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古の鉄の巨人を駆る他世界への介入者

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序章

 
前書き
以前なろうで投稿していた物です、かなり改変されています 

 
人とは愚かなものだな、自分が世界の中心だと思っている連中ばかりだ、俺が今相対している小僧もそうだ
『ありとあらゆる物を創造し破壊する程度の能力』だったか
それがこいつが望んだものだった。それと身体能力MAXと容姿の変更。それで女を犯し尽し、この世界を滅ぼそうとしている、馬鹿だな。せっかく新たな命を有効に使わずに私利私欲のためだけに使う。

「なんでだよぉ!?俺は最強のオリ主の筈なのに!!?」

その世界は、地面に無数の剣が刺さっており、空は暗い赤に染まっている。歯車のようなも見えるが、それもボロボロと崩れ落ちていく。その中心で銀髪のオッドアイの少年は叫んだ。自身の劣勢が信じられないのだ。腕は既に骨が折られ、全身も切り傷と肉が抉られている部位も少しある。その男と相対しているのは
黒いシャツの上に、上半分が赤く、下半分が黒いジャケットを羽織って赤い長ズボンを着用している、茶髪の一人の男だった

「そろそろ終われ、神の断罪」

男は腕を上に振り上げ、そのまま少年の方に振り下ろすと腕から膨大な量の光が溢れ出して少年を飲み込んで、そのまま少年を取り込んで消えた。

「さてと、次は世界の修復か」

男は首の骨を鳴らすと、背中から5対の白い翼が生えて空へ飛び上がった、白い翼からは神々しい光が出ており、それは荒れた世界に降り注ぎ、壊れた建物は修復されていき、地面からは吐き出されるように人が出てくる。そして世界は元通りの物へと戻った、男はその時には姿を消していた。

その世界は煌やかで美しい。建物も道も、全てが美しいと言える。
其処に暮らす者達もとても明るい顔つきであった、子供は駆け回り大人達は楽しそうに過ごしている。
此処は神界。神々とその従者達の住まう世界、その世界に崩壊した世界を修正した男が、ジャケットを肩に掛けて現れた。その男は目の前に聳え立つ高さが5キロは超える神殿へと歩いていった。

「(サラサラサラサラッ・・・)」

神殿の頂上部に位置する、ある執務室。
そこには誰も見惚れるほどの透き通るかのような美しい蒼い瞳に綺麗に輝く金髪持った女性が、デスクワークをこなしていた。その時、執務室の扉が開き、男が入ってきた。世界を修正した男だ

「お帰りなさいませ、キョウスケ様」
「ああ、だがお前は最高神だ、俺は準最高神。お前より下の役職だ、いい加減敬語は止めろ」

そう、女性は神々の頂点に立つ最高神、男の方は最高神の一つ下の準最高神。その最高神が準最高神に敬語を使う理由は二人が夫婦であるからだ。

「・・・まあお前らしいか、ただいまエクナ」
「はい♪お帰りなさいませキョウスケ様♪」

エクナ、それが最高神の名であった。キョウスケ、それが準最高神の名であった。

「転生者は輪廻の輪に乗せた、まったく最近の奴は私欲にしか力を使わないのか」

キョウスケは先程、討伐した少年の事を思い浮かべながら溜息をついた、少年は転生者であって神に能力を与えられて新たな世界に生を受けたのだがその世界で裁ききれない程の重罪を起こした。そこで準最高神のキョウスケ・ナンブが、裁きに向かったのだ。キョウスケ・ナンブは、断罪と粛清、修正を司る神なのだ

「休暇に行ったらどうですか?もうずっと休暇を取っていませんでしょ?」
「取り敢えず、俺は自室で休ませて貰う」

そう言ってキョウスケは、扉を開けてエクナの執務室から出て行った

キョウスケはエクナの執務室から、数階降りた自室の扉を開けた。
部屋には、無駄な物は一切無い部屋。娯楽などの物もあるが本当に必要な物しか置いていない。
キョウスケは鍵を掛けてからベットに身を放り出して横になり天井を見つめた。

「俺が休暇か・・・何百年ぶりだ?」

キョウスケは当たり前の様に呟いたが、幾ら神でも数百年も休暇無い事はまず無いが、キョウスケの場合は断罪と粛清、修正を司るために異常なほどに多忙、それは神の中でもトップクラスである。そしてこれほど忙しい彼は元人間であった。何億年も前に、エクナが読書をしている時に誤ってカッターを落としてしまい
それがキョウスケに直撃したという訳である。そして彼は転生して、その世界で死を迎え、神の研修を1000年という最も短い期間に終了させ、エクナより、断罪と粛清、修正を司る神の称号を与えられた。
キョウスケは、疲れが溜まっていた為かそのまま目を閉じて眠りに着いた



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

2時間程経ったであろうか、キョウスケはいきなり目を開いた。目の前にはキョウスケを跨ぐ様にエクナが顔を覗かせていた

「・・・おいエクナ、また忍び込んだのか鍵は掛けたと思っていたが・・・」
「マスターキーです♪」

エクナがポケットからある鍵を見せて自慢げにいう。キョウスケは溜息を付いてから指を鳴らした

「えちょ!?いきなりそれですか!!?」
「当たり前だ、お前はこの時間本来仕事中だろう。それを抜け出してきたのだろう、だから当然の処置だ」
「キョウスケ様、お呼びでしょうか?ってあっ!!」

一人のスーツを着た女性がキョウスケの部屋に入ってきた。その女性はエクナが居るのを見ると、声上げてエクナの首根っこを掴んだ

「エクナ様!!貴方は一体何度言えば抜け出すのを止めるのですか!!?貴方は最高神オーディンの称号を持つのですからしっかり仕事をなさって貰わなくては困るのです!!」
だって!久しぶりにキョウスケ様に会えて嬉しかったんだも~ん!!!」
「駄目です!!少なくとも書類を後100億は処理しなくてはお休みは許可出来ません!!!」
「しょ、しょんな~!!!!」

女性はキョウスケに頭を下げて、「ではキョウスケ様、この方は連れて行きますので」っと言ってエクナを引きずる様に部屋から出て行った。その途中にエクナのキョウスケ様ぁぁぁ・・・っというのが断末魔の様に聞こえてキョウスケは呆れてベットから降りて、自分も部屋から出た。自分の部屋に鍵を掛けてから歩いて階段を降りていく。途中すれ違った同僚の神や天使に出くわしたが軽く挨拶して通り過ごした。自室から幾つか階層を降りて、その階にある部屋に向かっていた

「あっキョウさん!」

その途中で、キョウスケは声を掛けられた。それはキョウスケにとって聞き慣れた物だった。キョウスケが振り向くとそこにはキョウスケの部下である大天使がいた。茶髪のショートシャギーに紫色の瞳、物優しそうな顔、相手は良い印象受ける笑顔。自由の大天使 キラだった

「キラか。お前も何時もの所か」
「ええ、僕もデスクワークが終わったのであそこで時間をつぶそうと思いまして」
「そうか、では行くか」
「はい」

キョウスケはキラと一緒に歩き出し、ある一室に入った。扉の上には娯楽室と字が書かれてた。そこは普通の部屋だった。だがそこには異常な数の本棚と引き出しのような物があり、中央にはテ―ブルイスが置いてある。そして、その中央のテーブルに足を乗せて、椅子にふんずりかえりながら本を読んでいる青年が見えた。それを見たキラは苦笑いを浮かべ、キョウスケは無言のままその青年の背後に近寄り、その頭に拳を振り下ろした

「ぎゃぁああ!!?」

青年は椅子から転げ落ちるように床に落ちた。頭を押さえながらキョウスケを見て言葉を放つ。若干涙目だ

「いってぇぇええ・・・何するんですかキョウさん!?」
「お前がそんな座り方をしているからだ、シン。姿勢を正せ」

そう注意されたのはキラと同じくキョウスケの部下、明るい赤をした瞳の黒髪の青年。運命の大天使 シン。自称、運命の堕天使と名乗っている。その理由は「俺が大天使って似あわないじゃないですか?」っとの事

「だからってキョウさん・・・殴らなくたって・・・」
「言葉で注意するよりも殴った方が楽だ」
「でもシン、今のは自業自得だよ?」
「解ってるよキラさん・・・」

そう言ってキョウスケとキラも椅子に座った。するとテーブルの上にコップに淹れられたコーヒーが出現し、三人をそれを手にとって口にする

「・・・。ふぅ・・・」
「やっぱりここのコーヒーは最高ですね。自分で入れる物良いけどこうして味わうのも悪くないです」
「でも俺はキラさんの淹れるコーヒーの方が好きかな」

しかしこの光景を他の天使たちなどが見たらどうなるだろうか?準最高神と大天使が娯楽室で同じテーブルでコーヒーを啜っている。恐ろしくも重々しい空気が漂っている為、下級神や天使達にはキツイ空間だろう

「・・・それでキョウさん、恐らく次に回って来るであろう仕事をピックアップしておきました」
「ほう?何処だ」
「管理対象世界、2837です」
「それって・・・エヴァですか?」

キラの言葉を聞いてシンが声を挙げた、キラは首を縦に振った

「その世界で若干の歪みが起きるそうです」
「どのような?」
「キョウさんはその世界がどんな世界かご存知ですよね?」

キョウスケは勿論だっと言いながらコーヒーを啜る

「人間界では『新世紀エヴァンゲリオン』というタイトルで放送されていたアニメーションだな。セカンドインパクトっという単語があったのを覚えている。確か表向きは2000年に南極大陸マーカム山に10センチメートルに満たない極小の隕石が、光速の95%のスピードで落下し、洪水、津波、海水面上昇、噴火、地殻変動、地軸の変動などの環境激変を齎した物だったな、だが真実は違った筈だ」
「俺もうろ覚えですけど知ってますよ。確か葛城調査隊が南極で発見した最初の人間『第1使徒アダム』の
提供者との接触実験によるS2機関の始動実験を計画してて、それでアダムが覚醒したんですよ。用意してたロンギヌスの槍を使って再封印をやろうとしたんですけど、槍の力によりアダムのATフィールドは解放されちゃって、人の遺伝子とアダムが融合を果たして、アダムによりアンチATフィールドが展開された。調査隊は、アダムからのロンギヌスの槍の引き抜いて、アダムの分解、ガフの部屋の熱滅却処理なんかをしようとしましたが、出来なかった。そしてアダムが地上に出ると共に大爆発が起こった。最終的にはS2機関の暴走でアダムは退化したっで良いんですよね?」

シンが覚えている限りのセカンドインパクトの事を話すと、キラは苦笑いしながら微笑んだ

「細かい所省いちゃってるけど十分に覚えてじゃないか。まあシンの説明の通りです、持って来てる資料のあらすじには、セカンドインパクト後の15年後の西暦2015年。14歳の少年 碇 シンジは、汎用人型決戦兵器 人造人間エヴァンゲリオン、通称エヴァのパイロットとして、国連直属の非公開組織である特務機関NERVの総司令であり、父親の碇ゲンドウに呼び出されます。この碇 ゲンドウは秘密裏に進められている『人類補完計画』という物に関わっています。シンジに、EVA初号機に乗って使徒と呼ばれる正体不明の生命体と戦うよう命令されます。拒否すれば大怪我をしたエヴァンゲリオン零号機パイロット、綾波 レイが乗ると言われて、彼女を守る為に乗る事を決意して、使徒との戦いに挑むっとされています」
「なんというかなぁ・・・」
「まためんどくさそうな」

そう言ってコーヒーを啜るシンとキョウスケ

「それで?どのように歪みが起きるんだ?」
「はい、実はそこに転生者が行くらしいのですが・・・どうやらそれが問題らしいですね。それによって物語に歪みが生じてしまい、最終的にはその世界自体がボンっだそうです」
「・・・。はぁ・・・休みは今度の楽しみにしておくか。ではキラ、シン、お前達も一応準備しておけよ」
「「了解」」 
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