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ドリトル先生と不思議な自衛官

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第九幕その七

「まだあの国が拉致をしていたって公表する前だったけれど」
「あれも悪質な犯罪だからね」
「国家が行ったね」
「拉致はやっていないと思うってね」
「ああ、昔は拉致はしてないってね」
「日本でも言う人いたね」
「わかる人は確信していたよね」
 先生に対して言いました。
「あの国が拉致をしていたって」
「昔から都市伝説みたいに言われていたよ」
「そうだったね」
「日本では」
「その実は」
「それが特撮でも描かれたし」
 こちらの創作でもというのです。
「どうもね」
「どうも?」
「どうもっていうと?」
「先生心当たりあるんだ」
「なら教えてくれるかな」
「うん、実はね」 
 先生は一呼吸置いて皆にお話しました。
「ウルトラマンタロウのテロリスト星人という敵がね」
「拉致を描いていたんだ」
「そうだったんだ」
「あのシリーズ今も続いてるけれど」
「それで日本なら誰もが知ってるけれど」
「善良なミラクル星人っていう宇宙人を攫おうとするんだ」
 そうしているというのだ。
「砂地でね
「ああ、それってね」
「そのままだね」
「拉致だね」
「まさに」
「それだね」
 皆もそれはと頷きます。
「最早ね」
「見てわかるわ」
「僕達もしかし」
 皆歯こうも思って言いました。
「拉致ってわかっていたんだ」
「言われていたのね」
「昔から」
「そうしたことも描かれる位ね」
「言われていたんだね」
「それであの国のテロから拉致の話が真剣に語られてきて」
 そうなってきてというのです。
「証拠も出て来たのに」
「まだそう言っている人達がいたね」
「先生が言ってる通り」
「そうだったね」
「酷いことに」
「政党でもだよ」
 国会に議席を持っているというのです。
「拉致は捏造だってね」
「主張する政党があって」
「そのキャスターの人も言っていたんだ」
「あからさまにあの国寄りだね」
「このキャスターさんも戦前の日本とか嫌いだけれど」
「その番組もだね」
「そしてそのツアーの案内役が」
 その人がというのです。
「その教授さんだったんだ」
「それって丸わかりだね」
「もうね」
「証拠は揃ったっていうか」
「推理小説だとそれで決まりね」
「そうだね、あの国に出入り出来るのはあの国に好意的な人で」
 そうしてというのです。 
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