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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第零話 誕生!!正義の兄弟戦士その三

「まともなプレイはな」
「しないよな」
「まともにプレイをしてもな」
「下らないからな」
「チートだろうが裏技だろうがバグだろうがな」
「あらゆる手を使ってな」
「遊ばないとな」
 つまりだ、勝ってこそだというのだ。
「面白くないからな」
「全くだよ、ただな」
「ただ?」
「俺の持ってるプロアクションリプレイ壊れてたんだよ」
「おいおい、そうなのかよ」
「だから新しいの買うからな」
 それでだというのだ。
「ちょっと待ってろよ」
「そうか、じゃあ一緒に買いに行くか」
「そうするか」
 こうした話をだ、二人は登校中に朝の歩道を歩きながら話していた。だがその二人の前に。
 不意にだ、黒いスーツにサングラスの得体の知れない男達が出て来た、そうしてだった。
 彼等の中央にいる男やはり黒づくめの彼がだ、二人をじろりと見据えてきてだ、こう問うてきた。
「滝川尚智君だな」
 まずはだ、センター分けの少年を見据えて問うた。
「八条学園高等部普通科二年H組、剣道部所属だな」
「そうですけれど」
 何だこいつはという目でだ、少年即ち滝川尚智は答えた。
「あんた達は一体」
「滝川尚武君だな」
 尚智の言葉に答えずにだ、今度は長身の彼に問うた。
「八条学園高等部普通科二年I組、柔道部所属だな
「はい」
 その通りだとだ、尚武も答えた。
「そうですけれど」
「そうか、それならだ」
「それなら?」
「それならっていいますと」
「二人共少し来て欲しいところがある」
 有無を言わない口調での言葉だった。
「いいだろうか」
「いいだろうかっていきなり」
「そもそもあんた達何者ですか?」
「まさかメンインブラックですか?」
「宇宙人の秘密を知る者を消すっていう」
「話は後だ」
 やはり問いには答えない彼だった、そして。
 二人にだ、またこう言ってきた。
「尚君達に選択肢はない」
「つまり何があっても来い」
「そういうことですか」
「大丈夫だ、手荒なことはしない」
 男達もこのことは約束してきた。
「ではいいな」
「俺達これから学校なんですけれど」
「何がなんだかわからないですけれど」 
 選択肢はないと言われてもだ、こう返した彼等だった。
「あの、ですから」
「訳わからない話は後で」
「ふむ、では仕方がない」
 こう答えてだ、そしてだった。
 そうしてだ、男達はというと。
 不意にだ、懐からガスマスクを出してだった。
 それを被ってだ、その中央の男が。
 懐からまた何か出して来た、それはスプレーだった。
 二人の顔にスプレーをかけてだ、彼等を眠らせてしまった。二人共あっという間にそれこそ何かを言う間もなくだった。
 眠らせられた、そして。
 男は周りの者達にだ、こう命じた。
「長官のところに連行だ」
「はい、わかりました」
「それでは」
 こう話して担いで連行されていく、だが。
 周りの市民達がだ、その彼等を見てひそひそと話していた。 
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