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MS Operative Theory

作者:ユリス
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フォーミュラ計画①

——MSを新たなステージへと押し上げた小型MS開発プロジェクト——

 可変機能を備えた第三世代MSや、サイコミュと高出力メガ粒子砲を装備する第四世代MSの大型化と構造の複雑化を招いた。そして、それに伴う開発・生産・運用コストの御増加は地球連邦軍をはじめ、MSを使用する組織にとって大きな足かせとなった。

こうした悪循環を断ち切るため、地球連邦軍の諮問機関であるサナリィは小型MS開発計画である「フォーミュラ計画(以下F計画)」を立案、推進した。

 旧世紀末期、兵器の進歩は開発・生産コストの増加や、大型・大重力下による運用性の低下などの問題を引き起こした。具体的には、超音速巡航能力や高度なステルス性を有する航空機や、高い防御力を誇る複合装甲を持つ主力戦車などである。

これらの兵器は大会性能を持つ半面、開発や維持のためのコストの高騰を招き、限られた大国にしか装備できないものであった。これと同じ状況は、宇宙世紀のMS開発の現場でも発生した。MSの高性能化は開発・生産コストだけでなく、運用費の上昇も引き起こした。

MSのコストが高騰した理由として、第二世代MSの誕生を契機とするMSの爆発的進化が挙げられる。特に、U.C.0080年代後半の第三世代MSや第四世代MSの開発によって、MSは「恐竜的進化」を果たした。

それに伴い、MSを運用する艦艇や基地といった関連施設も改修の必要に迫られるなど、問題は「MS開発費の高騰」だけで済まないことは確実であった。

 第1次ネオ・ジオン戦争後、この反省からMSの原点である「機動歩兵への回帰」が叫ばれ、主力MSはシンプルな構造を持つ第二世代MSへとシフトしていった。だが、U.C.0090年代以降になっても主力MSは全高が20mを超える大型の機体がほとんどであった。

そもそも第三、第四世代MSも第二世代MSに用いられている技術の「改良版」に過ぎず、U.C.0100年代を迎えようとしていた当時にあっても、MSは第二世代の枠から脱していなかったのである。そして何よりも、小型化と機体性能を両立させるために必要な技術的な革新も見られなかった。

 こうした状況の中、U.C.0102、サナリィが地球連邦政府にMSの小型化を提言した。これを受けた地球連邦政府は、アナハイム・エレクトロニクス社(以下AE)に小型MSの開発を依頼、同社はU.C.0109にRGM-109(ヘビーガン)を完成させた。

しかし、この機体も第二世代MSの直径的存在で、地球連邦軍を満足させる性能を持たなかった。だが、AEの小型MS開発と並行して、サナリィも独自の革新的小型MS開発計画である「F計画」を進めていた。

当初はAEへの牽制を目的とした卓上のプランだった「F計画」だが、U.C.0111に行われたコンペティションにおいてサナリィ製の機体がAEの開発した機体を圧倒。これ以降、MS開発に関するコンセプトや技術は、サナリィを中心とした新たなステージへと移行するのである。





補足事項

——「F計画」と同時期に進められた、ブッホ・コンツェルンによるMS開発計画——

 「F計画」が進められていたU.C.0100年代初頭、ブッホ・コンツェルンも参加企業のブッホ・エアロダイナミクスを用いて小型MSを開発していた。

これがXM-01(デナン・ゾン)をはじめとするXM系MSで、ビーム・シールドや外装型ジェネレーターを装備するなど、F計画系MSに匹敵する性能を会得しており、クロスボーン・バンガードに配備された。

 
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