることがままならなかった。


「ガルマが出てきたか。討ち取る好機ではあるが、攻め方が古典的過ぎて隙が無い。さてどうするか・・・」


ダグラスはテネス、ウォルフ、キッシンガムがブリーフィングへ招集した。


「諸君らに集まっていただいたのはガルマを討ち取るためである」

3人はどよめいた。ダグラスは話を続けた。

「奴は非常に古典的なやり方で来ている。それで我が部隊もそれに倣う」

ダグラスは副官に3人へそれぞれ作戦内容の書面を渡した。

「お前たちにはこれより南下してもらい、サウスダゴタからアイオワ、ウィスコンシンへ進撃してもらいたい。ザクの壁とガウの雨を潜り抜けながらだ。そしてガルマがミネソタへ進軍するその後背で奴らの補給路を断つ。以上だ」

持久戦だということを3人は理解した。敵の総数が今回が多すぎる故に正面からは
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