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改正版 後悔先に立たず、後に立つべし

作者:天竜光魔
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28話(改正)

 
前書き
 いよいよ、DC戦争が始まります。
 もう一度、スーパーロボット大戦OGのリュウセイルートをやりながらなので更新が遅くなるかもしれません。
 
~追記~
 スーパーロボット大戦OGのリュウセイルートをやった結果、グルンガストがラングレー基地あった事が判明したのでそこのところを書き直しました。 

 
 ビルトラプターの試験は無事に成功で終了しました。
 朝、エヴォリュダーの力と偵察を使いビルトラプターの解析を行いましたが、注意していた細工は1つもされていませんでした。
 ですが、心配なので開始間際まで何度も解析を行い、テストパイロットであるキョウスケ・ナンブ少尉が来るまでひたすら解析していたので、キョウスケ少尉に声かけられて我に返りました。
 その後、キョウスケ少尉に検査の事をご苦労と寡黙な言葉で言われたのですが、そこから感じる優しさを感じました。
 何の仕掛けも無い事を確認して、定時にビルトラプターの試験が行われました。
 この時、ハンスは原作どうりに71式戦車バルドングとF-28メッサーに実弾を込めて試験を始めました。
 ですが、ジェイルが改修したビルトラプターとキョウスケ少尉は突然の攻撃にも対応して、かすり傷も負わずにあっという間に全て撃墜しました。
 イルムガスト中尉に後で聞いたのですが、戦闘試験が終了したら、ハンスが予想どうりに改修前のビルトラプターなら確実に墜落していただろう変形を薄笑いを浮かべながら、指示したそうです。
 もっとも、改修したビルトラプターには、特に問題の無い変形だったので墜落せずに成功しました。
 ジェイル曰く、戦場では何があるかわからないのにあの程度の変形が出来ないなど欠陥作もいい所だと言っていました。
 そして、その後のハンスの顔は呆然自失となり、笑う事を我慢する事が大変だったと言っていました。
 ですが、これでハンスが黒である事がはっきりし、後は状況証拠だけではなく、地道な物的証拠を手に入れる段階となりました。
 出来れば、シャイン王女が攫われる事件が起こる前に決着を付けたいものです。
 しかし、ビルトラプターの試験は成功したというのにキョウスケ少尉はラングレー基地に飛ばされる事となりました。
 表向きは成功による栄転だとハンスは言っていましたが、どう見ても厄介払いとしか思えませんでした。
 ですが、考えてみれば、彼がアルトアイゼンと出会うには必要なことではあるので、私としては言う事ないのですが、イムルガスト中尉にとってはかなり怒りをため込む事だったようでした。
 彼はハンスの裏切りが確定すれば、顔面をぶん殴ると息巻いていました。
 私は乾いた笑いを浮かべる事しかできませんだしたが。
 その後、彼にビルトラプターの引継ぎを行い、誰もいない事を確認して月面基地に転移して離れました。
 その後、しばらくはコクチョウ、グルンガストG、ビルトラプター・アスカのテストや私の空間倉庫に入れる物資の確認などを行い、来るべきDC戦争に備えていました。
そして、ついにその報告が入りました。
 シュウ・シラカワのグランゾンにより「南極事件」が起き、シロガネが落とされたという報告がカザハラ所長よりもたらされました。
 通信の後、直ぐにテスラ・ライヒ研究所に転移して、DCの宣戦布告を聞きました。
 「人類に逃げ場なし」というセリフを聞いたときは、生前スーパーロボット大戦好きであったわたしにとって、何とも言えない興奮に襲われました。
 そして、カザハラ所長とはハガネとの合流時にグルンガストと共にコクチョウに乗り合流するなどの具体的な話を纏めて、月面基地に転移しました。
 そして、現在、ようやくハガネが伊豆基地より発進準備が整うと報告を受けたので、こちらも合流する為に来てもらいたいとの連絡を受けて、カザハラ所長は話を付けていると言われるのでラングレー基地に向い、到着しました。

「カザハラ所長、お久しぶりです。」
「ああ、久しぶりだな。時間が惜しい。さっそく、グルンガストの積み込みを始めよう。」
「わかりました。」

 ハッチが開き、グルンガストの積み込みが始まりました。
 
「どうですか、この船は。」
「思ってたより、ずっと小さく感じるな。」
「乗員が少ないですからね。ハガネなどに比べると仕方ありません。」
「そうだな。…………すまんが付いて行ってもいいか。」
「それは、こちらは構いませんが、テスラ・ライヒ研究所に戻らなくてよいのですか。」
「そこらへんは大丈夫だ。それにこの騒動を治める方が重要だ。」
「戦場に出ます。死ぬ可能性もありますが。」
「もちろん覚悟の上だ。」
「わかりました。ただし、ハガネと合流したら、あちらに移ってください。」
「ああ、わかった。」

 そんな話をしている間に、グルンガストの積み込みが終了し、発進準備が整います。

「では、カザハラ所長。出発するので乗り込んでください。」
「そうだな、息子に会いに行くか。」

 そう言って、コクチョウにカザハラ所長が乗り込もうとした時に、ジェイルがコクチョウより降りてきて、カザハラ所長に尋ねます。

「カザハラ所長、約束のモノは出来ているかい。」
「ああ、シシオウブレードの事か、あれなら、すでに完成しているがリシュウがパイロットに会いたいと言っていたからな、その後ならシシオウブレードを渡そう。」
「仕方ないな、リシュウという人物を連れてきてくれたまえ。私はパイロットを連れて来る。」
「時間が無いと思うんだが。」
「その程度の時間は問題にならない。大丈夫だ。」
「は~、わかった。呼んで来よう。」

 そして、ジェイルはコクチョウに戻り、カザハラ所長はリシュウさんを呼びに行きます。
 しばらくして、ジェイルはアヤノを連れて来てコクチョウより降りて来ました。
 カザハラ所長は1人の老人を連れて来ました。
 穏やかそうな顔をしていますが、その体からは威圧が放たれており、貫録に溢れています。
 その老人はこちらに対して声を掛けてきました。

「ワシの名前はリシュウ・トウゴウという、それで、パイロットはどちらかのう。」

 その言葉でアヤノを指さし答える。

「彼女だよ。」
「ほう、ずいぶん、若いな。」

 その言葉にアヤノが噛みつきます。

「うるさいな、爺!」
「いかにもワシは爺じゃよ。」
 
 穏やかに言っていますが、体からにじみ出る威圧感によって、アヤノは段々と威圧に耐えきれなくなり、腰の小太刀に手が触れます。

「やめておけ、お主では傷1つつける事は出来はせんよ。今の様に抜かされそうになっておれば、それだけでなくとも無理じゃよ。」

 さらに、リシュウは威圧を強めた為に、その時点でアヤノの顔は真っ青になり、体が震えてきています。
 さすが、リシュウ・トウゴウ。
 示現流の達人でその腕前は、ゾル・オリハルコニウム製の杖で銃弾はじき返すほどの腕前の事はあります。
 いくら、アンダーグラウンドで生きていたとしてもアヤノとは役者が違いすぎます。
 私はここでリシュウの前に立つ必要があるのでしょうが、それは、私の役目ではありません。
 これは、リシュウ・トウゴウが仕掛けたアヤノに対する試練です。
 そのために、私が手を貸すわけにいかないのです。
 この試練に手を貸して良いのは彼女と苦楽を共にして生きていた者達こそが、ここでは、ふさわしいのですから。
 アヤノの様子がおかしい事に気が付いた2人がコクチョウより降りて来ました。

「なんだ、この爺!」
「アヤノに何してるんですか!」
「大したことは、しとらんよ。こんなふうにな。」

 2人に対しても威圧感を与えます。

「くっ、なんて威圧感だ。とんでもないぞこの爺。」
「そのようだね、だけど引くわけにいかないよ。こいつ、アヤノを狙っているんだから。」
「リョウ、ユキヤ!」

 2人は脂汗を夏期ながらもアヤノ前に立ち続けます。
 アヤノは小太刀を抜いて切り掛かります。
 ですが、彼女にとっては渾身の一撃もリシュウにとっては十分対応可能な一撃だったらしく、ゾル・オリハルコニウム製の杖にて軽く受け止められます。
 その事にアヤノは驚愕の表情を浮かべながらも次の一撃を繰り出そうとするときにリシュウが話しかけます。

「今のは、良い一撃じゃった。2人を守ろうという思いがひしひしと伝わって来た。」
「当たり前だ、爺!あたしたちは裏路地で必死になって生きてきたんだ!あんたにはわからない!人様に指をさされる事もいっぱいやった!イレブンだからって、全てを奪われ、ゲットーに閉じ込められられたんだ!あたしを育てるために、姉さんは体を売って、そのために、仲間にリンチされて殺されたんだ!そんな中で手に入れた大事な仲間なんだ!姉さんみたいにさせない!」
「ならばもっと強くなれ、強くなって相手が手を出せないぐらいになって、自分が剣を抜かなくてよいようにのう。」
「何言ってるんだ、爺。」

 アヤノはキョトンとした表情になり、相手が何を言っているのかわからない様でした。
 そんな中、リシュウはさらに話しかけてきます。

「ワシは活人剣を目指しておる。じゃが、所詮活人剣とは言っても、抑止力でしかなく、用は相手に手を出させないようにするために抜かずに威圧しているだけじゃ。抜く事が無ければ、天下泰平じゃが、しかし、抜く必要が出るときは必ずくる事になる。それは仕方の無い事だ。そのときに、抜いた以上は相手を切らねばならん。そうせねば、自分の運命はもちろんの事、お主が守っている者達まで蹂躙されるじゃろう。ワシはそのときは、意地と打を持って相手を、必ず切るじゃろう。お主は守護を目指すなら抜くと決めたら、必ず、切れる様に精進するのだぞ。」

 そう言って、アヤノからリシュウは離れて行こう背を向けます。
 それに対して、アヤノはリシュウに話し掛けます。

「あんたは何がしたかったんだ!」

 そん言葉に、リシュウは振り返って、アヤノの頭を撫でながら、優しく話しかけます。

「ワシはただ試したかっただけじゃ。シシオウブレードを使用するに足る人物かどうかをどうしても試したかっただけじゃ。そのために、お主にあのような事をしたのは謝ろう。すまんかった。」
「確かに、あんたはずいぶん大人気の無い事しやがったな。死ぬかと思ったぜ。」
「全くだ、あの威圧は心臓に悪かったよ。」
「お主ら二人も悪かったな。じゃが、良い根性だったぞ。あれ程の威圧を掛けって一歩も引かなかったのだからのう。」

 そう言って、2人を褒めます。

「当然だろう、俺たちは仲間だ。見捨てたりしねぇ。」
「そうだよ。」
「ふはははははははは、頑張るのじゃぞ。若者達よ。」

 その言葉を最後にアヤノを撫でていた手をどけ、私達に背を向けて帰っていきます。

「なんだか、おじいちゃんに頭を撫でて貰っていた時の事を思い出しちゃった。全然、あの爺とは違うのに。」
「その小太刀を残してくれた人ですか。」
「うん。」
「今度、ここに来る時はアヤノもリシュウさんに会いに来ますか。ゆっくり、話が出来る様に。」
「考えとく。」

 そう言って、真っ赤にした顔をそむけます。

「なんだ、アヤノ照れてるのか。」
「リョウ、失礼ですよ。アヤノはきっと、おじいちゃんっ子だったんだから。」
「2人ともいい加減にして!」

 3人はじゃれあいながらコクチョウに乗り込んでいきました。
 そんな3人を眺めているとジェイルが話しかけてきました。

「羨ましいのかい。」
「そうですね。きっと、羨ましいのでしょう。私は。」
「君だって、彼らの仲間だろう。」
「違いますよ。私は作られたことを含めて、きっと、恵まれた存在なのでしょう。飢えた事などないのですから。ですが、彼らはいろいろな不条理に晒されて、どん底で喘ぎながらも頑張って来たのでしょう。その中で築いた絆が彼らにはあります。その絆を私は羨ましく思ってしまっています。」
「は~、君はかなり自虐的な思考の持ち主だな。そんなんじじゃ、人生楽しめないぞ。」
「カザハラ所長、私は浅はかな存在なんですよ。生を受けて、自分の短絡的な思考の所為で後悔してばかりだ。」
「重症だな、いつもこうなのかい、ジェイル。」
「ここ最近、ひどくなってるね。」
「こんな事じゃ、潰れてしまうぞ。気持ちを切り替えないとな。」
「簡単ですよ、初陣の前で不安があるんですよ。」

 そう言って、コクチョウに乗り込みました。
 
「フム、なるほど、今だに尾を引いているのか、人を殺す事に心が拒絶していることが。」
「大丈夫なのか、彼は。」
「彼にも仲間がいる彼女が支えるだろう。」
「不安は感じないのか。」
「私も彼を今までの生活で信じているだけだよ。ただ、信じて待つ事が私の出来る事だ。そして、近くで支える事が彼女の役目だよ。」
「なるほど、そういうものか。」

 その言葉にジェイルが頷いてカザハラ所長と共にコクチョウに乗り込みました。



 シシオウブレードの搬入も終了し、ブリッジに全員が集まりました。
 
「ジェイル、ロイド、セシルさん。発進準備の方は良いですか。」
「エンジンも全て問題ないよ。いつでも発進出来る。楽しみだよね~。これから、入手される戦闘データは。」
「不謹慎ですよ、ロイドさん。」
「まあいいじゃないか、それよりも、発進してくれたまえ。」
「わかりました。ガジェットの制御、艦の出力調整、戦闘状態での武器の使用などはシナプスに制御してもらいます。」
「もちろんだよ、これで乗員数が少ないが何とかなるだろう。」
「では、コクチョウ発進します。」

 その言葉と共にコクチョウが浮かび上がり、目標であるハガネに向かい、発進しました。
 その後、直ぐにラングレー基地周辺に多数の機動兵器が近づいている事にレーダーと私の念動力にて気が付きます。
 そのために、セシルさんに話します。

「私の念動力に危険が近づいていると訴えています。レーダーにもかなりの数の機動兵器が接近してることを示しています。速度を最大にして突っ切ります。」
 
 その言葉にアヤノが叫びます。

「ち、ちょっと、待って爺はどうなるの。このままだと、捕まっちゃう。た、助けに行かないと殺されちゃうよ!」
「今は無事を信じるしかありません。この物量では、私達が加わったとしても勝つ事は不可能でしょう。それに、リシュウさんもそんな事をしても喜びません。私達の役目を果たすべきです。」
「そのとうりだ。ここは歯をくいしばって耐えないとな。」
「あんた!それでいいの、仲のいい知り合いだろう!」
「いいわけあるか!俺だって、出来れば助けに行きたい!くそ!あそこにはもっと、多くの知り合いがいるんだからな!」

 そう言う、カザハラ所長の手は皮膚に爪が食い込み血が流れます。
 その様子を見て、アヤノは沈黙し、涙を流します。

「くそ!せっかく、力を手に入れたのにどうしようもないなんて!」

 そう言って、大泣きします。
 それをリョウとユキヤが慰めます。
 その時に、レーダーにこの艦に近づく機体に気が付きます。

「セシルさん!このままだと、追いつかれてしまいます。」
「任せて!T・Eウイングを使用します!席について、シートベルトをしてください。」

 私も知らない装備がこの艦には付けられていたようです。
 私達がシートベルトをした瞬間、加速が掛かり追いつきそうになっていた敵機を一気に突き放して、この空域から離れていきます。
 苦い思いをしながら。 
 

 
後書き
 名前:天王寺 戒
LV:12
PP:55
格闘:174
射撃:145
技量:150
防御:174
回避:187
命中:191
SP:128
性格:冷静(超強気)
エースボーナス:???
成長タイプ:格闘・特殊
空:A
陸:A
海:B
宇:A
精神:偵察1~  
   幸運
   ??
   ??
   ??
   ??
スキル:※エヴォリュダー(勇者LV9&底力LV9&戦意高揚)
    ※サイコドライバーLV2(念動力LV10&SP回復)
    ※完全記憶能力
     精神耐性
     ???
     ???
GP:143000
秘密基地(197/201)
撃墜数:5
 
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