「銀河英雄伝説 エル・ファシルの逃亡者(新版)」の感想一覧

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tukiyomi
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更新お疲れ様です。

この作品の中でも、ルグランジュ提督は、本当に魅力的なキャラですね。
場面場面の描写からも「この男となら命運を共にしたい」と思わせる好漢ですし。
そりゃ確かに原作で、将兵たちが最後まで一緒に戦うよなあと思います。

ロボスはまあ・・・一流なんですが肝心な時の戦運がないというべきですか。
ナポレオンが将官選ぶときに、部下が色々と能力を推薦したのを遮って「それよりもそいつは運がいいのかどうなんだ」と言った伝説がありますが、超一流の将帥ってかなりの運を持っているのも確かですからねえ。
ラインハルトは天才的な戦術家でもありましたが、同時に作中屈指の豪運の持ち主でもあった訳で、才能だけじゃとてもじゃないですが皇帝にはなれなかったですし。

エル・ファシルの現状を見て自省するエリヤ。
天空ではなく、地面を見続けているが故に見えるものもありますからねえ。
ドーソンにしろエリヤにしろ、そういった点を大事にしているからこそ、トリューニヒトの言う所の凡人が「俺達の事を気にかけてくれる」と支持する訳ですし。

ヤン・ファミリーの最大の弱点って、基本的にユリアンにしろアッテンボローにしろ、キャゼルヌにしろ、ヤンの視線と自分の視線が同じ方向を向いているが故に、結束力は非常に強いのですが、それ以外の視点を見ることができずに、組織の純化に繋がった事ですかねえ。返す返すも、そこら辺の歯止めになれたかもしれないムライの離脱とパトリチェフの死は痛かったですねえ。 
作者からの返信
作者からの返信
 
感想ありがとうございます。

「この人はこうだから原作でこうなった」みたいな補完が二次創作の醍醐味であると思います。途中でイメージが違うと思える登場人物も、最終回を迎えた時には、こういうことだったのかと納得いただけるよう頑張ります。

運は実力のうちといいますが、運で決まるようなところまで持っていくのも実力のうちでしょう。ロボスはそこまでいくための何かが決定的に足りなかったのかも。

ヤンファミリーは戦闘集団なので同じ方向を向いてたほうがいいですよ。 
伊預部馬養
伊預部馬養
 
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更新ありがとうございます!

ホント、この作品の人達は、魅力的ですよね、原作知ってると特に。

ダーシャさんやアンドリュー君はもちろん、ムーア提督やルグランジュ提督、名前しか出てきて無いけどパストーレ提督、誰にも死んで欲しくないな…。 
作者からの返信
作者からの返信
 
感想ありがとうございます。

死んでほしくない人が死ぬから戦争は悪なのです。 
tukiyomi
tukiyomi
 
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更新お疲れ様です。

今回はエリヤの渉外能力の高さが出ていますね。
ルグランジュ提督達の考えは、決して事態の隠蔽をするのではなく、むしろ厳罰にする為なのですが「友軍の面子も考えて欲しい」というのは、確かに受け入れやすい論理でもあります。
ここら辺、エリヤの得意な「原理原則を順守しつつも、可能な限り相手方の立場を失わないようにする」姿勢なんですけれども、これが周囲からは「公平」に見られるので、交渉役として信頼される措置になるんですよねえ。
勿論、エリヤ自身が持つ『英雄』という肩書と、ドーソン派のプリンスという位置づけも影響があるのでしょうけど、こうした信頼の積み重ねって、自分がピンチの時に必ず返ってきますからねえ。

一方、帝国は本当にグダグダ状態に。
正直、フリードリッヒ4世自身が「何がしたかったのか」という点があいまいである為に、誰も彼もが振り回されている状態ではあるのですが。
原作読むと、人物選定眼は優秀であり、帝国の命数が尽きていた事も理解していたようにはみえますが、コミック版では「自分の治世では何も決めないことを決めていた」と完全に投げやりになっているなど、この作品の皇太子とは別な意味で頭の痛い皇帝ではあるのですけど。 
作者からの返信
作者からの返信
 
感想ありがとうございます。

エリヤは凡人なので凡人の気持ちがよく分かるのです。シェーンコップみたいな人の気持ちはわかりません。

フリードリヒ帝は原作でも何したかったのかわからないですよね。 
mujina
mujina
 
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更新お疲れ様です。

改定前のと比べるとエリヤくんはトリューニヒトに対して、全面的には信用せずに警戒心を持ってますね。 
作者からの返信
作者からの返信
 
感想ありがとうございます。

清書に時間を掛けておりますので、登場人物は全体的に賢くなってると思います。余裕が無いと必要なことをかきそびれちゃうんですよね。 
貫太郎
貫太郎
 
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根本的には、戦争を終結(同盟の敗戦を除く)させないと緊縮財政にしろ積極財政にしても、国富の大部分を戦争継続に費やしている状況では、焼け石に水状態でしょう。
ただし、トリニューヒトの政策は戦後であれば充分意味のある政策だと思う。 
作者からの返信
作者からの返信
 
感想ありがとうございます。

戦争を終わらせられない理由もいずれ述べます。フェザーンや地球教の陰謀と別の理由もあります。 
緑のたぬき
緑のたぬき
 
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トリューニヒトの言ってることも極端だな・・・
大衆の喜ぶこと、欲しがることだけをするのは国家の指導者として欠陥があるとしか言いようがないんだけど・・・
まあ、同盟の財政状況って泥沼化してますからね〜
どうしようもないというのがあるかもしれんw 
作者からの返信
作者からの返信
 
感想ありがとうございます。

ヤンやラインハルトの啓蒙主義の対極としては、これぐらい徹底した方がいいかなあと考えました。
銀英伝の真の対立構図はヤンとラインハルトじゃなくて、ヤンと俗物、ラインハルトと俗物の対立なんじゃないでしょうか。 
荒覇吐
荒覇吐
 
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今回の話はすごく見入ってしましました!
ヤンは歴史家を目指していましたけど、歴史家にはなれないでしょうね・・・ 原作では民主主義の素晴らしさを語っておりますが、ある仮想戦記で「民衆と民衆が選んだ政府が暴走したら誰が止めるんだ?」にどう答えるんでしょうかね・・・

少数精鋭主義については状況が状況でしたからね。そうせざるを得ない面が大きいので、その点はヤンの判断が正しい所もあると思ってます。

今回のトリューニヒトの話は組織のトップとしてなら賛同できますね。優秀な組織は「凡庸なトップでも優秀なトップと同レベルで活動できる組織」ですから。「天才にしか運用できない組織」なんて最悪ですからね・・・(運用するのに条件が厳しすぎるので) 
作者からの返信
作者からの返信
 
感想ありがとうございます。

>「民衆と民衆が選んだ政府が暴走したら誰が止めるんだ?」

原作では暴走しました。止められませんでしたね。本作のトリューニヒトなら止める必要はないと言うんでしょう。 
ロード
ロード
 
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政治に関わらず政治の影響を受けない事は人類社会で暮らす上では絶対に逃れられない問題なんですが…
人間が三人集まれば派閥が形成されますが、二人からでも政治が始まります…
選挙に出て議員になるのが政治では無いんですけど…
ニートやホームレスだって政治の影響下にありますよ。産まれたばかりの赤ん坊だって政治の影響を受けます。
認識して無いだけで。
地球で暮らす限り重力の影響を受けないのと同じです。
 
作者からの返信
作者からの返信
 
感想ありがとうございます。

政治を嫌うのは実はとても政治的な行為だと思ってます。 
tukiyomi
tukiyomi
 
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更新お疲れ様です。

エリヤはとんとん拍子に出世していますねえ。
まあ副官としては理想的と言っていい能力持っていますし、基本的に相手に喧嘩を売らないようにする(相手を排除する際も、可能な限り相手の面子を尊重して『排除された』と思わせないように配慮している)ために、侮蔑されることはあるかもしれませんけど、積極的に排除されるなんてことはないですし、それ以上に周りから「エリヤ? 一緒に仕事をしても問題ないだろ」という風に受け入れられる土壌持っていますし。

そこら辺がヤンとエリヤの差なんでしょうねえ。
優秀さで言えばヤンが段違いで有能なんですけど、日頃の行動を見て「優秀なのはわかるが一緒に仕事はしたくない」と見られている時点で組織人としてはマイナスですし。ラインハルトやアッテンボローにかかると「才能のない者が才能のある者に嫉妬している」なんでしょうが、そもそも軍隊というのは、天才による個人プレーじゃなくて、一人一人は平凡でも組織で見れば優秀な方が強いですからねえ。

そう言った点では、ヤンの少数精鋭主義ってのも、選択肢の一つであるのは間違いないのですが、少数精鋭であるが故に、数に勝る帝国軍が広範囲に押し寄せられた時に対応できるのかって所に、現在の状況では弱点抱えているんですよねえ。
前作では少数精鋭主義によって、地方部隊の弱体化が進んでしまって、結果的に帝国側に付けいれられてしまった訳ですし。あくまで現在の状況ではですが。

それにしてもエリヤは本当に良い教師に巡り合っているとしか。
誰だって尊敬している人から太鼓判押されることほど自信の持てることないですし。 
作者からの返信
作者からの返信
 
感想ありがとうございます。

エリヤは使い勝手が良いでしょうが、それで勝てるかどうかはまた別の話でしょうね。優れた軍人は味方に対しても戦闘精神を発揮しますので。リン・パオやアッシュビーなんかが現実の名将に近いです。

予算は有限、成すべきことは無限。そこが難しいところです。 
mujina
mujina
 
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更新お疲れ様です。

>知謀があるかどうかはともかく、名参謀ではあると思うがね。

ヤンファミリーたちからは否定的な意見がでそうだけど、
エリヤくんは間違いなくチームを機能させる優秀な潤滑油なんですよね。
エリヤくんみたいなタイプもも優秀な参謀の一例なんだろうな。

予想通りだと、原作と比べてラインハルトの立場は政治的に安定してそうだな。
たぶん原因は皇太子派がいたので、『敵の敵は味方』という論理で門閥貴族たちからちょっかいをだされなかったことと、
門閥貴族たちも否定しづらい『エル・ファシルの英雄』という武勲の恩恵かな? 
作者からの返信
作者からの返信
 
感想ありがとうございます。

エリヤは典型的な調整型ですね。原作では活躍できなさそうですが……。本作では優秀な調整型参謀も何人か出てくるかも。

原作でラインハルトの立場が不安定になるのは、外伝一巻のあたりでした。本作もそのあたりに差し掛かっています。 
tukiyomi
tukiyomi
 
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更新お疲れ様です。

ドーソン提督大金星。
ラインハルトには翻弄されましたが、ゼークト提督を討ち取り、敵正規艦隊を壊滅させたわけですから、充分に仕事しています。
少なくとも今回の一件で、ドーソンのエリヤに対する信頼感は揺らがないでしょうねえ。ドーソンの視点からすると欠点はあるかもしれませんが、自分を的確に補佐できる存在な訳ですから、少なくとも旧第11艦隊の参謀たちよりははるかに信頼しているでしょうし。

ここら辺どうしても否定的に見られがちなんですが、「有能だけれども意思疎通ができない」のと「平凡だけれども意思疎通ができている」の場合だと、後者の方が仕事の効率性考えたらマシなんですよねえ。
確かに前者の方が後者よりも仕事はできるかもしれませんが、意思疎通ができない分却って滞る危険性がある訳ですから。
今回の第11艦隊の参謀の失敗は、前指揮官の流儀をドーソンに当てはめようとして、意思疎通を欠いてしまったが故の失敗ですし。
まあ前回では参謀長も自分の失敗をきちんと理解していましたが。

それにしても皇太子側はこれで完全に政治生命を失ったとしか。
自慢のノインが全部そろいながらの敗北。しかもそれがノインの功績争いになっている訳ですから、ハウサーなんか絶対に責任取らされますし。
ラインハルトなんかは「あの無能な皇太子が」なんて馬鹿にしてそうですが、個人的にはこの人の異常としか言えない自信の源泉はなんなのかというのに興味がわくわけですが。 
作者からの返信
作者からの返信
 
感想ありがとうございます。エリヤは「平凡だけれども意思疎通ができている」の典型ですね。イエスマンとも言いますが。

皇太子にとってこの戦いは最後の賭けでした。それに負けたらどうなることか。

ラインハルトは原作外伝に書いてたように「自分の勝利を確信していたのではなく知っていた」んでしょう。それが天才の天才たるゆえんなのかも。 
MIN
MIN
 
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更新お疲れ様です。

ドーソン提督を立ち直らせた後、参謀長たちのところに行って謝罪と弁明をしておけばいいのに、と思ってしまいました。ドーソン提督に対する悪感情には対策するのに、自分に対するそれは放置してしまうのは、自己評価が低いからでしょうか。 
作者からの返信
作者からの返信
 
感想ありがとうございます。1.そこまで頭が回らなかった。2.怒ってる参謀長らが怖かった。こんなところでは。 
mujina
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更新お疲れ様です。

たぶん第3者評価では、
パエッタ中将とドーソン提督は同じタイプでくくられそうだな。
 
作者からの返信
作者からの返信
 
感想ありがとうございます。パエッタはワンマン経営者、ドーソンは小役人ってイメージですかね。 
tukiyomi
tukiyomi
 
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更新お疲れ様です。

こうしてみるとラインハルトの「実力優先主義」って、内乱で既得権益層が軒並み壊滅して、圧倒的な勝利者になっていたのが大きいですねえ。
ルードヴィヒの問題点は、開明的過ぎたというよりも、従来の既得権益層に警戒心を持たせないようにする、あるいは彼らに排除を決意させるような姿勢を露骨に示してしまったことなんですよねえ。
政治家としてはあまりにもうかつとしか。消極的賛同者だった筈のリヒテンラーデ候すら匙を投げられているんですから。
宰相且つ子飼いの実戦部隊を握っているとしても、最高統治者の皇帝の意向さえあれば剥奪できる代物であり、且つ実戦部隊最大勢力であるミュッケンベルガーとは対立しているっぽいんですから、実戦部隊ですら一枚岩じゃないんですから。

一方同盟は、エリヤが順調に出世&前回で頼れる参謀長であったチェンと邂逅。
今までであった面子とは色合いが違うチェンですが、ここで彼との繋がり深くして置けば、得難い参謀長Getできる訳ですがはてさて。

しかし一部では「司令官の仕事ではない」と言われるドーソンですが、前回でもクローズアップされた、同盟国内での慢性的な不況及び少数精鋭化による正規艦隊偏重主義によって、必然的に追い出された将兵達にしてみれば、そりゃ仕事やら何やらを斡旋してくれるドーソンは良い指揮官と思われますよねえ。

ここら辺がヤンやアッテンボローが思い至れない所なんですよねえ。
彼らにしてみれば「才能ある者が上に立つのは当然」という意識があるために、下の連中がどうなっているのかという点にある意味無頓着ですから。
下の不満に対しても「文句を言う前にまずはベストを尽くしたのか」という思いがあるもんだから、そりゃあ同盟よりもラインハルトに親近感湧くんですよねえ。 
作者からの返信
作者からの返信
 
感想ありがとうございます。皇太子はいろいろ極端すぎたんでしょうね。

ヤンやアッテンボローは大局的な視点で物を見る。勝つためには必要だけど、それはある種の冷たさを伴う。用兵は効率良く味方を殺す方法だと言います。そんなのは個別の都合を気にしない人にしか考えつかないでしょう。 
mujina
mujina
 
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退職する兵士の再就職支援。
え~と、現在のアメリカみたいに指揮下の船が6隻くらいな環境であるか、艦長クラスや人事参謀たちに再就職支援するように指示出しをして、適正におこなわれているかを視察するのなら素晴らしい話だと思うけど、200万人の指揮官が片手間でやれる仕事じゃないと思う。 
作者からの返信
作者からの返信
 
感想ありがとうございます。力を入れてるけど個別の案件にはいちいち関わってないぐらいに思っといてください。 
伊預部馬養
伊預部馬養
 
良い点
ハウサー提督、万歳(笑)!
 
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更新ありがとうございます!!

小芋だろうと雑魚だろうと、フィリップス中佐、幸せですよね。このままの状態が続いてくれたら、ドーソン提督はじめ、周りの人達、少なくともフィリップス中佐と親しい人達は、だいたい幸せなんでしょうが… 
作者からの返信
作者からの返信
 
感想ありがとうございます。エリヤは自己評価低いですからね。 
mujina
mujina
 
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更新お疲れ様です。

進歩派のルードヴィッヒ?
どうしてもあの作品を思い出します。 
作者からの返信
作者からの返信
 
感想ありがとうございます。どうなんでしょう? 
伊預部馬養
伊預部馬養
 
良い点
ワイドボーン先輩の生存
 
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更新ありがとうございます!!

フィリップス中佐、ワイドボーン先輩に大分気に入られたらしいですな…。
クリスチアン中佐の言ってる事は、正に正論なんですよね、あくまで前線組の論理としては。

そりゃぁ、この世界に限らず、原作でも、クーデター起こしたくなるわな…。 
作者からの返信
作者からの返信
 
感想ありがとうございます。エリヤはああいう人に好かれるタイプですから。クリスチアン中佐のいうことは軍隊限定なら正しいでしょう。国全体だとまた違うでしょうけど 
mujina
mujina
 
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更新お疲れ様です。

祝!!ワイドボーン氏、生存おめでとう! 
作者からの返信
作者からの返信
 
感想ありがとうございます。 
登録テスト
登録テスト
 
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>心の中でダーシャの丸っこい顔、いや、フェザーン料理を思い浮かべると、顔が緩んだ。フェザーン料理は質素だが素朴で温かみがあると言われる。まるでダーシャみたい……。いやいや、なんでそこでダーシャが出てくるのか。とにかく楽しみでたまらなかった。

うん、ダーシャに順調に籠絡されていますねぇ、羨ましい限りです 
作者からの返信
作者からの返信
 
感想ありがとうございます。本人は自覚なさそうなのがまた。 

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