| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

オズのエマおばさん

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第二幕その五

「本当にね」
「いいのね」
「遠慮しないで」 
 そうしてというのです。
「そのうえでね」
「楽しめばいいのね」
「山の幸をね」
「そうなのね」
「それでまたそちらにお伺いさせてもらうから」
 二人のお家にというのです。
「いいかしら」
「ええ」
 おばさんは優しい声で言葉を返しました。
「それじゃあね」
「宜しくね、それとね」
「それと?」
「もう一つあるわ」
「もう一つ?」
「またそちらに行けばご馳走するわね」 
 こう言うのでした。
「前と一緒でね」
「前はお寿司だったわね」
「それで今度もね」
「美味しいものを食べさせてくれるのね」
「そうしてね」
 そのうえでというのです。
「旅をはじめましょう」
「前の時と同じで」
「ええ、それでいいわね」
「あんたに任せるわ」
 これがおばさんの返事でした。
「そのことはね」
「そうしてくれるのね」
「ええ」
 是非にというのでした。
「私もあの人もね」
「それじゃあね」
「そしてね」
 おばさんはさらに言うのでした。
「そう言ってくれるならね」
「それならなの」
「楽しみにしているわ」
「受けてくれるのね」
「だから遠慮は無用でしょ」
 だからだというのです。
「そうでしょ」
「ここはオズの国だから」
「お互いにね」
「遠慮し合わずに」
「助け合って」
 そうしてというのです。
「やっていくのがよ」
「オズの国だったわね」
「だからね」
 それでというのです。
「おばさんもおじさんもよ」
「遠慮しないで」
「私達の好意受けてね」
「それならね」
 おばさんはドロシーの言葉を受けてこう返しました。
「あんたも遠慮したら駄目ね」
「あっ、そうね」
 言われてです、ドロシーははっとなって頷きました。
「おばさんとおじさんが遠慮したら駄目なら」
「あんたもでしょ」
「そうよね」 
 言われて頷くのでした。
「そうなるわね」
「そうよね」
「それじゃあ」
「そうよ、あんた達がお家に来たら」
 その時はというのです。
「私達もね」
「おもてなししてくれるの」
「前はお寿司出してくれたでしょ」
「ええ、凄く美味しかったでしょ」
「驚く位にね」
「だったらね」
 それならというのです。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧