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スーパー戦隊超決戦

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第十二話 ドクターマンの影その五

 ニンニンジャーの面々は食べに行った、鰹のたたき等高知県の料理を楽しんだ。それは牙鬼軍団も同じで。
 有明の方は軍鶏鍋を食べてからだ、こんなことを言った。
「これが龍馬さんの好物だったんじゃな」
「はい、京都でもよく食べていたそうです」 
 晦が答えた、今丁度店で雑炊まで全て食べ終わったところである。
「そして暗殺される直前にです」
「贖罪を買ってもらいにじゃな」
「人をやりました」
「そしてその直後にじゃな」
「刺客が来たのです」
「残念じゃのう」
「若しもっと生きていたならば」
 どうだったかとだ、蛾眉は言った。
「どんなことをしただろうな」
「そのことを思うと残念であるな」
「奥方様もそう思われますか」
「うむ、話を聞くとのう」 
 有明の方は人間の姿で述べた、他の面々も人間の姿である。
「わらわはお館様一筋であるが」
「それでもですか」
「織田信長さんと同じくな」
 戦国時代の彼と、というのだ。
「お館様の次によきおのこと思う」
「そこまでなのですね」
「うむ、長生きして欲しかったわ」
「全くだな、いい奴は長生きしねえとな」
 牙鬼も言うことだった。
「そう思うと残念だな」
「お主もそう思うのう」
「ああ、本当に残念だぜ」
 牙鬼は実際に残念そうに述べた。
「殺されたのがな」
「全くじゃな」
「その龍馬殿を偲んで、ですな」 
 晦もいささか残念そうに述べた。
「食しましたが」
「美味かったのう」
「全くですな」
「しかし結局幕末は長州と薩摩が中心になったが」
 有明の方はこのことも話した。
「龍馬殿の土佐は少し落ちるのう」
「多くの者が新政府に入ったのですが」
「この二つの藩程ではなかったのう」
「そのことは事実です」
「そうであるな、まあわらわはどちらにおる者達も好きでじゃ」
 それでとだ、有明の方は晦に話した。
「特に伊藤博文さんがじゃ」
「お好きですか」
「龍馬さんの次にな」
「あの人確かに面白いな」
 牙鬼が見てもだった。
「痛快だよな」
「そうであろう、ただ出来るだけでなくな」
「気さくで飾らなくて身軽で剽軽でな」
「それでいて教養があってのう」
「面白い人だぜ」
「うむ、晦の次の家老にしたいわ」
「それ位の人だな」
「幕末と維新は面白い者が多いですな」
 蛾眉が見てもだ。
「そう思いますと」
「うむ、ここに来てよかったのう」
「高知市に」
「残念ながらドクターマンはおらぬかも知れんが」 
 彼等も見付けられていないのだ。 
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