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神の子は世界を巡る《緋弾編》

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第Ⅳ章 月華の叫び
  第023弾 「絶望」

 
前書き
諸君、私は戦闘が好きだ
諸君、私は戦闘が好きだ
諸君、私は戦闘が大好きだ
白兵戦が好きだ、銃撃戦が好きだ
魔術戦が好きだ、能力戦が好きだ
殲滅戦が好きだ、爆撃戦が好きだ

つまり、何が言いたいかと言うと、まだまだ、戦闘は続くッッッ!!! 

 
2006年 5月 13歳


緋色の光が周辺を包み込み、鵺の『緋箍來(ヒコリ)』が発射された。
当たれば確実に絶命する正しく「必殺」の一撃、この位置からでは絶対に躱す事はでき無い。
座標移動での転移もタイムラグがあるせいで、行え無い。

なら、どうする―――答えは簡単だ、自分が動け無いなら、足場の方を動かせば良い。
俺はそう判断すると――足場の死点を、手刀で刺し貫いた。

――――ガッガガガッガガッッッッッ!!!!!!!!

「びょぉお!?」

足場――コンクリートで作られていた道――は概念的に殺害され、崩れ去った。
発射された『緋箍來(ヒコリ)』は鵺が足場を失った事で、射線がズレ、虚しく空を切る。

「後、一発っっ!!」

回避の難しい『緋箍來(ヒコリ)』の残弾数は残り一発........。脇腹の傷をナイフで殺し、すぐさま戦闘を再開する為に体の向きを変える。
俺と鵺は体制を立て直し、道の下にあった下水道へと、落ちていく。

座標移動で、"体制を立て直した鵺"の背後に回り込み、死点を切り裂こうとする。
――が、鵺は"ギリギリ"の所で俺の行動に感づき、直撃を避ける為、身を捻る。

「残念――甘過ぎだ、鵺」

切り裂く対象を死点から、左腕の死線に変更し、ナイフで鵺の腕を引き裂く。

――――ビシャァァッッ!!

切り裂いた鵺の左腕から、行きよい良く鮮血が吹き出し、その、真紅のカーテンで視界が塞がれる。

「びょぉぉぉおおおおおおおッッッッ!!!!!」

鵺が、悲鳴とも絶叫ともとれる、叫び声を上げた瞬間。言い表せない悪寒が、背筋を走った。
だが、その悪寒に気づくには遅過ぎた........。
鵺は己が血液でできた、真紅のカーテンを目くらましとし、『煽芭(センバ)』を放っていた。

――――グシャァァアアアッッッ!!!


一度喰らっただけで、体がバラバラになりかねない程の致命傷を負わす威力を持つ『煽芭(センバ)』が正面から、身体に激突する。

「――――ッッッ!!!――――ッッッッ!!!!」

"ギリギリ"身体は"バラバラ"に成らずに済んだが、大量の血が流れ、痛みでショック死しそうになる。

「ア"ァ"」

喉がイカレタのか、肺がイカレタのか分から無いが、まともな声すら出せなくなった。
頭が混乱する、次にどんな手を打てば良いか、考えることすらでき無い。

「びょお、びょお、びょお。本当に手こずらせられたっじょ」

鵺は今も、鮮血が出続ける左腕を押さえながら、動けない俺を見下し、嘲笑う。

「その無様な姿を見続けたい、気持ちもあるっじょが、死なれては"直死の魔眼"を手に入れら無くなるっじょ」

鵺はおもむろに、残った右腕を俺にかざし何かの術式を掛ける。
鵺のかけた術式のせいか、身体から流れる血は止まり、身体もさっきよりはましになる。
――が、身体には暴力的なまでの重力が掛かり、下水道の冷たい地面と俺を貼り付け、ピクリとも動けなくする。

「びょびょ、鵺はお前を殺せないっじょ。だけど、お前の大切な者を殺して、絶望を与える事ぐらいはできるっじょ」

鵺は"びょ、びょ、びょ"と、薄気味悪い笑いを浮かべているがまず、俺には.........
鵺が何を言ったのかが、理解できなかった。―――嫌、理解できなかったのでは無く、認めたく無かった。

「ア"ァ"やめろ"鵺....ッッ」

鵺はそんな、静止の声を無視し、緋色の門を開く。

「こんな、術式を真逆につかうなんて真似、したくないっじょが、仕方ないっじょ」

鵺は、緋色の門の中に手を伸ばし、何かを引きずり出す。
―――嫌、何かなんて曖昧な表現じゃ無い、いつも俺の隣に居てくれる少女........リサが門より引っ張り出せれた。
リサは状況が解っていないのか、傷だらけの俺に慌てて近寄ってくる。

「リサ.....ダメだ.....逃げ....」

――――グシャ

俺が最後まで言葉を紡ぐ前に、鵺の手により、リサの心臓が―――引きずり出されていた。
リサの心臓から大量の鮮血が吹き出し、眼下を染め上げた。

「ご主人......さ........まぁ......」

リサが身体の力を失い、俺の方に倒れ伏す。リサは最後の力を絞って俺の、頬に手をかざす。

「リサは........ご主人....様.....と...居れて......幸せでし......」

リサの目から、生気が失われ、言葉を最後さえ言えぬまま、その短い生涯に幕を閉じた。

「ぁ"ぁ"ア"ア"ア"ァァァアアアアアアッッッッッ!!!!!!」

俺の絶望のこもった悲鳴が、オランダの街に響き渡った。

 
 

 
後書き
常世「あー、もう、SSとかどーでも良いや。なんで、俺は生きてんだろ....」

死神「いや、自分で書いといて、鬱になんなよ」

怪盗「そんな事より!リサと、ヒルダが死んだから、私が次回からメインヒロインだよ!!」

常世「あー、そうだと良いな(鬱)」

怪盗「え"?違うの?(汗)」

あぁー、感想、質問、要望、評価、批評等待ってま〜す (鬱) 
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