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ハイスクールD×D 新訳 更新停止

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第1章
旧校舎のディアボロス
   第19話 明日夏VS堕天使

 
前書き
時間稼ぎどころか、結構圧倒します。 

 
 俺の目の前にはさっきの堕天使達がいた。

「……貴様、アーシア・アルジェントをどこへやった?」
「さあな」

 スーツの男堕天使が訊いてくるが、適当にはぐらかす。

「正直に言ったら…」
「……楽に殺すってか?」
「なっ!?ウチのセリフ盗んなッ!」
「挑発に乗るな、ミッテルト」
「何、少々痛め付けてやればすぐに吐くだろう」
「ずいぶんとあいつにお熱だな。ま、大切な出世の為の道具だから当然か」
「「「っ!?」」」

 俺の言葉に堕天使達が驚愕していた。

「天野夕麻を筆頭に上層部に黙って進めてる計画なんだろう?」
「……くっ……!?」
「……どうする、二人とも?」
「……生かしてはおけないな……」
「……アーシア・アルジェントの居場所を吐かせた後、すぐに殺してやる」

 単なるカマだったんだが、あっさりと食らい付いてきたな。
 堕天使達はそれぞれの手に光の槍を持つ。
 俺も『雷刃(ライトニングスラッシュ)』を手に持つ。

「「「ハッ!」」」

 堕天使達が一斉に光の槍を投げつけてくる!

「フゥッ!」

 俺はそれを『雷刃(ライトニングスラッシュ)』で弾き落とす!

「どうした?その程度か?」
「くっ!?調子に乗りやがって!」
「落ち着け、ミッテルト!」
「カラワーナ、ミッテルト、やむを得まい。こいつは今すぐ殺す。アーシア・アルジェントは自力で捜すとしよう」
「チッ!メンドーだけど仕方ないわね」
「残念だったな。我々はまだ本気を出していないのだよ」

 そんな事、とっくに知ってるがな。
 どうやら、俺の事を心底舐めきってくれてる様だな。
 アーシアが逃げる時間を稼ぐつもりだったが……殺す方が早いかもな。
 堕天使達がさっきよりも光の濃度が強い槍を作り、俺を囲いだす。

「「「死ねッ!」」」

 堕天使達が自身の槍を投げつけるモーションに入る。

Thunder(サンダー) Charge(チャージ)!」

 俺はチャージの掛け声を言うと同時に、女堕天使の二人の槍にある物を投げつけ、男堕天使に向かって駆け出す!

「「こんな物ッ!」」

 女堕天使の二人は俺が投げつけた物を持っていた槍で弾き落とそうとするが…。

 ドォン!

 光の槍が触れた瞬間、それは爆発した。
 俺が投げつけた物は起爆式の投擲ナイフだ。衝撃や魔力などに反応して起爆する仕組みのナイフで、ほとんどの『賞金稼ぎ(バウンティーハンター)』達が使っているほど、『賞金稼ぎ(バウンティーハンター)』の基本装備品になっているナイフだ。ただし、このナイフはあまり攻撃向きではない。まず、起爆式な為、普通のナイフとしては使えない。次に起爆すると言っても、相手に致命傷を与える程の威力は無い。
 以上の点から攻撃武器としてはあまり使えない。
 だからと言って、全く使えない訳ではない。
 今みたいに初見の相手には奇襲に使え、手傷を負わせることが出来る。
 その他にも、色々と汎用性が高い為、『賞金稼ぎ(バウンティーハンター)』達の間ではかなり重宝されている。
 ちなみに名前はバーストファングと言う。

「「……ぐぅ……」」

 女堕天使の二人はバーストファングの起爆と起爆による光の槍の誘爆で槍を持っていた手と腕にかなりの火傷を負っていた。
 おそらく、今の戦闘ではもう使い物にならないだろう。

「ちぃ!」

 男堕天使が舌打ちをしながら、光の槍を投げつけてきた。

「フッ!」

 俺はそれを『雷刃(ライトニングスラッシュ)』で縦に真っ二つに斬り裂く!

「何ッ!?クッ!」

 男堕天使が翼を羽ばたかせ、俺から距離を取ろうとする。
 俺はバーストファングを二本、男堕天使に投げつける。

「フン!」

 男堕天使はそれを避ける。

「フッ。当たるもの…」

 ドォン!

「ぐわっ!?」

 甘いな!
 二本のバーストファングは男堕天使の背後で交錯するようにお互いが当たり、それがスイッチとなり、爆発した。
 もともと、避けられるのは予想できた。それを逆手に取って、奴の背後で交錯するように投げつけたのだ。
 俺はその場で飛び、『雷刃(ライトニングスラッシュ)』で男堕天使を斬り裂こうとする。
 まずは一人!

「ッ!?」

 だが、突然横から光の槍が飛んで来た!

「チィッ!」

 俺はそれを『雷刃(ライトニングスラッシュ)』で弾くと、そのまま地面に着地して、槍が飛んで来た方を見る。
 そこにいたのは、一人の女堕天使だった。
 ……天野……夕麻ッ!!
 その容姿と名前は忘れる訳が無い。イッセーを騙して近付き、殺した張本人!
 俺の中で沸々と怒りが沸いて出てきた。
 ……千秋の事を言えないな俺も。

「……久し振りだな……天野夕麻……」

 俺はなるべく平常を装い、奴に話し掛けた。

「やめてくれない、その名で呼ぶの。最も、穢れるから本名でも呼ばれたくないけど」

 ……人間をとことん見下してるなこいつ。

「貴方達、こんなガキ放っておいて、アーシアを捜すわよ」
「しかし、コイツは我々の計画を…」
「この子の目的は私達を引き付けて、アーシアが逃げる時間を稼ぐ事よ。相手にしてたら、アーシアがどんどん見付け難くなるわ。アーシアがいなくちゃ、計画も何も無いわ」
「「「ハッ!」」」

 堕天使達がこの場から飛び去ろうとする!

「行かせるか!」
「フッ!」
「ッ!?」

 天野夕麻が光の槍をなんの躊躇いも無く民家に投げつけた!

「クソッ!」

 俺はそれを『雷刃(ライトニングスラッシュ)』で弾き落とす!
 堕天使達の方を見ると、既に堕天使達はいなく、代わりに神父が十人程いた!
 『はぐれ悪魔祓い(エクソシスト)』か!

『行かせんッ!』
「チィッ!」

 まずはコイツらを黙らせる!


ー○●○ー


「「「「「ぐっ!」」」」」

 残り五人!

「ハァァァッ!崩拳!」

 ドゴォ!

「ぐはぁっ!?」

 残り四人!

「鉄山靠!」

 ドガァ!

「がはぁっ!?」

 三人!

「裡門頂肘!」

 ドンッ!

「がぁっ!?」

 二人!

「独歩頂膝!」

 ドンッ!

「ぐぅっ!?」

 ラスト!

「猛虎硬爬山!」

 ドガァンッ!

「がぁぁぁっ!?」

 俺の八極拳の一撃で神父達は全員動かなくなった。

「すぅ……はぁ……」

 俺は深呼吸で息を調える。
 ……堕天使達は完全に見失ったか。

「クソッ!」

 とりあえず、イッセー達に無事を報せるか。  
 

 
後書き
はい、新しい武器の登場です(専用の武器ではありません)。
他にも出す予定です。 
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