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MS Operative Theory

作者:ユリス
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軍編制
  リガ・ミリティアとザンスカール帝国の編制➁

——リガ・ミリティアとベスパ、その組織の形態の違い——

 軍事的にはリガ・ミリティアはゲリラ組織(ザンスカール戦争に勝利したことで、レジスタンスと呼ばれることもある)、ベスパは正規軍という分類がなされる。

 正規軍であるベスパはザンスカール帝国という組織の一部であったため、部隊編成に関する資料も数多く残されている。そのため組織の活動などにも判明している部分が多い。

 一方、リガ・ミリティアについては部隊編成に関する資料はほとんど存在しないが、これにはいくつか理由が考えられる。ルが・ミリティアは各地に拠点を分散させていたとはいえ、各拠点を行き来する人員や物資は膨大な数に上った。

 組織の状況を把握するには、人員や物資の移動を記録しておくことが必要不可欠である。しかし、そうした書類がベスパに押収された場合、組織が壊滅的な被害を受けることは明らかであった。このため実働部隊への命令文書だけでなく、各種の書類なども暗号化や偽装が施されていたようである。

 このような経緯もあって、リガ・ミリティアの組織の構成や詳細な活動内容は解明されていない部分が多く、連邦軍と連携を行ったリーンホース隊などのわずかな部隊しか、その編制や戦歴は明らかになっていないのが実情である。



——League Militaire:リガ・ミリティア——

 リガ・ミリティアは周辺組織との連携を取りながら、戦況に応じて組織を変化させて至った。



——組織内の分担と周辺組織との関係——

 リガ・ミリティアは、ジン・ジャナハイムを中心とした意思決定機関と、ベスパとの戦闘を担当するカミオン隊などの実戦部隊、そしてMSの開発と製造を行う各地の秘密工場の3つに分けられていた。また、このほかにも諜報員や工作員などがいたとされる。

 これ以外にもリガ・ミリティアには、サナリィ元職員や連邦軍関係者も参加していたと言われるが、それだけはベスパに対抗するのは難しかったため、連邦政府から資金援助を受け、さらに連邦軍と連携することで戦力の強化に努めていた。また、連邦軍だけでなく、サナリィやAEからの協力を取り付け、組織の強化を図っていた。



——カミオン隊の編成とその変遷——

 リーンホース隊の前身は、オイ・ニュング伯爵が指揮していたカミオン隊であった。隊は宇宙への進出後、連邦軍から巡洋艦リーンホースを受領、ロベルト・ゴメス大尉を艦長とするリーンホース隊として編制された。

 リーンホースJr.への改装時には、シュらく隊をその傘下としている。ホワイトアーク隊の前身である小型艇シノーペは、その形状から「魚の骨」と呼ばれた。また、ガウンランド隊はカイラス・ギリー攻略戦に投入されている。



——Zanscare:ザンスカール帝国軍——

 サイド2を拠点とするベスパは、宇宙艦艇を編制の基本としており、その下にMS部隊が配備される。艦隊数は時期によって異なるが、2~3個艦隊が常備されており、その艦隊戦力はリガ・ミリティアだけでなく、地球連邦軍のそれをも遥かに凌駕していた。



——ザンスカール戦争前期の編制——

 ザンスカール戦争前期のベスパは、ムッターマ・ズガン大将指揮下の艦隊とタシロ・ヴァゴ大佐指揮下の艦隊に二分されていた。

 ズガン大将シカ科の部隊は、近隣のコロニーを主任務とするムッターマ・ズガン艦隊と帝国の首都アメリア・コロニーの防衛を担当する首都防衛部隊から構成されており、宇宙やコロニー内での戦闘を任されていた。

 一方、タシロ大佐指揮下の部隊は地上戦や対地攻撃を主任務とし、大佐が直接指揮を執るカイラス・ギリー艦隊は対地球用要塞カイラス・ギリーの建造と運用を、ラゲーン基地駐留部隊とアフリカ地区制圧部隊は地球の要衝制圧を担当していた。

 また、実験的な部隊として「モトラッド艦検討部隊」が編成されている。ドゥガー・イクが実質的な指揮官であった。しかし、この段階ではまだ部隊編成がなされておらず、実働部隊はガッダール隊のみであった。



——戦争前期のベスパ部隊——

■ムッターマ・ズガン艦隊

 ズガン大将が指揮を執る主力部隊の一つで、近隣コロニー制圧や対艦隊戦などに投入された。U.C.0153,05,06、リガ・ミリティアに奪取されたカイラス・ギリー要塞のビック・キャノンを受け、艦隊の3割を喪失したために再編を余儀なくされた。


■カイラス・ギリー艦隊
 
 宇宙要塞カイラス・ギリーの運用のために編制された。タシロ・ヴァゴ大佐指揮下の宇宙艦隊で、旗艦はスクイード級戦艦スクイード1。U.C.0153,04,27、リガ・ミリティアにカイラス・ギリーとスクイード1を奪取され壊滅。残ったスクイード2は、ズガン艦隊旗艦となった。


■ガッダール隊

 フォンセ・カガチ首相が考案した地上用兵器に、ドゥカー・イク大尉(階級は当時)が独自のアイデアを加えて開発した、バイク型兵器のテスト部隊。モトラッド艦のテスト部隊であり、リガ・ミリティアのカミオン隊と戦闘を行った。隊長はドゥカー・イク大尉。



——ザンスカール戦争後期の編制——

 カイラス・ギリー艦隊の喪失は、ベスパの編制を一変させる契機となった。カイラス・ギリー艦隊の壊滅と、タシロ大佐の失脚により、大佐の指揮下にあった人員と装備の大半は、ズガン艦隊やモトラッド艦隊に組み込まれることとなり、近衛師団がズガン大将の指揮下に置かれた。

 しかし、田代大将の復帰により、新たにタシロ艦隊も再編される。このような経緯を経て、ザンスカール戦争初期のべスパは、ズガン艦隊、タシロ艦隊、モトラッド艦隊の3つの艦隊から構成され、地上戦は「地球クリーン作戦」のために建造・編成されたモトラッド艦が担当し、残りの艦隊はエンジェル・ハイロゥ作戦のために温存された。

 そして、斬スカール定刻の命運を担ったエンジェル・ハイロゥ作戦で、3艦隊全てが投入される。だが、この作戦において3艦隊は壊滅し、ザンスカール帝国は戦闘継続能力を喪失した。



——戦争後期のベスパ部隊——

■近衛師団

 女王マリアを守るために編制された部隊で、ムッターマ・ズガン大将の指揮下に置かれた。近衛師団用と呼ばれる改修型MSを装備しており、高い戦闘力を有していた。エンジェル・ハイロゥの護衛に就く部隊が多く、キスハール小隊とネネカ小隊が特に知られている。


■タシロ艦隊

 カイラス・ギリー艦隊の壊滅後、新たに編成されたタシロ・ヴァゴ大佐指揮下の宇宙艦隊。エンジェル・ハイロゥ作戦時に王女マリアを拉致したが、単独行動を採ったためリガ・ミリティアと連邦軍の集中攻撃を受け壊滅した。旗艦はアマルテア級戦艦シュバッテン。


■モトラッド艦隊

 「地球クリーン作戦」用に編制された新艦隊。「バイク艦」と呼ばれるアドラステア級戦艦とリシテア級巡洋艦で編成され、宇宙と地上の領域で高い運用性を持つ。司令艦はクロノクル・アシャー大尉だが、艦隊司令に就任したことで大佐待遇とされた。旗艦はアドラステア。

 
 

 
後書き
軍編制 了

次回 MS戦術解説 宇宙要塞攻略 
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