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機動戦士ガンダムSEED DESTINY~SAVIOUR~

作者:setuna
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第二話 ザフト入隊

 
前書き
アスランがアレックスになってから数ヶ月後。
シン達がアカデミーを卒業する数週間前です。
今度からは
アスラン「」ではなく
アレックス「」になります 

 
~屋敷~

議長やナオト達に救助されたアレックスは議長の屋敷で暮らしていた。
無論、ただ世話になるだけではなく、家事をやっているのだが。
アレックスはあることに悩んでいた。
ナオトやレイのことである。
聞けば、ナオトはザフトの軍人でレイはその訓練生である。
自分は別に戦いたいという訳ではない。
ただ守られるだけなのは嫌なのだ。
そう考えると身体が疼いて来る。
しかし、居候させてもらっている身でこれ以上議長達に迷惑をかけるのもどうかと思うのだ。

アレックス「………」

レイ「どうしました?アレックス?」

悩んでいるように見えるアレックスにレイが尋ねる。

アレックス「レイ…いや…何でもないよ」

レイ「そうですか…アレックス」

アレックス「ん?」

レイ「何かあったなら教えて下さい。1人だけで抱え込まずに俺達に教えて下さい。相談なら俺もギルも快く受け入れますから」

アレックス「…ありがとう、レイ。」

アレックスは笑みを浮かべてレイに感謝の言葉を言うと、議長の私室に向かう。






























デュランダル「おや?アレックス?どうしたね?」

部屋を訪ねてきたアレックスに議長は柔和な笑みを浮かべながら、尋ねる。

アレックス「あの…ギル、俺をザフトに入隊させてくれませんか?」

デュランダル「…理由を聞いてもいいかな?」

アレックスの言葉に議長は表情にせずとも驚いた。
争いを好まないアレックスからそんな言葉を聞いたのだから。

アレックス「俺は、プラントを、ナオトやレイを、ギルを守りたいんです。俺の力なんてあっても無くても同じかもしれない。でも…ナオトやレイが戦場にいるのに。ギルが世界の平和のために尽くしているのに俺だけが安全な場所にいるのは嫌なんです」

デュランダル「アレックス…」

アレックス「お願いしますギル。俺をザフトに入隊させて下さい!!」

頭を下げるアレックスに議長は頭を悩ませる。
アカデミーにはアレックス…正確にはアスラン・ザラを知る者がいるだろう。
なら、アカデミーに行かせては辛い記憶を呼び戻してしまうかもしれない。
しかし、アレックスの想いを無視したくはない。

デュランダル「分かった。しかし時期が微妙なので、君にはナオトに指導を受けてもらう。」

アレックス「ナオトに?」

デュランダル「彼女はとても優秀だからね。他の事に関しては私に任せておきなさい。」

アレックス「…ありがとうございます!!」

アレックスは議長に勢いよく頭を下げる。
絶対にザフトに入隊してみせる。
その想いを胸にアレックスは議長の部屋を後にした。

































ナオト「はあぁ…」

アレックスが議長にザフト入隊を希望してから2週間が経った。

アレックス「どうしたんだナオト?」

ナオト「どうしたもこうしたも…ねえ?」

ナオトはアレックスのMS戦のシミュレーションのスコアを見ながら感嘆の息を吐いた。
アレックスはナオトの指導の元に記憶喪失のハンデ、更に数年のブランクを感じさせないくらいのハイスコアを出していた。
射撃やナイフは少し動きにムラがあるが、充分高レベルである。

ナオト「最近のザフトの赤服真っ青の成績だね…」

最近はザフト兵の実力はジュール隊やヤキンドゥーエ戦を戦い抜いた軍人以外はかなり質が落ちているのだ。
それを考えるとアレックスの成績は凄い。

アレックス「そうなのか?」

自覚していないアレックスが首を傾げる。

ナオト「ええ、確実に赤服だよ……」

ナオトが人工の空を見つめながらぼやいた。






























~格納庫~

とある格納庫では一機のMSが製造されていた。
型式番号
ZGMF-X23S セイバー…と。 
 

 
後書き
アレックスがザフト入隊をします。
勿論アカデミーに通わせるわけには行かないから議長が工作して。
セイバーにはアレックス向けのカスタマイズがされます。 
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