「冥王来訪」の感想


 
良い点
歴史の転換期に入った事
 
コメント
マサキを操れると思っているのか政治家はマサキが死んでゼオライマーだけ手元に残ればと狸の皮算用をしてますね、利子の付いた報復を想定しないとはソ連も日本帝国も変わらないものですね。特にソ連は国家分裂してもオカシクないのにスターリン並みの独裁者が居ないと駄目ですか? 
作者からの返信
作者からの返信
 
ご感想有難う御座います

>歴史の転換期に入った
1972年のカシュガルハイヴ建設以降、ソ連はこの5年の間に軍事作戦によって人口の3割を失う大損害を受けています
現実世界でのソ連人口は1970年の段階で2億4170万人です
単純計算して、約七割が生き残ったとすると1億6919万人
おそらく中央アジア諸国の人命が失われた形になるでしょう
ソ連は1920年代には早くも出生率が下がり始めますが、元が多いので100年足らずで帝政時代の二倍近い人口まで増えました
ですが、その人口増加を担っていたのは中央アジア諸国です
1990年の統計だとタジク人女性の出生数は4人で、対するロシア人女性は1人という記録もあります
このことはソ連軍にも影響を与え、中央アジア出身の兵士がかなりの割合を占める結果になっていきました
また彼等の75%は、ロシア語を全く介しませんでした
(中央アジアの言語を介する古参兵や先任下士官が居なければ部隊の円滑な運営が出来ないほどでした)
比較的、従順な中央アジアが失われたあと残るのは、小ロシアとバルト三国、カフカスぐらいです
この世界は、イラン革命が起きていないので、帝政イランが健在です
親米国家のトルコによるカフカス調略も盛んでしょう
独立心の強いバルト三国が、ソ連弱体化の機を逃すとは思えません
この世界のソ連も遠からず縮小する運命にあるでしょう

>ソ連は……独裁者
ロシア社会は一度も民主的な選挙、議会を経験したことがありません
常に彼等の意識の中にあるのは蒙古の軛(くびき)の時代の発想です
300年間にわたる統治によって様々な恩恵を受けた彼等は、政治システムまでそのまま温存しました
民主社会と言う物を知りませんので、政治とは強権的な独裁が通常であると思っています
今日も変わりません
経済的、政治的失敗を隠ぺいするために他国の侵略に備えるとして自国民への恐怖の押し付けを
繰り返す姿勢

根底には、「数世紀にわたる侵略を受けたロシアは、自己防衛の為に軍事拡大をするしかない」という自己暗示があります

異常なまでに領土侵略を繰り返す姿勢は、このような過剰なまでの恐怖心が原因と考えられます

>マサキが死んでゼオライマーだけ手元に残ればと狸の皮算用をしてますね

天才科学者で、反意を抱いている男を危険視するのはむしろ政治家としては当然だと思います
仰る通り、反撃をされることに関して想像力が欠如しているという点には概ね同意します
ハイヴ構造物を一撃で吹き飛ばす相手の事を軽く見積もっている点は、否定できません


頂いたご意見は話作りの参照にさせて頂きますので、今後の展開をお待ちください

(2022年5月8日17時45分加筆修正)