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IS 〈インフィニット・ストラトス〉×トリコ 食を探求する夏の毒!

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動きと指針

海上に浮かぶ海洋上プラントが本部となっているIGONEO本部、外見は一見普通の海洋プラントだが実際は要塞も同然の設備がされており、熟練のプロでさえ侵入をするのは困難を極める。例え侵入出来たとしても、警備員があっという間に確保する。例えISを装備していたとしても勝つ事はまず出来ない、警備部の頂点に立つ男、警備員達からは絶対に逃げる事は出来ない。通称『追跡者(チェイサーズ)』、どんな奴であろうと地獄のそこまで追いかけて捕らえる地獄の番犬にも似た追跡力を持っている警備部

IGONEO本部、地下13階 秘蔵混沌技術部

秘蔵混沌技術部、部長室。

「あ~あ、やっぱりここがサボるのには一番いい場所だわな」
「…毎度毎度の事だが何故ここに来る」

その技術部の一番奥、部長室には二つの人影があった。一つ椅子に深々と腰掛けながら適当な机に足を乗せて葉巻樹の枝に火を付けながらリラックスしている男、細身ながら引き締まった筋肉質な体。顔はイケメンとはま言えないが、凛々しい男らしい顔つきであるが、何処かのんびりっというよりもぬぼ~っとしている雰囲気を纏っている朱いウルフカットをしている男。IGONEO警備部部長、山風(やむかぜ) 樹炎(きえん)

もう一人は適当なジーンズに無地のシャツの上から白衣を着ている、顔はそれなりに良いが、何処か近づきづらい印象を受ける。樹炎がここに居ることに不満に思っている男、秘蔵混沌技術部部長、天河(あまかわ)明久(あきひさ)だ。何を隠そうこの明久は一夏の専用機『超獣龍』の最高責任者兼開発者である。秘蔵混沌技術部で一番の頭脳である。

「んな硬い事いいなさんなって、ここは一番サボり易くて見つかりにくい場所なんだからよ」
「だから此処に来ると何時もお前が居るのは正直不快なんだが…。会長に抗議しとくぞ」
「んげ、其れはやめてくれ。また書類1000枚を不眠不休での処理は勘弁だぜ」
「だったら少しは学習しろ」

樹炎は舌を出して全く反省していないように明久に侘びを告げた。が明久はこれ以上いっても無駄だと悟ったのか口を閉じた。そしてパソコンに向かい直してキーボードを叩きながら画面をスクロールさせて何かを見ている。樹炎は興味が沸いたのか画面を覗き込む。

「なあ、なんだこれ?」
「一夏から送られてきた超獣龍の稼動データと『獣化幻影(ミラージュ・ビースト)』の成長データだ。新しい実験データは必要だ、これで新たな段階へと進む事が出来るな」
「ふ~ん…あっそういえばこれ聞いたか?一夏が臨海学校で負傷したから休養取るって話」

明久は興味が無さそうに話だけっと短く答えた。

「んじゃこれも知ってるか?ってああ、アンタ会議には出ない奴だったな」
「それはお互い様という奴だ」
「俺は出たよ、龍人からこれからの重要な方針を話すって言われたからな。驚くぜこれ聞いたら」
「何を」

明久はほんの少しだけ興味が沸いたのか樹炎に訪ねた。樹炎は笑いながら

「『篠ノ之 束』を確保せよって任務だとさ」
「…………!」

樹炎の言葉に明久は明らかに反応した。今までまるで興味が無さそうだったのにも関わらずに今は興味津々といわんばかりという様子だ。

「理由はこれまでに置ける行動を鑑みた結果だそうだ。まあ自分の弟にんな事されればなぁ…(まあ実行犯、あいつの妹らしいけど)方法は自由、確保後は各員の自由にして良いってさ」
「へぇ…………やる事が出来た、邪魔だから出て行ってくれ」
「はいはい」

樹炎は机から足を下ろして部屋から出て行った。そして樹炎が出て行くのを確認するとパソコンのデスクトップにあるアルフォルダを開き、パスワードを入力すると何かの設計図の様な物が出力された。

「不思議の国の兎は酷く時間を気にし自分勝手の行動を取る問題児、ならば調教するまで」

明久はニヤリと笑ってからすごい勢いでキーボードを叩き始めた。それと同時に背後の作業台に幾つものアームが伸びて行き何かを溶接、構成、組み上げていく。

「机上の空論でしかないものを見せてやる」

「お~コワいコワい、珍しくやる気になっちゃってまあ」

樹炎は部長室のドアに耳を当てながら中の声を盗み聞きしていた。明久が喋らなくなるとドアから耳を離して技術部から出て行く。

「もしかして、あの篠ノ之 束って奴の事が好きなのかねぇ?」
「そうかもな」

樹炎は真横で声がするので其方を見ると、会長の龍人が立っていた。

「おやおや、龍人ともあろうお方がいったい何の御用で?いっとくけど仕事ならこれからするつもりだったぜ?」
「見え見えの嘘を付くな、安心しろ。お前の大好きな刺激的な味の話だ」

味っという単語を聞くと樹炎の目付きが変わり、臨戦体制に入った狼のような鋭利な目つきへど変貌する。

「お前にはイングランドへ出向いてもらう。違法な麻薬食材の密輸に政府が関与している裏付けも取れた、制裁を加えてやれ、やり方は任せる。暴れてきても構わないぞ」
「了解だぜ、龍人。お言葉通り好き勝手させてもらうぜ」

そういって樹炎はネクタイを緩めながら龍人から離れていく。そんな樹炎を龍人は見送りながら

「頼んだぜ、震撃のマフィアさんよ」
「はいはい、っつうかそれを蒸し返すなよ」
「はいはい」



「「「「「龍神君!!(一夏君!!)もう大丈夫なの!!?」」」」」
「おう、もう完全復活だぜ俺は」

1年1組の教室に現れた一夏はほぼクラス全員の女子に囲まれてしまった。どれ程心配されていたのか一夏は痛感した、これ程他人に心配された事は無かった経験だった。因みに学園に戻るまでにラインリーゼ家で美しい女性の激しい弟の勧誘があり、一夏は龍神 一夏・ラインリーゼになる日も近いかもしれない。一夏はセシリア、ラウラ、シャルロットに挨拶を終えるとのほほんさんの姿をみつけると近寄ったが

「いっち~お久~」
「っ…………!」

その光景は一夏にとっては非常に衝撃的なものであった。のほほんさんは普段と変わらない愛らしく可愛いものだった。頭は黄色い耳が付いたフードの様な物を被って笑顔を向けてくる。が、フードに隠れている僅かな包帯が一夏は見てしまった。それなりに深い怪我なのだろう、今も包帯の一部が血で染まっている。

「いっち~どうしたの~?」
「…………一応聞くが、ここ最近喧嘩でも起きたのか」
「「「「「!!い、いったい如何したのいきなり!?」」」」」
「俺は事実を聞きたい、質問に答えてくれ。ここ最近喧嘩でも起きたのか、否か」
「「「「「…起きました…」」」」」

その言葉は一夏の予想通りだった、のほほんさんは何時もユルい印象を受けるが彼女はそれなりに運動神経は良かった。そんな彼女が怪我をするのは事故か、はたまた第三者によるものか

「…如何してこんな怪我をしたんだ」

一夏はのほほんさんのフードを外して、ゆっくりと包帯を外して傷を見た。のほほんさんは嫌がったが、一夏が肩を撫でて大人しくさせた。一夏は傷を見ると、すぐさま何時も持ち歩いているバックからドクターアロエの繊維と成分を含んだ少し緑色がかかった包帯を取り出してのほほんさんの頭に優しく巻いてあげた。

「ええっと…一夏様、実は…」

セシリアはここ少しの間に学園内で起きた事について話した。それを聞いた一夏は呆れたり、少々怒りをあらわにしたり、若干百面相をしていた。

「なるほど…事情は察した。だが俺がそんな事を望んだか?頼んだか?実質、怪我人だって出ているんだろう?何故そのような事をした」
「それは…篠ノ之さんが余りに自分勝手で自分のやった事を認めようとしなかったから…で」
「はぁ…」

一夏は呆れたように溜息を付きながらいった

「まあ、約束を破った俺も人の事を強く責められないしな。しゃあねぇか、今回の事はこれで終わりだ」

彼女達は、改めて一夏の人としての格と器の違いに圧倒され、この人ならついていけるという不思議な確信が出来ていた。 
 

 
後書き
後書き
一「一夏と!!」

リ「うp主(作者)の!!」

一、リ「「後書きコーナー!!!」」

リ「はいっという訳で今回も始まりましたこのコーナー」

一「今回登場したキャラ、天河 明久はにじファンのユーザーの、ナハト・リコリスさんから
山風 樹炎は暁のユーザーさん、鉄の字 さんから頂いたキャラだぜ!これからの流れを担う者になるかも!?」

リ「いや~本当に感謝感激ですよ、これで頂いたオリキャラは4人になりましたね。大切にしていきます!」

一「そしてなんだか束確保の流れへ・・・どうなるのやら」

リ「ちょっと思いついた事、一夏をFATEキャラ風のステータスに当てはめてみた

龍神 一夏

筋力A 耐久A 敏捷B+ 魔力E+ 幸運D 宝具×

っといった感じになる。宝具は持ってないしね~。まあ宝具を技に置き換えるのならA+だろうけど」

一「おい、人を勝手にサーヴァントにすんな」

リ「わりぃわりぃ、それでは皆さん!!作品を読んだら感想を送ってください!これを習慣にして貰えると助かります!感想は私にとって、最高の栄養剤のような物なのです!感想が来ると創作意欲が湧くのでよろしくです!」

一「質問なんかも募集中だぜ!」

リ「今日からテストで辛い」

一「それでも投稿はしような」

リ「鬼かよ・・・」

一、リ「「それでは待て!次回!!」」  
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