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ドリトル先生と不思議な自衛官

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第十一幕その一

                第十一幕  生まれ変わり
 先生は学会に出席しました、そして他の人達の説や論文を聞いて読んでご自身の論文も発表しました。
 論文はその場で参加者の人達から高い評価を受けましたが。
 学会には堀与さんも参加していて先生に挨拶をしてきました。
「暫く振りですね」
「あっ、参加されていたんですか」
 先生は学会が開かれている場所で堀与さんにお会いして少し驚いて応えました。
「堀与さんも」
「実は急遽決まりまして」
「そうだったのですか」
「本来参加する人が論文を発表した後です」
 まさにその直後にというのです。
「急なお仕事が入りまして」
「そちらに赴かれてですか」
「はい」 
 その為にというのです。
「私が急遽です」
「こちらに来られたのですか」
「海上自衛隊側の参加者の責任者として」 
 その立場でというのだ。
「ここに来させてもらいました」
「そうでしたか」
「そして」
 堀与さんはさらにお話しました。
「私は論文を発表せず」
「責任者としてですね」
「こちらにいます」
「そうでしたか」
「この度の学会で先生が出席されることは知っていましたが」
 それでもというのです。
「お会いするとは私もです」
「思っていませんでしたか」
「そうでした、参加予定はなかったので」
 その為にというのです。
「ですが国際法の学会のことはいつもチェックしていて」
「僕の参加はご存知でしたか」
「そうでした」
「そうなのですね」
「そして」
 そのうえでというのです。
「お会い出来て何よりです」
「これも縁ですね」
「全くですね、それでなのですが」 
 堀与さんはここで先生にこうも言いました。
「お昼予定はあるでしょうか」
「お昼ですか」
「お食事は決まっていますか」 
 先生に昼食のことを尋ねるのでした。
「そちらは」
「いえ、実は」
 先生はすぐに答えました。
「それはです」
「まだですか」
「そうでして」
「それならご一緒しませんか」 
 堀与さんは先生の返事を受けてこう返しました。
「これから」
「堀与さんとですか」
「勿論彼等も」
 今も先生と一緒にいる動物の皆も見て言います。
「如何でしょうか」
「お誘いして頂けるなら」
 先生は笑顔で答えました。
「是非」
「それでは今から案内させて頂きます」
「はい、それでそちらはどういったお店でしょうか」
 先生は堀与さんに笑顔で応えつつお店のことを尋ねました。
「一体」
「食堂です、昔ながらの」
「食堂ですか」
「カレーと肉じゃが絶品です」
 先生に笑顔でお話するのでした。 
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