| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ハイスクールD×D 新訳 更新停止

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第1章
旧校舎のディアボロス
  第7話 オカルト研究部に来ました!

 
前書き
残りのメンバーが登場します。 

 
 木場の後に続きながら向かった先は校舎の裏手にある旧校舎だった。そのまま俺達は旧校舎に入る。

「ほぉ、よく念入りに掃除されているな」

 明日夏が校舎の中を見てそう言う。明日夏は家事が趣味であるため、よくこういった事に対して評価をする事がある。
 確かに明日夏の言う通り、旧校舎であるにも関わらず埃一つ無い。
 やがて木場の足がとある教室のまえで止まる。そこには『オカルト研究部』と書かれたプレートが戸に掛けられていた。

「部長、連れてきました」
「ええ、入ってちょうだい」

 木場が中に確認を取ると、中から先輩の声が聞こえ、俺達は中に入る。
 教室の中は何やら不気味さと異質さを最大級にまで感じる物だった。そして、俺はソファーに座っている女の子を見つけた。
 ロリ顔、小柄な体、一部の男子に人気の高い一見では小学生にしか見えない我が学園の一年の塔城小猫ちゃんだ!
 その小猫ちゃんが黙々とお菓子を食べていた。
 こちらに気づいたのか、視線が合う。

「こちら兵藤一誠君と士騎明日夏君と妹さんの士騎千秋さん」

 木場が紹介してくれ、ペコリと頭を下げてくる塔城小猫ちゃん。

「あ、どうも」
「「どうも」」

 俺達も頭を下げた。

 シャー。

 なんと、部室の奥にシャワーがあり、女の人がシャワーを浴びている!

「……いやらしい顔」

 塔城小猫ちゃんにそう言われてしまう。……いやらしい顔をしてたみたいだ。

 ジャー。

 シャワーカーテンが開き、そこには制服を着込んだ先輩がいた。

「ごめんなさい。昨夜、イッセーのお家にお泊まりしてシャワーを浴びてなかったから、今汗を流していたの」
「あ、いえ」

 ふと、視線が先輩の後方に移る。そこにはもう一人女性がいた。
 絶滅危惧種の黒髪のポニーテール、いつも笑顔を絶やさないニコニコスマイル、和風感漂う佇まい、大和撫子を女子高生の身で体現している我が学園のアイドルの一人、姫島朱乃先輩だ!リアス先輩と併せて二大お姉さまと称されている!

「あらあら、はじめまして。私、姫島朱乃と申します。どうぞ以後、お見知りおきを」
「こ、これはどうも。兵藤一誠です。こ、こちらこそ、はじめまして」
「「はじめまして」」

 俺は思わず緊張しながら挨拶するが、明日夏と千秋は普通に挨拶をした。
 挨拶をし終えたのを確認したリアス先輩が口を開く。

「これで全員揃ったわね。イッセー、明日夏、千秋」
「「「はい」」」
「私達オカルト研究部は貴方達を歓迎するわ」
「え、ああ、はい……」
「「はい」」
「悪魔とその友達としてね」
「っ!?」

 どうやら、何かが起こりそうだ。


━○●○━


「粗茶です」
「あっ、どうも」
「「どうも」」

 姫島先輩がお茶を出してくれた。俺達は出されたお茶を飲む。

「うまいです」
「おいしいです」

 俺と千秋は普通の反応だが、明日夏は…。

「む!?俺が淹れるのよりうまい!」

 自分の腕と比べていた。

「あらあら、ありがとうございます」

 うふふと姫島先輩は嬉しそうに笑う。

「朱乃、貴女もこちらに座ってちょうだい」
「はい、部長」

 姫島先輩もリアス先輩の隣に腰を下ろす。
 全員の視線が俺に集まる中、リアス先輩が口を開く。

「イッセー、単刀直入に言うわ。私達は悪魔なの」

 そ、それは本当に単刀直入ですね。

「二人は知っていたのか?」

俺は明日夏と千秋に訊く。

「ああ」
「うん」

 二人はあっさりと肯定した。

「そして昨夜、貴方を襲ったのは堕天使」
「文字どおり、神に仕える天使が悪い事をして堕ちた存在だ。ついでに悪魔の敵でもある」

 リアス先輩と明日夏が堕天使について教えてくれる。
 どうやら悪魔と堕天使は冥界って言う場所の覇権を巡って、太古から争っているらしい。ここに悪魔と堕天使を倒しに来る天使を含めた三すくみの争いを大昔から繰り広げているみたいだ。

「信じられないって顔ね?」
「……それはまあ、そうですよ」

 いきなり悪魔、堕天使、天使なんて言われても、すぐには信じられる訳がない。

「天野夕麻」
「っ!?」
「彼女は確かに存在していたわ」
「やめてください!彼女のことをオカルトなんかで…」
「……お前は見たはずだ。あの女が翼を生やすのを」
「ッ!?なんで!?覚えてないんじゃ!?」

 明日夏の口振りは、明らかに夕麻ちゃんの事を覚えていると言った風体だ。

「……あれは嘘だ……」
「嘘!?まさか、千秋も!?」

 千秋はこくりと静かに頷く。

「……あの場には俺もいた。……最もお前が殺された後だが……」
「なぁ!?じゃあ、なんで俺は生きて…」
「落ち着け。今説明される」
「ええ、今説明するわ」
「……分かりました」

 俺は先輩の説明を大人しく聞く事にした。 
 

 
後書き
アーシアまでまだまだ掛かりそうです。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧