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ハイスクールD×D異伝 異なる兵士の物語

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殴り込みは少数精鋭で多勢に挑むからこそ格好良い

 
前書き


教会大乱闘!原作とは少し違いますが活躍するのはイッセー君です!




 

 
空も闇が支配しようと暗がりを増す時間帯、目的地に着いた俺達は内部構造の確認などを終え侵入を開始した

入り口を通過し、一気に聖堂へと駆け抜ける。木場が言うには聖堂の奥で儀式が行われる可能性が高いという

恐らくそこには堕天使もいるだろう…左胸の傷跡が疼く様な感覚、本能でわかるってやつかな…間違いなくアイツもそこにいる!





―パチパチパチ





聖堂内に鳴り響いたのは拍手の音!?現れたのは神父服に身を包んだ白髪の男だった。


「フリードッ!」


一誠の顔に怒りの表情が浮かぶ、あの神父は俺達の敵っつーことか。


「ご対面!再会だね!かぁん動的だねぇっ!?」


胸糞わりぃ奴だ!目の前でふざけた笑みを浮かべる奴に俺達は身構える


「はぁじめましての君たちははじめまちてっ!まぁ俺としては?初めて会った、あ~くまちゃんには即解体をプレゼンツしちゃいたいんですけど?今回てめぇらは後回しにしてやんよぉ!用があるのはチミ達ですよ!チミ達ィ!」

「おめぇらのおかげで俺様のスタンスぶっ壊れ気味なわけ?お分かり頂けますぅ!?だからさ!俺様ムカついてるわけで!死ねと思うわけよ!」

「つーかさぁ、死ねよ?こぉんのクソ悪魔のクズ共がよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」


捲し立てるだけ捲し立てて奴は狂気と共に剣を抜き銃を向けてきた!奴の抜いた剣からは眩い光が放たれている!光の剣!?


「ゲストのクソ悪魔ちゃん達も退屈だろぉからぁ!?ちゃぁんと相手はご用意しちゃってるんでぇ!ゆっくりしていってねぇぇぇ!?」


わらわらと聖堂内に現れる神父服の男達!手には武器を構え、目には狂気を宿していやがる!


「おめぇらは後ろ側の三人を殺れや…あっちのクソ悪魔共は俺の獲物だからよ!」

「セイクリッド・ギア!」


フリードが駆け出し、一誠の左腕に赤い籠手が現れる。あれがあいつの神器か!さっき話を聞いたばっかだけど実際に目にすると信じるしかねぇな


『俺さ、一度堕天使に殺されたんだよ。神器を宿してるのを知ってたみたいでさ…そんな俺をリアス部長は眷属にしてくれてさ…』

『まさかとは思うけどよ…お前を殺した堕天使って女か?』

『おま…どうしてわかるんだ!?そうだよ…物凄く可愛い女の子だったよ』


そっから先は大体想像がついた。俺とこいつは似た部分があるから俺と同じ様に騙されて殺されたんだろうな…

一誠を殺した堕天使はレイナーレって奴らしい。加恋を演じていたのはユリアーナ…先輩の話じゃ堕天使は複数人いるらしいし

この先にそいつらがいるって事だよな。俺ばかりか一誠の心まで弄びやがって!ムカつくぜ!


「先輩下がってください!破ッ!」


俺に切りかかって来た神父を杏ちゃんが蹴り飛ばす!相変わらずの鋭さ!でもごめんよ杏ちゃん!下がれって言われても今日は下がるわけにゃいかねぇのさ!


「こんな攻め!化け物みてぇな奴らと比べたら大した事ねぇな!」


正面から打ち込んできた斬撃を身体を捻って避ける。炎やら消化液やらが飛んでこない分やりやすいぜ!


「相手が人間の形してるんならぶん殴れるしなぁ!沈めうるぁっ!」


体勢を崩した奴の腹部にボディブローを捻じ込む。さらに体勢が屈んだ所に追い打ちで顔面に膝をぶち込む!


「へぇ…幸生君も意外とやるもんだね」

「喧嘩慣れはそれなりにしてるからな!人間相手なら俺だって戦えるぜ!」

「せやぁっ!ふぅぅっ…!外道は成敗です…!」

「まぁうん杏ちゃん程では無いけどね…」

「うちの女子は強いからねぇ…」


そんな事言ってる純も合気道の様な動きで神父共を次々と地面に叩き付けていた。俺からしたらお前も充分強い部類だよ


「神の裁きを!」

「しっつけぇんだよ狂信者共がっ!」


頭突きで怯ませて背後から肘鉄をお見舞いしてから思いっきり蹴り飛ばす!悪魔になった影響なのか反射神経は鋭くなってる気がする!

次々と襲い掛かる神父共を蹴散らしながらも一誠達の様子を見る。あっちも椅子ぶん投げたり派手にやってるみたいだ

まぁいざとなりゃ木場が言ってた『プロモーション』ってのもあるし一誠の心配はいらねぇかもな!

しかし一誠の奴も神器持ち…俺も宿ってはいるらしいけど未だに呼び声には応えてくれていない。もしかしてこのままずっと…


「先輩!」

「え?うわっと!?あっぶねー!」


間一髪で斬撃を避けることが出来たのは杏ちゃんのおかげだった!戦いの最中に余計な事を考えてたら殺られるよな集中しよう!












◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇













神父の数も減ってきて周囲を見回す余裕も出来た。視線を向ければ一誠の方もフリードを大分追いつめてるみたいだ


「『プロモーション!戦車!』」

「プロモーション!兵士か!?」


出た兵士の駒が使う事の出来る特性プロモーション!ちゃんと発動するって事はリアス先輩もちゃんと一誠の気持ちを汲んでたって事だな!


「決めちまえ…!一誠…!」




「『戦車』の特性!あり得ない防御力と!」

「がっ!?」

「バカげた攻撃力だ!」



一誠の拳がフリードにめり込んで思いっきり吹っ飛ばした!一誠の奴!マジでやりやがった!


「あの時はよくもアーシアを殴ってくれたな。一発殴れてスッキリした気分だ」


そのまま物凄い勢いで後方へとぶっ倒れたフリードだが口から血を吐きながらもヨロヨロと立ち上がった!よく見れば奴の剣がボロボロに損傷していた

剣で防いでやがったのか!とんでもねぇ野郎だ。それでも武器をぶっ壊せたのは大きい!


「っけんなよ…ふっざけんなよクソがぁぁぁぁぁぁぁ!殺す!ぶっ殺す!徹底的に切り刻みまくってやるよぉぉぉぉぉ!」


激昂する野郎の懐から柄だけの剣が取り出される複数持ってやがったのか。それでも木場、小猫ちゃん、一誠に囲まれてるし勝負あったって感じだな

その状況を見たフリードは何やら悪態をついて懐から探り出した球体を地面に叩き付けた。瞬間俺達がいる場所まで届くくらいの眩い光が視界を覆う

視力が回復し辺りを見回しても奴の姿はそこに無く、嫌らしい声だけが響いた


「おい。そこの雑魚悪魔…イッセー君だっけ?俺、お前にフォーリンラブ。絶対に殺すから。絶対にだよ?俺の事を殴った上に説教たれやがったクソ悪魔は絶対に許さねぇ。んじゃ、ばいちゃ」


捨て台詞残して消えやがった。小物臭が半端ねぇ奴だな

それでも今は奴を追っても仕方ないし目的は救出だ。俺達は頷き合うと教会の最奥を意味する祭壇の下へと続く隠し階段を急いだ 
 

 
後書き


流石に6人でフルボッコは哀れだと思いこんな形になりました!


ではまたです! 
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