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ペルなの
15.夜更け
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「どうしようかな……」

ベルベットルームから戻ってきた彼女はベッドの上で頭を悩ましていた。

それもこれもイゴール達に聞いてきた話を合わせた彼女の知識をなのは達にどれだけ伝えていいのかである。

シャドウがこうして目の前に現れた以上、前までの様に全てを秘密にしておくのは色んな意味で良くない悪手であるのは確実。

既に最低限の事は話してあるが、彼女が体験してきた濃紺な一年間やさっき聞いてきた別の所で起きた影時間とは違う濃霧の漂うアチラ側の話等は当然の事ながら話してはいない。

そもそもこれらを話した所で特に何か進展がある訳でもなく、時間解決の糸口に繋がるヒントをこれらに求めるのは無茶だろう。

とはいえ、シャドウに関してこんな事件があったという事例ははやての様な指揮官には重要な情報にもなるというのも分かるし、もしかしたら専門家からしたらこうした話でもヒントを見つけ出してしまうかもしれない。

だがしかし、彼女はとある疑念を無視は出来ないでいた。

なのは、フェイト、はやて等を始めとする起動六課のみんなは良い人ばかりで話しても問題無さそうだと彼女から見ても思うが、あの幾月もあの時までは頼りになる人だったのだ。

それに彼女たちが大丈夫であってもその上にいる上層部達がシャドウについて悪用しないかは分からない。

管理局という巨大な組織にいる以上、なのは達もその義務を果たさないといけないのを考えれば簡単には話せない。

既に何者がシャドウをテロの手段として利用する方法を持っているかもしれないが、それが管理局の様な大きな組織の手に渡って更に研究が進んでしまえば第二のタルタロスが誕生するかもしれず、再びニュクス覚醒の呼び水となって世界終焉を引き起こしかねず、それが彼女の世界にまで伝播すればあの戦いの全てが無駄となってしまう。

それだけは何としてでも阻止しないといけない。

あの世界には空っぽだった彼女を満たしてくれた大切な人達がいるのだ。

「でも、このまま手を打たずにいたら、それはそれでどうなるか分からない……」

冥府を治める神様が引き起こした事件と同様の霧の中に出るシャドウ。

もっとも、地球でのそれは神様がシャドウの住む“裏面”への道をテレビを媒介にして繋げた先での事で、現実世界だと霧と無気力・諦め等の負の精神を煽るだけだったらしいが、ミッドチルダでは現実での世界でシャドウが出現している。

シャドウに普通の人が襲われたらどうなるのかは良く分かってるからこそ、彼女は話さないという選択肢を軽々と選べない。

現時点で彼女が持つ情報はあくまで過去の地球で起きた実例だけで、到底今回の事件答えに辿り着くのは不可能。

だが、管理局が持つ情報にエリザベスが例えで言っていた神器やそれに類するのが
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