「銀河英雄伝説 エル・ファシルの逃亡者(新版)」の感想

tukiyomi
tukiyomi
 
コメント
更新お疲れ様です。

エリヤはとんとん拍子に出世していますねえ。
まあ副官としては理想的と言っていい能力持っていますし、基本的に相手に喧嘩を売らないようにする(相手を排除する際も、可能な限り相手の面子を尊重して『排除された』と思わせないように配慮している)ために、侮蔑されることはあるかもしれませんけど、積極的に排除されるなんてことはないですし、それ以上に周りから「エリヤ? 一緒に仕事をしても問題ないだろ」という風に受け入れられる土壌持っていますし。

そこら辺がヤンとエリヤの差なんでしょうねえ。
優秀さで言えばヤンが段違いで有能なんですけど、日頃の行動を見て「優秀なのはわかるが一緒に仕事はしたくない」と見られている時点で組織人としてはマイナスですし。ラインハルトやアッテンボローにかかると「才能のない者が才能のある者に嫉妬している」なんでしょうが、そもそも軍隊というのは、天才による個人プレーじゃなくて、一人一人は平凡でも組織で見れば優秀な方が強いですからねえ。

そう言った点では、ヤンの少数精鋭主義ってのも、選択肢の一つであるのは間違いないのですが、少数精鋭であるが故に、数に勝る帝国軍が広範囲に押し寄せられた時に対応できるのかって所に、現在の状況では弱点抱えているんですよねえ。
前作では少数精鋭主義によって、地方部隊の弱体化が進んでしまって、結果的に帝国側に付けいれられてしまった訳ですし。あくまで現在の状況ではですが。

それにしてもエリヤは本当に良い教師に巡り合っているとしか。
誰だって尊敬している人から太鼓判押されることほど自信の持てることないですし。 
作者からの返信
作者からの返信
 
感想ありがとうございます。

エリヤは使い勝手が良いでしょうが、それで勝てるかどうかはまた別の話でしょうね。優れた軍人は味方に対しても戦闘精神を発揮しますので。リン・パオやアッシュビーなんかが現実の名将に近いです。

予算は有限、成すべきことは無限。そこが難しいところです。