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バカとテストと死んだ世界戦線

作者:エミル
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番外編その3 僕達のハロウィン

 
前書き
本編の話は急に浮かばなくなったため、今回は番外編です。ハロウィンの季節は過ぎてしまいましたが、今回の話はハロウィン真っ只中です。それではどうぞ~ 

 
校長室

ゆり「みんな、今日は何の日か分かる?」
みんな「「「「「…………………?」」」」」

朝早く呼び出された僕達はゆりさんの質問に頭を傾げていた。今日って何の日だったっけ………?

ゆり「あーもう!!今日は10月31日でしょ!!ハロウィンよ!!」
みんな「「「「「あぁ、なるほど」」」」」
ゆり「本当に知らなかったのね………」
雄二「で、今日はハロウィンだが何をするんだ?」
ゆり「そのことについて話そうと思ってたのよ。誰かカーテン閉めて」

みんな即座にカーテンを閉め、ディスプレイが表示され、ゆりさんが椅子に座り、みんなに言う

ゆり「実は今回のオペレーションはトルネードをするんだけど、今回のトルネードは一味違うわ。そう、その名もハロウィントルネードよ!!」
みんな「「「「「…………………………」」」」」

トルネードって言った瞬間、多分全員が予想してたと思う。少しの沈黙の後、高松君がゆりさんに問いかける

高松「具体的に一般的なトルネードと今回のハロウィントルネードはどう違うのですか?」
明久「まさか、食券の変わりにお菓子を平和的に巻き上げるとか言うの?」
ゆり「違うわ。むしろその逆よ。私達がNPC達にお菓子をあげるのよ。今まで食券をくれたお礼にね」
音無「少なくとも、俺達が巻き上げてたようにしか思(バァン!!)食券をくれましたね」

真実を言おうとした音無君は言う前にゆりさんが音無君の頭上付近を撃ち、即座に言い直していた

藤巻「んで、どうやってNPC達に菓子をやるんだよ?配るのか?」
ゆり「配らないわ。やることはトルネードと少し同じたけど、今回は戦闘要員の人達は戦わないわよ」
日向「マジかよ!!もし、やってる途中に天使が襲ってきたらどうすんだよ!!」
ゆり「それについては心配しないで。その話については後で説明するわ。後、もう一つ伝えることがあるわ」

呼吸を一拍おいて、ゆりさんは

ゆり「今回のオペレーションは全員仮装してやるわよ。もちろん、ハロウィンらしい格好よ。あ、ちなみにもう土屋君が人数分つくってあるから」
みんな「「「「「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」」」」」」

衝撃発言に僕達は声をあげた

ゆり「何よ。そんなに声をあげて驚くほどかしら。普通、ハロウィンは仮装してやるものでしょ。何がおかしいのよ?」
大山「いやいや!!さすがにそれは僕達もちょっと無理だよ……」
野田「ゆりっぺの頼みなら何でも聞くぞ」
大山「無理じゃない人がいたね……」
ゆり「まぁ、そういうことよ。じゃあ、みんなすぐに着替えてね」
みんな「「「「「……………へーい」」」」」

僕達はゆりさんに仮装用の服を渡された後、一度校長室を出て、近くの空き教室で着替えた










~それから15分後~










僕達は着替え終わって校長室に戻るとそこには色々な衣装を着た人達が集まったように見えた

雄二「俺はフランケンシュタインの衣装かよ……」
秀吉「ワシはなぜ猫又なのじゃ?ムッツリーニ……」
ムッツ「………別に邪な気持ちなんてない(パシャパシャ!!)」
明久「そう言いながら写真を撮るのは逆に凄いと思うよ……」

ちなみにムッツリーニの衣装はドラキュラだった

音無「あれ?吉井。何でお前着替えてないんだ?」
日向「え?まさかそんなわけ……本当だ」

そこに来たのは音無君と日向君。音無君の衣装はカボチャのお化けで、日向君はデュラハンの格好だった
なぜ、着替えてないと言うと衣装があれだからだ……

松下「何?吉井が着替えてないだと」
野田「貴様!!ゆりっぺの命令を無視する気か!!」
高松「諦めて着替えた方がいいと思いますよ」
大山「そうだよ。あまり逆らわない方がいいよ」
TK「You are crazy」

次に松下君と野田君と高松君と大山君とTKが来る。松下君は鬼で、野田君は狼男で、高松君も狼男で、大山君は豆腐小僧、TKはゾンビの衣装着ていた

明久「みんなには分からないと思うよ……僕はこの衣装を着るんだよ!!みんなだったら着れるの!?」

僕は袋に入っている衣装を取りだし、みんなに見せた

みんな「「「「「……………うわぁ」」」」」

僕がみんなに見せたのはゴスロリ風の魔女の衣装だ。さすがにこれを着れるのは生きていた頃にいた坊主先輩くらいだと思う

明久「ゆりさん!!何で僕だけこの衣装なの!?」

僕は魔女の格好をしているゆりさんに向かって言う

ゆり「あぁ、ちなみに今日のオペレーションで吉井君は陽動部隊に入るからその衣装よ」
明久「何でぇぇぇぇ!?僕はもう嫌だよ!!」
ゆり「駄目よ。きょ・う・せ・い♪(パチンッ)」

ゆりさんが指を鳴らすと、椎名さんが目の前に現れ、手にはスタンガンを持っていた。またこのパターンか……

椎名「………あさはかなり」

バチバチバチッ!!

明久「ぎにゃあああああ!!!!」

まともにスタンガンをもろに食らい、僕は意識を失った。意識を失う前に椎名さんが着ていたのはくのいちのの衣装だった







~しばらくお待ちください~







明久「みんなひどいや……僕をこんな風にして何が楽しいんだ………」

目が覚めた頃には着替え終わっていて、ウィッグも前回と同じ物を被っていた

ゆり「何か…むかつくほどに似合っているわね……」
日向「普通に可愛くないか?」
明久「僕の男としての尊厳が……」
ムッツ「………泣き顔写真を撮らせて欲しい」
明久「撮らないでよ!!というか、泣かないからね!!」
ゆり「いいから早く陽動部隊の方に行きなさい。岩沢さんには事情は話してあるから。あ、男ってことは言ってないから安心してね」
明久「はーい……いってきまーす」

校長室を出て、僕はガルデモがいる空き教室に向かった



学習棟A棟 空き教室

明久「……気まずいなぁ」

来たのはいいもの僕は実際にガルデモに入っているからあのオペレーション以来、全く来ていない

明久「まぁ、岩沢さんに話は通ってあるって言ってたし大丈夫かな」

扉に手をかけ、開けると

ひさ子「はい!!役満!!あたしの勝ち~」
岩沢「ひさ子……強すぎる………」
関根「もう少しで勝てた……」
入江「連敗中です……」

そこには衣装を着て麻雀をしているガルデモがいた

明久「皆さん…何をやっているのですか?」
岩沢「お、明子。来たのか」
ひさ子「久しぶりだな。そっちこそ長い間何をしてたんだ?」
関根「明子ちゃん。久しぶりー♪」
入江「お、お久しぶりです!!」

僕の存在に気づき、ガルデモのみんなが近寄ってくる。ちなみにガルデモのみんなの衣装は岩沢さんは可愛く施した魔女で、ひさ子さんも魔女、関根さんは小悪魔、入江さんは天使で、みんなよく似合っていて可愛かった

明久「あはは……お久しぶりですね…」
ひさ子「最近、姿を見ないから心配したよ」 

それはそうだろう。その後僕は戦闘要員の方に戻っていたのだから

関根「みんなで探したり、ファンの人達に聞いてみたりしたけど見つからなかったし」
入江「女子寮全体をくまなく調べてもいなかったですし」

その答えは明確に言うと、僕は元々男だし、女子寮ではなく、男子寮にいるからだ

岩沢「まぁ、明子も戻ってきたことだし麻雀の続きをするか」
明久「あれ?練習はやらないの?」
岩沢「ちょっとした息抜きだよ。明子もやるか?」
明久「お言葉に甘えて……」

その後、ガルデモとの麻雀はオペレーションが開始するまでやっていた
















大食堂

いつもトルネードをする場所、大食堂に僕はガルデモと一緒にいた

岩沢「今日はいつもより結構人がいるな」
ひさ子「何かゆり達が思いっきりポスターで宣伝したらしいよ。ほら、これ見てみて」

ひさ子さんがポスターをみんなに見せる。書かれているのはいつものポスターをハロウィン風にしたものだった

明久「これは凄いねぇ……」
入江「書かれているのがいつもより濃いというか…」
関根「これならファンは絶対来るはずだよねぇ♪」
明久「まぁね。あ、そろそろ始まる時間だよ」

オペレーション開始時刻は19:00。今の時間は18:59分だから後一分で開始する

岩沢「じゃあ、そろそろ始めるか。みんな行くぞ!!」
明ひ関入「「「「お―――――――!!」」」」

ついにトルネードならぬハロウィントルネードが始まった




音無side

大食堂前

俺達は仮装した格好のまま、大食堂前でオペレーションが始まるまで戦線メンバー全員で待機していた

音無「なぁ、ゆり。やっぱりいつものトルネードと変わらないような光景なんだが……何が違うんだ?」
ゆり「それは見てのお楽しみよ」
雄二「本当に何が違うんだが……」

坂本が言うとおり、変わっているのは仮装をしているとこで後は何も変わっていない。本当に何が違うんだろうな……?

秀吉「て、天使が来たのじゃ!!」

考えごとをしていると木下は天使が来たことを告げると、天使が俺達の方に来る

ゆり「いい頃合いに来たわね。陽動も始まってるし、みんな!銃を構えて!!!」

ゆりの指示で全員銃を構える。やっぱりいつもと同じじゃないか…

ゆり「全員!撃て――!!」

銃の引き金を引くと、俺は驚いた。いや、ゆり以外も全員驚いていただろう。なぜなら銃口から出てきたのは




みんな「「「「「お、お菓子ぃ!?」」」」」



弾ではなく、アメやらチョコやらクッキーやらのお菓子が銃口から出てきた

ゆり「実はこの日の為に銃をちょっとギルドのやつらに頼んで改造してもらったのよ」
音無「なるほどな……ハロウィンと言えばお菓子だしな…」

まさかこの銃がハロウィンらしさを出しているとは………

天使「……今日は特別に免除してあげる」

そう言い残すと、天使は来た道を戻っていった

ゆり「ね?言ったでしょ。今日は戦わないって」 
雄二「確かにそうだな。で、俺達は後はどうするんだ?」
ゆり「これから大食堂に入るわよ。みんなにお菓子をあげるために」
音無「まだ俺達のハロウィンは終わってないってことか」
ゆり「そういうこと♪みんな、行くわよ!!」

そして俺達は大食堂へと入っていった


音無sideout





明久side

大食堂

陽動中に戦線メンバー全員が銃を持って大食堂に入ってきた。みんなは銃を上に向けて引き金を引くと出てきたのは色とりどりのお菓子だった。ハロウィントルネードの本来の目的はこれだったのか……
そして、ガルデモの演奏も終わると同時にゆりさんが

ゆり「ハッピーハロウィ――――ン!!あんた達!!快く受け取りなさい!!」

次はトルネード用の巨大扇風機が動き、大量のお菓子と食券が舞っていた


こうして僕達はオペレーション、ハロウィントルネードを無事成功させた





~オペレーション終了後の話~

大食堂

ゆり「いやー今日は楽しかったわね!!」

僕達はオペレーションが終わった後、大食堂で食事をしていた(全員着替えてから)

雄二「確かに今日は楽しかったな」
秀吉「うむ、久しぶりに面白いことをやったのじゃ」
ムッツ「……おまけにいい写真も撮れた」
明久「ムッツリーニ。その写真の中に僕の写真入ってないよね?」
ムッツ「………………(ふるふる)」
明久「ならよかった。あれ?ムッツリーニ。写真落として――」

ムッツリーニが落とした写真を見てみると、そこには今日僕が女装した写真があった

明久「ムッツリーニ。この写真は後で燃やしておくから」
ムッツ「……秀吉の写真と交換」
明久「OK。なら、返すよ」

僕は手に持っていた写真をムッツリーニに渡し、秀吉の写真をもらった

明久「秀吉の写真が無償で手にはいるなんて夢にも思わなかったよ」
秀吉「明久よ。この写真は後で燃やしておくからの」
明久「ああ!!返して―――――!!そして燃やさないで―――!!」

秀吉に写真を取られ、僕は少し泣いていた









 
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