第14話 転校生、翠屋に行く
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
いだ。
まぁ心配してくれていた事は分かった。
「ごめんね、零治君………」
そんな中、沈んだ様子で俺に謝ってくる美由希さん。
「別にいいですよ。いつものことじゃないですか。こうやって体もピンピンしてますし」
その場でジャンプし、元気なところを見せる。
「………いつものことは余計じゃない?」
「でも、反論できないでしょ」
「うぅ………」
多分、余計なことをしなければもう大丈夫だと思うんだけど………
「零治!!」
「な、何だよ………」
いきなりでかい声を出して俺に指を指してくるバニングス。
「あ、あんた心配かけたんだし、一つ私の言うこと聞きなさい!!」
「………いきなり何言ってるんだよお前」
「反論はなし!!これは強制だから!!」
訳が分からない上に勝手に強制にされた………
何を考えているのか………
でも、心配させたのは確かか………
さて、どうするか。
「………で、俺に何させる気だよ?」
それを聞いてバニングスは口を開く。
「私の………私の事を名前で呼びなさい!!!」
………………えっ!?
「そんなことでいいのか?」
「ええ!?」
俺の答えが以外だったのか、驚くアリサ。
「いやぁもっと凄いこと言われるのかと思ったよ。『明日私の奴隷になりなさい!!』とか」
「えええ!?」
「ありがとな“ア・リ・サ”」
ブチッと何かが切れる音が聞こえ、
「このッ馬鹿やろー!!」
リバーブローが俺に入ったのだった。
「零治君、流石にそれはないと思うの………」
なのはの呟きにすずかも頷くのだった。
「分かんね………」
終始アリサは不機嫌であったが、その後も少し雑談してそれぞれ帰路に着いた。
リバーブローが効いたのか食べ物を食える状態じゃなかったので結局何も食えずに帰る羽目になり、お土産として買っていったケーキセットは俺の分をライに食われたのだった。
グスン………
『ドクター、こっちの生活にもやっと慣れてきました。これから怪しまれないように情報収集を始めようと思います。今回は美味しい洋菓子店に招かれました。そこのスイーツは今まで食べたことがないほど美味しかったので、ドクターにも送っておきました。皆で食べてください』
「ふむ、これが」
そう言ってチンクから送られた箱を開ける。
中にはチョコケーキ、ショートケーキ、いちごのタルトやシュークリームと色々なケーキが入っていた。
「ほぉ、確かに美味しそうだ」
「ドクター、その箱をこちらへ」
「ん?構わないが」
そう言ってスカリエッティはウーノに箱を渡す。
「これからみん
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ