「亡命編 銀河英雄伝説~新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)」の感想

pip
pip
 
良い点
原作者の理想で作られたのがヤンですからね。
反権力といいながら偉い立場にはつきたい。
責任は取りたくないから、追い詰められてからヤレヤレと言いながら出てくる。
つまり社会と向き合えない、理想のために周囲と根気よく話しあったりすることができない、弱い人間の理想なのです。

現実主義の主役を配置すれば、絶対に不可避でヤンとラインハルトの粗が見えてきてしまう。
それは避けられないことですね。
原作がそういう欠点を持っているので。
ヤンとラインハルトを英雄視する読者には受け入れられないでしょうが。