「冥王来訪」の感想


 
コメント
避けれない戦争は悲惨ですね、ソ連は面子にこだわり破滅する未来しかない? 
作者からの返信
作者からの返信
 
ご感想有難う御座います。
>避けれない戦争は悲惨
今次のウクライナ紛争を見て思うのですが、ロシアはウクライナの旧ソ連圏からの離脱と言う些事にこだわらなければ今回の戦争は避けられたものでした。
8年前のクリミア強制併合にしても、じっくりと話し合いを通じて行っていればより平和的に着陸できたはずです。
ウクライナでは多数のロシア系住民が居り、ロシア語はウクライナの国語ではありませんが憲法上、重要な地位を保証された言語です。
長い時間を掛ければ、クリミアはウクライナから独立する路線もあったでしょう。
プーチン政権の失策です。

元来、ロシアは戦争に強い国ではありません。
どちらかと言うと諜報工作が十八番で、ポーランド分割やカフカスをオスマントルコから掠め取ったように長い時間を掛けて領土を侵食する手法を取るのです。
ロシア人は時間間隔が長く、せっかちな日本人や韓国人と違って100年や200年単位でしか時間を感じられない様な鈍感さがあります。
 本作品の話もゼオライマー奪取が原因で連鎖的に東欧への敵対行動をしてしまいましたが冷静に考えれば避けられた争いでした。

>ソ連は面子にこだわり破滅する未来しかない

 ロシア人はタタールの軛の所為で欧州に比して立ち遅れてしまったというコンプレックスが御座います。
17世紀のピョートル大帝時代にオランダやドイツに出向いて造船技術や最新科学を学びに行くのですが、あまりの無作法さに「田舎者」扱いされます。
(もっとも当時の欧州でも今より行儀作法の水準は低かったのは事実です。
今日伝わってるテーブルマナーや行儀作法は19世紀後半に作られたものです)
その事がいまだに忘れられず、心のどこかで欧州を恨んでいる面があります。
もっともロシア自身も国際慣習や決まり事を守らず、一方的に破棄する姿勢があるので、野蛮人とみられても仕方のない面があります。
(日本は幕末より愚直に国際慣習を守り続けてきたため、短期間で信用を得てきました。
この件に関しては先人に頭の下がるばかりです)