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原作に介入=生 不介入=死 何だ!この世界は!

作者:zinn
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20話

 
前書き
次回から公開意見陳述会です。 

 
「ふぅ~やっと終わった~」

公開意見陳述会が近いこともあり、警護に参加する六課は忙しく働いている。生活補助スタッフとしてもそんな部隊員の負担を減らすため。前以上にその仕事量を増やしている。さらに夕はそれ以外の仕事を受け持つようになった。

「はやての奴。給料上げるからって生活補助スタッフ以外の仕事も任せやがって、これで大して上がってなかったら。あいつが精神をすり減らすような嫌がらせしてやる」

訴えるよりも恐ろしいことを言っている夕であった。

「ゆ~う~」

どこからか現れたヴィヴィオが足に抱きついてくる。

「ヴィヴィオか、ママとパパはどうした?」
「おしごと~」

ママとはなのはとフェイト、パパとは剣のことを指す。いつの間にかそう呼ばれるようになっていた。ちなみ夕はなかなか呼び名が決まらなかったが数日前に短くて呼びやすい〈ゆう〉に固定された。しかもこの幼女。

「ゆう。おやつ作って!」

夕に色んなことを要求してくるのだ。

「まだ2時だ。後、一時間待て。」
「やだ!今がいい」

 余りに横暴な態度にヴィヴィオの後ろにいるザフィーラに念話を送ってしまう。

【この幼女。日に日に図々しくなってやがる】
【それだけ心を許しているということだろう】
【…どちらかと言うと下に見られてる気がする】
【……否定はせん】
【否定してくれ頼むから】

「ゆう~!」
「やかましい。あんまりわがまま言うとなのはに言っておやつ抜きにしてもらうぞ」
「う~」

 唸るヴィヴィオを片手で持ち上げ、寮母であるアイナさんに渡しておいた。

昼ごはんを食べているとなのはから声がかかる。

「夕君。例の件、今日からお願いできる?」
「了解」

訓練場

「はい。訓練を始めるよ」
「「「「はい」」」
「今日は皆に魔法以外の力を味わってもらいます。夕君お願い」

「エリオは知っていると思うけど夕君は武術を使えるんだよ。だから皆に体験して貰おうと思って」
「でも武術を使える人って魔道師にもいますよね?」
「魔道師の使う武術と魔法を使わない人の武術は技や動きの完成度がまるで違う。油断してると何も出来ずに終わりにされるよ。先ずはスバル。魔法ありの一対一でやって見て。」

「はい」

スバルと対面する。

「お願いします。夕さん」
「ああ………先手はもらう」

夕は剃でスバルの目の前に移動する。

「っ!」
夕が一瞬で移動したのはスバルに限らずフォワード陣全員を驚愕させた。

「どんな状況でも思考を止めるな」

スバルの額を指で弾く。

「いったぁ~!」

スバルは涙目でうずくまる。

「最初だからデコピンで済ませたけど、次は吹き飛ばすくらいの力は込めるからな」
「っう~。はい。もう一瞬足りとも集中を乱しません。行きます!」

次は魔力で強化した岩をも砕く右腕を繰り出す。夕はそれを体を反らし避ける。拳は顔のすれすれを通過するが夕は顔色一つ変えることなくスバルの足を払い。体勢の崩れたところに拳を放つ。スバルはこれを右腕でガードするが崩れた体勢で夕の力を受けきれるわけもなく。数メートル後ろに引かされる。

「数メートル下がった程度か…それなりに力を入れたんだけどなぁ。なのやとヴィータとの訓練は確かにお前の中に生きてるな」
「ありがとうございます!」

その後、30分程の戦ったところでスバルがノックアウトする。

「大丈夫ですかスバルさん?」
「お水です」
「ありがとう。夕さん強っ。あれで魔法も魔力強化もしてないんだから」

なのははフォワード陣の指揮官であるティアナに意見を求める。

「どう、ティアナ。純粋な武術を極めた人との戦いを見た感想は?」
「すごいですね。動きも速いし、防御も堅い。魔法なしでもあれだけ戦えるものなんですね」
「うん。管理世界では魔法を絶対視する人は多いけど。そんなものなくても強い人はいるってことだね。」
「はい。覚えておきます。夕さん。次は私がお願いします!」
「おう」

その後フォワード陣全員は夕に一撃も入れることなく完全敗北する。

「なのはに鍛えられているだけあって皆なかなかやるな。後は訓練あるのみだな」
「それで夕君。どうかな」
「ああ、頼みは受けいれる。フォワード陣。今からそれぞれに一つ。技や技術を教える。覚えて使いこなせるかはお前らしだいだ。それでもやるか?」
「「「「お願いします」」」」

「先ずはスバル」
「はい!」
「お前には防御技術である鉄塊を教える。鉄塊とは体を鉄の強度に変える技だ。これが使えるようになれば例え、ガードを抜かれた後でも攻撃を防げる様になる。極めれば質量兵器だろうとふ無傷で防げるようになる」
「質量兵器も!?」

「次はティアナ」
「ティアナに教えるのは観の目と呼ばれる技術だ。この技術は簡単に言えば戦闘中に全体を見る技術のことだ。より高度な戦いになるとこの物の見方が勝敗を分けることになる。ただ周囲や相手の動きの表面を見るのではなく、重心や呼吸から相手の動きを予想するんだ。難易度はかなり高いが極めれば相手の動きを先読みして常に先手をとり。避けられない攻撃を放つことが出きる様になる」
「すごい技術なんですね」

「次にエリオ」
「お願いします!」
「エリオには高速移動の剃と空中を走れる月歩を教える。剃を修得すれば槍に更なる加速が可能になる。月歩を修得すれば空中を自在に走り、地面を蹴ることなく、ランスによる突撃ができる様になる。
「はい!」

「最後にキャロ」
「はい」
「キャロにはノッキングを教える。ノッキングとは針で神経を麻痺させ、動植物をを生きた状態で捕獲する技術だ。極めばこの技術を応用して自分を強化したり、他人を治療したりもできる。あとこれも見てくれ」

キャロにあるデータを送る。

「この召喚虫は!?」

そこに映されていたのは先日抗戦した召喚士の少女が使っていた召喚虫のデータだった。

「はやてに調べてもらったら過去にその召喚虫を使っている人がいたんだ。その本人は行方不明、公式には亡くなったことになっているけどデータだけは残っていた。そのデータからノッキング法は見つけておいたから」
「はい。抗戦したらノッキングも試して見ます。」

「俺が教えることは魔力を必要としない技術や技だ。修行しだいで誰でも修得できるものであることを常に頭に意識してくれ。それじゃあ始めるぞ」
「「「「はい」」」」
その後、フォワード陣に実際に技を見せて修得法を教えていった。


その日の夜。誰もいないヘリポートに夕は来ていた。

「公開意見陳述会まで後一週間だね。あの子逹。大丈夫かな?」
「なのは逹が鍛えてるんだ大丈夫だろ」
「それに君も技を教えてるでしょう」
「なのはに六課を卒業後も使える技術を教えて欲しいって頼まれたからな。それにあいつらなら
卒業までにある程度できるようになるだろう」
「僕としては公開意見陳述会までに基本だけでも修得してもらえれば嬉しいだけど」
「確かに基本を修得できれば武器にはなるだろうな。それについてはあいつらしだいだな」

公開意見陳述会まであと一週間。
 
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