「稀代の投資家、帝国貴族の3男坊に転生」の感想

(*・ω・*)
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コメント
ヤンは船育ちで政治らしい政治に関わってこなかったから、たぶん民主主義に幻想を抱いてるんでしょう。ありがちな中途半端に開明的な貴族の若様というか、言葉を飾らずに言えば変に知識を付けて賢しくなった富める者ですね。フランス革命で共和派に付いた貴族たちの様な、人はみな平等で命は等しくあるべきだ!みたいな事を言い出す下級貴族たち、下の人から見れば自分たちも立派に富裕層ということを理解していないで、王や大貴族や大商人ばかりを槍玉に挙げてさも自分たちは貧しき者の味方だと言わんばかりに。
ヤンが「死んだことがないものが死後の世界を語ることを信じるのか」と言ってましたが、彼の言葉を借りるなら「貧しさを体験したことのないものが貧しさを語る」わけです。結果的に彼らは自分の首を絞める結果になりましたが、それでも人民の自由と平等を最後まで信じて死んでいきました。ヤンも似たようなタイプな気がします。ザイドリッツの言うようにヤン家も同盟では十分に富裕層ですから。結局のところ彼も苦労知らずの若様なんですよ。 
作者からの返信
作者からの返信
 
感想ありがとうございます。顔さんは歴史に詳しいのと、表現が率直なので理解しやすいです。ただ、本当に他人の生活を良くしたいと考えられる『理想家』は、貧困層からは生まれにくいのではないかとも思います。自分の生活にいっぱいいっぱいで、何とか子供の世代には中間層になれるようにと思いつつ、日々の暮らしに追われてしまうはずなので。
原作でも触れられていましたが、教師・医師・弁護士から革命家に転身する事例が多いのも、自分だけでなく、関わる人々の生活を何とか良くしたいと思う機会が多いからなのかなあとも思います。
言われてみれば『学者』になる事を許可する家庭となると、本当に上位の富裕層ではありますね。引き続きよろしくお願いします。