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ウルトラマンメビウス ウルトラ兄弟最大の戦い

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第六話 決戦!宇宙人連合その九

「さっきまでの威勢はどうした?」
「威勢なぞ最初からありはしない」
 タロウはそれに言い返す。そこにまた炎が来た。
「ムッ!」
 それを横転してかわす。すぐに態勢を立て直して構えを取る。
「ふむ、身のこなしは衰えてはいないか」
「衰える筈がない」
 タロウは毅然としてまた言い返す。
「私も敗れるわけにはいかないからだ」
「ふむ。それではだ」
 ファイアー星人はそれを聞いて面白そうに笑ってきた。
「私の炎を浴びて。死ぬがいい」
 ファイアー星人はまた炎を浴びせる。それでタロウを焼き払おうとしてきた。
 アストラはミステラー星人と闘っている。こちらは力と力の勝負になっていた。
「流石にやる!」
 アストラはミステラー星人と取っ組み合い、力比べをしながら言ってきた。
「それが貴様の実力だというのか」
「その通りだ」
 ミステラー星人はそれに応えて述べる。
「私の力、侮ってもらっては困るな」
「そうか」
「そうだ」
 ミステラー星人は言い返す。
「だが貴様もまた」
「俺もウルトラ兄弟だ」
 アストラは言う。
「その意地にかけてここは退かん!」
 そのまま力比べを続ける。闘いはそのまま続いていた。
 レオの闘いは熾烈なものであった。彼の相手はバルタン星人であったからだ。
「フォッフォッフォッフォッ」
 バルタン星人は笑いながら一旦姿を消す。そして次には数体の分身となってレオの周りに姿を現わしてきた。
「それが貴様の術か」
「その通りだ」
 バルタン星人はそれに答えてきた。
「知っていると思うが」
「確かにな」
 その言葉にはレオも答える。
「だが。実際に見たのは今のがはじめてだ」
「ほう」
 バルタン星人はそれを聞いて声で目を細めてきた。
「ウルトラ戦士とは我が同胞達が幾度も闘ってきているのだがな」
「だが生憎俺ははじめてでな」
 レオはまたそれを言う。
「面白いものを見せてもらっている」
「そうか。それではさらに見せてやろう」
 バルタン星人は笑ってこう述べてきた。
「我が妙技。さらに味わうがいい」
 彼は別の術を仕掛けてきた。それでレオを翻弄するつもりであった。
「あれがバルタン星人かよ」
 リュウはモニターでそれを見ながら唸っていた。
「すげえな、やっぱり」
「俺の次位だな」
 自信家のジョージが言うとこうなる。
「あの動きは」
「何せ宇宙忍者ですからね」
 テッペイはバルタン星人の仇名も当然ながら知っていた。今それを実際に出してきた。
「やっぱり凄いですよ」
「しかしウルトラマンレオだ」
 補佐官が言う。
「ここは彼に期待しよう」
「そうですね。そう決めたんですから」
 秘書官も何時になく真剣である。
「そういうことで」
 ジャックは今ガッツ星人と対峙しているやはり彼はあれを使ってきた。
「フッフッフッフッフ」
「やはりそう来たか」
 ガッツ星人は分身してきた。しかしそれを見てもジャックは動じてはいなかった。
「分身宇宙人の名は伊達ではないな」
「そうだ。私のこの技は知っていたか」
 ガッツ星人はそれを聞いて笑みで返してきた。
「流石はウルトラマンジャックだ。しかし」
 ここで彼は言う。
「それは私も同じなのだ」
「私のことを知っているというのだ」
「そうだ」
 その返事には何も隠し事もなかった。もう隠す必要はないどころかそれがジャックへのプレッシャーになると判断したうえでの言葉であった。
「その通りだ。先のUキラーザウルスとの闘いはよく見させてもらった」
「フン」
「正直あの後でヤプールをどううるべきか迷っていたのだ。礼を言うぞ」
「ヤプールの封印を解かなかったのは何故か」
 ジャックはそれを問う。
「仲間にしようとは思わなかったのか」
「仲間!?何を馬鹿な」
 ウルトラマンと闘うナックル星人がそれに応えてきた。ウルトラマンがジャックの横に来て彼もまたジャックと向かい合う形となった。
 
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