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魔法少女リリカルなのは~過去を捨て今を生きる者~

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A’s編
  ボクが”殺した”

 
前書き
本日二度目の投稿!
黒○スの曲聞いてたらテンションまた上がった!
イケボなのに・・・イケボなのに歌詞が一々笑える曲が多すぎる!
ツンデレメガネとか、シャララ☆デルモとかガングロとかダジャレ先輩とか・・・www
でもホーク☆愛は普通にイケメンだった。

それではっ

※今回はギャグは一切なくシリアスで、いままでとだいぶ代わります。注意してください。
 

 
あのプリクラを撮ったあと、オレたちは帰宅していた。

「ねえ、兄さん」

横に並んで歩いていた紗羅が急に立ち止まり、言う。

「どうしたんだ、紗羅」
「今日は、楽しかった・・・?」

もちろん。
そう言おうとしたが、口が動かない。

「やっぱり兄さんは”なんとなく”でしか覚えてないんだね。あの事件のこと」

事件・・・?
オレが生まれてから、事件と呼ばれるようなことはなかったはず・・・。

「そうだね。うん、今の兄さんは知ってなくてもおかしくないのかな?あの事件は、この世界では起こってないから。本当ならもう起こってる」

もう、起こっている・・・?
なぜ紗羅の知っていることを、オレが知らない?
なぜオレが知らないことを、紗羅が知っている?

「いや、やっぱ兄さんは知ってるよ。ただ、記憶を封印しているだけ。あの、」

___わたしとお父さん、お母さんが死んでしまった、事件のことを。


死ん・・・だ?でも、ここに紗羅はいる。両親だって、今朝会った。

なぜ?
その事件はこの世界では起きないから。

どうして?
・・・どうして?

わからない。
知っているはずなのに、オレはそれを知らない。

「兄さんはただ、記憶を封印しているだけ。でも、わたしはその封印を解くことができる。ねえ、兄さん。兄さんは思い出したい?わたしたちが死んでしまった事件のことを」

そんなの、知りたいわけが・・・。

「その結果、出会った、新しい家族のことを」

新しい、家族・・・?

「そう。この記憶を思い出せないのはきっと、忘れさせられたのかな。で、どうする?わたしとしては、どっちでもいいよ?どっちにしろ、わたしの行動は変わらない」

紗羅はそう言い、一度目を閉じてから、改めてオレに向き直る。

「わたしはずっと、兄さんを見守り続けてきた。だから今回も、わたしは兄さんを守ってあげる。知らないことを望むなら、わたしも知らないフリを続けて、ここを兄さんが望む永遠の楽園にする。兄さんが思い出したいのなら、封印を解いて、あの人たちのところへ送り届けてあげる」

あの人たち・・・?

「そう。兄さんもすこし覚えてるよね。今日、ずっと頭に声が響いてた。ちがう?」

紗羅の言うとおりだった。
ところどころにデジャブを感じ、大切な人の声が聞こえていた。

「どうする、兄さん?」

オレは・・・オレは、思い出したい。

「思い出して、オレは今いるべき場所に、帰りたい」
「そう言うと思ってたよ、兄さん。じゃあ、バイバイ、だね」
「え・・・?」

紗羅の声を最後に、オレは意識を落とした。



次に目を覚ましたのは、放課後の教室だった。

「なあ大吾、知ってるか?あの噂」

東がオレに向かって話しかける。

「噂・・・ああ、なんかあったな、そういうの」

オレはそう言った噂に興味がなく、いつも適当に受け流していた。
が、今回はそうもいかないらしい。

「連続通り魔殺人。どんどん近づいているらしいぞ」
「マジでか」
「マジマジ。大マジ。犯人はこっそりと家に侵入し、そしてただ一人を残して、全員殺す」

東の本気の顔をみて、背筋がゾクッと凍えた。

「お前、今日から連続シフト、しかも夜遅くまでだろ?早く帰ってやれよ」

東はそう言い残し、教室を出ていった。
・・・店長に頼んで、すこし早めに上がらせてもらおうかな。
そう思いながら、オレも教室を出た。


数日後、今日は連続シフトの最終日。店長もニュースを見て心配してくれたのか、はやく上がらせてくれた。
たかが噂。ガセかもしれない。ニュースだってたまには間違える。
そう思いたいが、可能性は薄い。
オレは不安を抱えながら、家まで走る。

「紗羅、父さん、母さんっ!!」

勢いをつけて家に入る。

「あっれー?もう来ちゃったのー?」

白い服に真っ赤ななにかをこびりつけた男が、家のリビングの机に座り、いった。

「・・・お前、が・・・」
「うん。ボクが”殺した”。なんだっけ、連続通り魔殺人犯?褒めてくれてありがとー」
「狂ってやがる・・・!」
「そう。ボクはもう狂って、狂って、狂ってッ!もうおかしくなっちゃってる。だからこんなこともできるんだ・・・よっと」

男はそう言って机から降り、地面に転がっているナニカを踏みつける。
ゴリっと、嫌な音がする。

「これ、なんだかわかるー?ボクがテキトーに切っちゃったから首から下はそこらへんに転がってるとおもうんだけど・・・あ、そこの植木鉢の下だね」

男に言われ、オレはそっちに視線を向ける。

「父さん・・・?」

そこにあるのはナニカの山。
一番上には頭のない身体が覆いかぶさっていた。

「あ、キミのお父さんだったのー?いやー、若いねぇ。お兄さんかと思ってたよー。あ、じゃあ下にあるのってキミのお母さんと・・・妹ちゃんかな?」
「ッ!?お前、紗羅まで!?」
「あっはー♪両親よりも妹ちゃんなんだー。大丈夫、たぶんまだ生きてるよ。行ってあげたらー?」
「言われるまでもねえよ!」

オレはそう言って三人のいる方へ走る、
そして一番上にある頭のない父さんを仰向けに寝し、その下にある血まみれの母さんを横に寝かし、一番下で小刻みに震えてる紗羅を抱き上げる。

「キミの両親、ホントに良い親だねー。自分は構わないから、子供たちには手を出さないでくれ。なーんて言ってたよ?まあ、その結果がソレだけど」

オレは男の言葉を無視し、ひたすら紗羅に話しかける。

「紗羅、紗羅っ!」
「兄・・・さん・・・?」

少しすると、軽く瞼が開き、声が聞こえた。

「よかった、無事で・・・!」
「あの・・・ね、言いたいことが、あるの・・・」
「話ならあとで聞く!だから、警察と救急車が来るまで待つんだ!」
「え、警察呼んでたの?じゃあ急いで逃げないと。ってなわけで、ボクからキミに試練を与えよう!1つ。ボクがまた殺しに来るまで生き続けろ。2つ。その子の最後の言葉をしっかり聞いてあげて。
じゃ、しっかり伝えたよー?ばいばーい♪」

男は言いたいことだけ言って、本当に家を出ていった。

「最後なんかじゃ、ない・・・!」
「後は頼む。頑張って。・・・お父さんと、お母さんから・・・の、伝言・・・」

『先に逝って悪いな。でも、お前になら託せる。だから・・・』
『その場には誰もいないかもしれない。でも、いつまでも見守ってるから。だから・・・』

「わたしたちの分まで、生きて・・・。兄さん、わたしは三島大吾のことが、大好き・・・だよ」

紗羅はそう言い残し、瞳を閉じた。

「いや、だ・・・こんなの、夢に決まってる・・・!」

オレは警察と救急車が来るまで、ずっと紗羅を抱きしめていた。
 
 

 
後書き
長くなったからもう一話に別けることにしました。
がんばれば、今日中に・・・!
 
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