「冥王来訪」の感想


 
コメント
マブラブ世界における戦術機が接近戦の刀剣の装備するだけ、大規模なミサイル装備なし、そんな技術低下のはソ連と関係がありますが? 
作者からの返信
作者からの返信
 
 ご感想ありがとうございます。
ご質問を受けて、再度、柴犬の原作小説を読みなおしたのですが、以前ご意見の頂いた通り、ソ連のミサイル技術は現実より進んでおります。
 1980年代後半に配備が開始されたP-270 Moskit、P-800 Oniks missileが1983年の段階で東欧諸国で広く使われているのです。
 現実では海外向けに輸出されたのは1990年代後半になってからでした。

>大規模なミサイル装備なし
 設定資料集『『マブラヴ オルタネイティヴ』公式メカ設定資料集』をもう一度見返しました。
ソ連軍のページを見ると、ソ連防空軍と戦略ロケット軍に関して驚くべきことが書かれています。
『米軍に次ぐ戦力を保有していた空軍だが、…不要と判断され……事実上の廃止状態に陥った。
その後、1980年代に入り……前線航空部隊が再建され……運用は地上軍……が行っている』(前掲著.p231)

 これ、下手したらソ連軍の上層部がBETA戦争にかこつけた政治闘争に負けて、粛清されたのではないでしょうか。
戦略ロケット軍は、ソ連赤軍の重要兵科で、戦略ロケット軍司令はロシアになってからも国防次官を兼務していました。
(プーチン政権になって、この慣習が捨て去られたのでプーチンと軍は不仲になっているそうです)
 フルシチョフ時代から国防大臣を務めたウスチノフ元帥とその周辺の官僚集団がBETA戦争で粛清されたので、ソ連の国防指針がめちゃくちゃになっているのではと考えています。

ちなみにマブラヴ世界でもソ連はミサイルに関してある種の信仰を持っていて、米軍が使用を止めたフェニックスミサイルのコピー品を使うほどです。
(設定資料集,p77)
 TEの本編で、KGBのスパイがハイネマンに近づいて、盗み出したのは、F14の技術ではなくフェニックスミサイルだと小生は考えています。

>そんな技術低下のはソ連と関係
 ソ連の場合は、1980年代後半から勝手に回復してますからね。
むしろEU加盟国の方が、近接戦闘用の槍や刀を作るほどですからね……
 貧乏な東ドイツですら戦略爆撃機のTU-95と対艦ミサイルを用意する一方で、金も装備も潤沢な西ドイツがオールTSFドクトリンって、なんだよと思えてしまうので。
 考えられるのはミンスクハイヴ攻略作戦であったパレオロゴス作戦で、ベラルーシの湿地帯で戦車や自走砲がうまく使えなかったから、戦術機偏重に走ったのでしょうね。