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リリカルなのは
パパは強し
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「ヴィヴィオ、助けに来たよ」

「パパ、身体が勝手に、うぁああああああああ」


 聖王のゆりかごを無理やり起動した反動だろう。
 ヴィヴィオは暴走し、見境なく攻撃しようとしている。
 このまま放っておけば限界を超えた魔力で自壊してしまうだろう。
 なんとしてでもヴィヴィオを止める必要がある。
 そのためには、暴走の原因となったヴィヴィオの体内のレリックを破壊しなければな

らない。
 さきほどヴィヴィオに助けられた。
 今度は俺がヴィヴィオを助ける番だ。


「怯えろ! 竦め! レリックの性能を活かせないまま死んで行けぇ!」


 殺しませんよ。ノリノリでヴィヴィオと拳を交わす。
 聖王のゆりかごのバックアップを受けているヴィヴィオは魔力無限チート状態だ。
 動力炉を破壊する必要があるが――。


『ドクター、動力炉の停止を確認しました!』

「よくやった、ウーノ」

『お礼ははやてに言ってあげてください』


 そうか、はやてがやってくれたのか。
 これで心置きなく戦える。


「パパぁ……笑ってるよ」

「む?」


 あきれ顔をにじませるヴィヴィオを見て苦笑する。
 俺はいつからバトルジャンキーになったのか。
 久々に全力を出せるとあって年甲斐もなく興奮している自分がいる。
 その後、戦いは一進一退の膠着状態に陥る。
 増援をよこそうとするウーノたちは止めてある。
 このレベルの戦いに援護にきても邪魔なだけだし、巻き込みかねない。
 その代り、次元震を抑えるようにいってある。
 なにせ拳の一撃一撃が小規模な次元震を伴っているのだ。
 今ははやてが馬鹿魔力によって抑え込んでいるが、長くは持つまい。


「私、足手まといにっちゃって……ごめんなさい、ごめんなさい」

「ヴィヴィオが居なければアルカンシェルで散っていた。俺がいま生きているのは間違

いなくお前のお蔭だよ」


 悔悟をみせるヴィヴィオを優しく諭す。


「……そういえば、親子喧嘩は初めてだな」

「何言ってるのパパ」

「駄々をこねる子どもを受け止めるのは父親の仕事だってことだ」
 

 無駄話をしながらも動きをやめない。
 そろそろ体力的に厳しくなってきた。
 ここが勝負所か。
 手に持ったエンジェルダストをヴィヴィオをかすめるように投げる。
 思わず目で追ったヴィヴィオの隙をつく――。


「目の良さが命取りだ!」


 無防備な身体に、渾身の右ストレートを放った。が、何ッ!?
 とっさにヴィヴィオが拳を押し付けてきた。
 全魔力をつぎ込み拮抗する。
 これだけの魔力衝撃を直接与えればレリックは砕けるはず。 
 しかし、
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