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MS Operative Theory

作者:ユリス
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MS戦術解説
  集団戦―――地上拠点攻略編①

——最強の空挺兵器、MS:宇宙世紀における地上拠点の攻略——

 地上拠点とは、当たり前だが地上に固定されているものである。軍事基地、都市、空港などがそうであり、これらを制圧・占拠する場合の大まかなプロセスは同じだと考えてよい。


➀遠距離攻撃による敵戦力の削減(この時、敵の指令施設を無効化すると効果的)

➁陸戦部隊の突入、残敵の殲滅

➂目標の主要機関を抑える


 古典的だが理にかなった戦法である(だからこそ古典的にもなる)。古い時代のものは、➀が弓矢や投石機、時代が下ると野戦砲や航空攻撃、ミサイルなどへと発展する—————というか➀だけで目標が沈黙し、➁が必要ない状況もある。何やら完璧に思えるプランだが、欠点も存在する。


Ⅰ:「攻者三倍の法則」により攻撃側は防御側の3倍の戦力が必要(ランチェスターの法則)

Ⅱ:基本的に➁は、比較的鈍足な陸戦部隊であるため部隊の展開を敵に察知されやすい

Ⅲ:山岳部や森林地帯などの険しい地形では、➁の部隊の展開自体が難しい


 ⅡやⅢは地上戦ならではの問題で、空輸によって高速展開が可能な空挺部隊を送り込む手もあるが、重量や着地時の衝撃などの問題から、あまり重装備にはできず、空挺部隊のネックであった(ドイツ大三帝国のクレタ島攻略や、英・蘭のマーケット・ガーデン作戦など、無謀な作戦によって空挺部隊が大きな被害を受けた例は多い)。

 ここで出た「空挺部隊」とは、必ずと言っていいほど精鋭部隊であり、本隊に先行して、橋や町などの確保や敵陣地の破壊工作などを行う万能な部隊である。

 この万能性の一翼を担っているのが、極めて当たり前のことながら、隊員が人間であることだ。人間は車輌が進入できない森林や丘陵を踏破し、簡単な装備で渡河も果たす、素晴らしい行動力を持っている。

 ここまでこればだれもが思うだろう。重装備の空挺部隊とまではいかなくても、航空機からの投下に耐える堅牢さと重装備、そして人間のような万能な移動能力を持った兵器があったらどうだろうか。

 ものを知らない素人の夢想の中にしか存在しなかった兵器だが、宇宙世紀の科学技術はその超万能兵器を生み出す。それこそがMSである。

 宇宙船用に開発されたMSだが、類いまれな汎用性は重力下でも突出した能力を発揮した。ガウやガルダなどの巨人機から降下し、丘陵や森林地帯を走り抜ける。

 そして、それまでの陸戦の王であった戦車をも上回る、大火力と重装甲。MSの登場は、地上拠点攻略の新たな時代を切り開いた。





補足事項

——ジャブローに降りたMS——

 一年戦争のジャブロー攻略戦において、ガウからの降下を行った機体で確認されているのは、ザクⅡ、グフ、ドム、ズゴックである。

 装甲防御力に長けたドムやズゴックまでもが、降下中の対空砲火によって撃破されており、対空攻撃力を生かしたまま降下作戦の危険性を物語るエピソードとなっている。

 ガウから直接効果したMS以外にも、水陸両用MSのゾック、ゴッグ、アッガイなどが偵察任務や特殊任務に従事していた。

 そのため、ジャブロー戦には当時の公国地上軍が保有するほとんどのタイプのMSが参加していたことが理解できる。シャア・アズナブル大佐の乗機となったズゴックS型のようなバリエーション機も、何機か参加していたようである。
 
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