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ドリトル先生と日本のお料理

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第三幕 王子の洋館その二

「僕としても嬉しいよ」
「それじゃあ後は」
「医学部の学生さん達だね」 
 先生が教えるその人達がだというのです。
「いい子達ならいいね」
「そうだね、本当にね」
「そうした人達ならね」
 動物達も先生の言葉に頷きます、最後のそして最も肝心なことをお話してです。先生は皆にこうも言いました。
「あと柿だけれど」
「このオレンジ色の果物だね」
「少し平べったい感じの」
 彼等からみるとり林檎に似ていなくもない形ですがヘタがあってそうも見えるのです。
「面白い形だよね」
「それに味もね」
「いい甘さだね」
 先生もその柿を手に取って食べつつ言います。
「しつこくなくてあっさりとしていて」
「ほんの少し渋みもあってね」
「食べやすいよね」
「いや、こんなものはイギリスにはなかったよ」
 先生は笑顔で食べつつ言います。
「日本の果物らしいけれど」
「この柿もね」
「いいよね」
「幾らでも食べられるよ」
 こう言いながら一個全部食べた先生でした。
「これは」
「この柿も身体に凄くいいそうよ」
 ポリネリアも柿をついばみながら先生に言ってきます。
「甘くて美味しいだけじゃなくて」
「ああ、これもなんだ」
「昨日の無花果もね」
「あれはイギリスにもあるけれどだね」
「そう、身体にいいから」
「じゃあこれからはイギリスにいた時以上に果物を食べようかな」
 先生はもう一つ柿を手に取って言いました。
「そうしようかな」
「そうしたらいいわね」
「食べものも大事なんだよ」
 先生は新しい柿を食べつつ述べます。
「中国では医食同源というからね」
「まずは身体にいいものを食べないとね」
「健康になれないよね」
「そうだよ、とはいっても今までの僕は」 
 先生はです、イギリスにいた時は。
「あまりね」
「食べものにはよね」
「きを使ってこなかったよね」
「そうだね」
 今思うとです。
「そうだね」
「それでも日本に来たら」
「それを変えるんだね」
「そうするよ、日本のものを食べてね」
「和食は身体にいいよね」
「カロリーも少なめで」
「そうそう、これなら僕も」
 今度はこんなことを言う先生でした。
「痩せられるかな」
「少なくとも無茶苦茶な肥満はしないわね」
 チープサイドはそれないと言いました。
「ほら、よくアメリカにいる」
「お腹が極端に出ただね」
「ああいう人にはならないわね」
「うん、流石にあそこまではね」
 太らないとです、先生も言います。 
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