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東方夢想録

作者:茅島裕
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博麗神社 編
博麗霊夢ルート
  第17話 記憶

買い物から帰ってきたオレは....ん? 買い物の話はどこ行ったって?
それはまた別のお話だ、いつか話す時がくるさ

気を取り直して。買い物から帰ってきたオレは買ってきたものを片付け炬燵(こたつ)(あた)った
ちなみに霊夢が屋台を出す時の材料も買ってきた。紙にメモして渡されていたからな
星花に買ってあげた物は星花が持ってっちゃったが... まぁ何処(どこ)かに閉まったのだろう
そして一つ、オレは霊夢の為に買ったある物がある。そのうち渡す日がくるだろう

霊夢「さてと、思い出したことってどんなことなの?」

「...名前、能力。そしてオレが今のオレに伝えたかった言葉言わば伝言だ、ただ全部は思い出せない。他にも中途半端に思い出したことがいくつかある」

霊夢「じゃあ思い出したことを言ってって」

青年論破中・・・

オレは自分の名前、能力、伝言、ピンクの髪の少女のこと、それぞれ思い出したことを霊夢に話した

霊夢「あんた、西行寺って....」

「なんだ、思い当たることでもあったか?」

霊夢「...幽々子、か」
と聞こえないくらいの小さな声で呟いた

「なんか言ったか?」

霊夢「なんでもない」

霊夢はそう言うとニコッと笑みを浮かべ星花の頭を撫でて部屋を出ていった

オレは思う、自分は本当にこんな記憶通りの人間だったのだろうかと。記憶を疑っているんだ

???「違う。記憶に疑われているの」

隣から声が聞こえた。星花でも霊夢でもない少女の声
オレはその声が聞こえた隣を見る

「ル、ルーミア!?」

目線の先には最近見かけなかったルーミアがいた

ルーミア「あなたは何か大事なことを思い出したんでしょ?」

「ルーミア?」

今、オレの隣にいるルーミアは何時(いつ)も見るルーミアと違う
何て言うか、大人びている

ルーミア「面白い能力。それだってあなたは今も、何時でも使っている」

ルーミアはただ真っ正面を見て、まるで壁に話しかけるように話す

ルーミア「...毒を制すんだ、喰らうんだ」

理解が出来ない。ルーミアが何を言っているのか理解出来ない

ルーミア「じゃあね、おにぃーちゃん♪ ニヒヒ」
と歯を見せてニコッと笑い、言う

ルーミアは窓から外に出て、森へ消えていった

面白い能力... 何時でも使っている?
毒を制す?喰らう?

まぁいい、明日からはちゃんと屋台の準備と行こう

 
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