暁 〜小説投稿サイト〜
グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第15話:あの娘どこの娘この娘はアホの娘
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
けど、そんな事には絶対にならない!

「もしリュリュの修行に私が協力して、その結果大会に優勝できたとするわよ……それを見てお父さんはどう思うかな? 『確かにリュリュは頑張った……でも凄いのはポピーの協力だな』って思うんじゃないのかな?」

「そ、そうかもしれない……」
どうしよう……最近この()が馬鹿なんじゃないかと思えるんだけど!
「ね、誰も貴女に協力しない訳が解ったでしょ?」
これで納得するなら、この()はアホの()決定だ。

「そっか……みんな私の事を応援してくれてたのね」
うん、アホの()だ。
「でもティミー君は『僕に今すぐ処女くれたら協力する』って言ったわよ……あれってどう言う事?」
あの馬鹿そんな事言ったのか!

「アイツは例外ね……本心を言っただけよ。もう同じ遺伝子で出来てるんだから、お父さんの息子でも良いじゃないの。大会には出ないでティミーとヤっちゃえば?」
「な、何て事を言っちゃうのポピーちゃんでは! 私はそんな軽い女じゃありませン」
解ってるわよ……アンタは重量級のアホの()よ。

「でも解った気がする。お父さんがこの大会で私に何を言いたいのかを……」
この部屋に押しかけた時は泣きそうな顔をしてたが、今は晴れやかな表情を振りまいてる。
チラッと旦那(コリンズ)を見たが、案の定デレッとアホ面しくさってやがる。

(ピロン、ピロン)
そんなタイミングでリュリュのMH(マジックフォン)からコール音が聞こえてきた。
多分ウルフね……良いタイミングだ。

「は〜いリュリュで〜す」
取り出したMH(マジックフォン)から、ウルフの立体的ビジョンが浮かび上がる。
『あ、リュリュさん? 至急陛下の執務室まで来て下さい。何か用事があるってさ』
お父さんからの呼び出しって事は……アレね!

「は〜い。直ぐに戻りますぅ」
そう言うとMH(マジックフォン)を仕舞いベランダへ向かって歩いて行く。
「じゃぁ私帰りますね。お父さんから呼び出されちゃったから?」
他の奴がベランダに向かいながら同じ事を言ったら“そっちは出口じゃねーよ!”とツッコむのだが……

「じゃぁまたね」
「うん。色々ありがとうポピーちゃん……ルーラ!」
私もよく使用するからツッコむ事は出来ない。
便利なのよあそこ。

飛び去ったリュリュの姿を目で追いかけて思う……アホって幸せなのかもしれないわ。

ポピーSIDE END




[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ