「リュカ伝の外伝」の感想

田鰻
田鰻
 
良い点
いやぁ…
朝の出勤前から笑いました。
普段一話最後まで一気に読み切るのですが、笑い過ぎて最初はリュカさんの歌まで読めないくらいでした。
そしてリュカさんの歌で二度笑い。
 
コメント
このエピソードこそ、天才宰相の為人をそのまま表していますね。
天才だし有能だからこそ若くして宰相まで上り詰めたのは紛れもない事実でしょうけれど、それを全く感じさせないほどの…カリスマ性の無さ。
「リュケイロム陛下があまりにも凄すぎるからあんな天才(笑)でも宰相が務まるんじゃねーの?」とか思われていそうで…
実に哀れなりウルフ=アレフガルド宰相閣下。(笑いながら)

そしてやっぱりはやっているのは「女子供の間」なんですね。
学校の先生なんか、「子供達の間で妙な歌が大流行しているけれど、何なのだろう?」と訝しがっていたりして。
作中には絶対に上がってこないような替え歌なんか子供達の間で次々に派生していそうです。
でも結局最後は「ウールポンポン♪」で。

でもレクルト君、そんな宰相閣下と「レッ君」「ウルポン」なんて呼び合ってたら、同類と思われちゃいますよ(?)


リュカさんの歌…これだけで(リュカさん視点での)リュカ伝の前半が大体わかる仕様ですね(笑)
まあ、周りの大人は怒るわなあ…他国の兄王様を巻き込んでるだけに国際問題に発展しかねないわけで。プックルがマリーに怒ってる所なんかシュールですね。

マリーはリュカ伝2・3では前世の知識をフル活用してましたけれど、歌の内容は概ね前世の知識にはないわけで。リュカさんの歌の内容は間違いなく、リュカさんが自分の子供たちに話してきたんでしょうね。
幼少期のティミーやポピーに(リュリュにも)父親として接することが出来なかったリュカさんですが、その後に生まれてきた子供達には小さな頃から「お父さん」をしようと思って、例えば夜寝る前に枕元で、普通の親ならおとぎ話をするところを、自身の冒険譚を子供達に(恐らくせがまれて)、あれこれ聞かせていたりしたのかな…と想像してみました。
「ギザギザハートの子守歌」を交えながら(笑)
マリーは純粋に楽しみつつ、リューラやリューノは毎回毎回目を輝かせてたんだろうなあ。
なんてことを読者なりに勝手に想像してみました。

んで、子供が寝付いた後、リュカさんは…
そして、女の許へ…。
 
作者からの返信
 
ご感想ありがとうございます。

朝から申し訳ございませんでした。
サブタイトル通り「人徳とか為人とか」が重要になるエピソードでしたね。
あとカリスマもかな?

もうある意味人気者ですよね天才宰相閣下。
子供とかは城下で見かけると笑顔で近付いてくると思うんですよ……
勿論「あ~ウルポンだぁ」ってな感じでですがね。

そしてリュカさんの歌。
これ、最初に出来上がった時、流石に酷すぎてダメだろうと思ったんですが、
後に作詞者(作中の)が怒られる事を思い付いたら、いけると感じましたね。
とにかく色んな人に囲まれて怒られてるマリーの姿を想像して書きました。
プックルにもね。