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仮面ライダーダブル 最高のパートナー

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第六章

「とにかくだ。ケーキ位はいいからな」
「何よ、それって私がケチみたいじゃない」
「実際にそうじゃないのか?」
「違うわよ。お金の使い方を知ってるだけなのよ」
 自分ではこう言う亜樹子だった。とにかくケーキは左が金を出した。そうしてそのうえでだ。情報を集めた二人はとりあえずは事務所に戻った。そのうえでフィリップと話をするのであった。
「じゃああれか」
「うん、仮面ライダーは僕達や照井だけじゃない」
 フィリップはコーヒーを飲みながら左と亜樹子に話す。二人はいつもの客が来る部屋に集まってだ。そこで話をしているのだ。
「他にもいるんだ」
「そして日本中で戦っているんだな」
「そうだよ。皆ね」
「そしてその相手はか」
「それぞれだけれど。どうやら根は一つだね」
 フィリップはそれも調べたのだった。
「地球の記憶を辿ってもそこまではわからなかったけれど」
「ってことは?」
 亜樹子はそれを聞いてこう述べた。
「あれ?地球そのものが敵とか?」
「そんな訳あるか」
 左は彼女のその言葉をすぐに否定した。
「どうして地球が俺達の敵になるんだ」
「例えばよ。地球が人類を敵とみなしたとか」
「そんな安物の時代遅れのSFみたいなことがあるか」
 それはすぐに否定する左だった。
「全く。何を言い出すかと思えば」
「あれっ、違うの」
「うん、どうやらそうじゃない」
 フィリップも亜樹子のその言葉は否定した。
「地球と同じだけの力を持つ相手ってことだと思う」
「地球と同じだけか」
「うん、かなりの相手なのは間違いないね」
 こう左に話すフィリップだった。
「それが仮面ライダーの相手だね」
「何、じゃあそれって」
 それを聞いてだ。亜樹子は顔を顰めさせて言った。
「翔太郎君とフィリップ君もその物凄い相手と戦わないといけないの?」
「そうなるな」
「多分ね」
 左とフィリップもそのことを既に受け入れていた。そのうえでの言葉だった。
「だとしたらその相手とだ」
「僕達は戦うだけだよ」
「何か割り切ってるわね」
 二人の言葉を聞いてだ。亜樹子はある意味感心する顔になっていた。
 そしてそのうえでだ。こう二人に話した。
「じゃあ私もよ」
「御前も何するってんだよ」
「亜樹子ちゃんは一体何を?」
「だから。これまで通りね」
 こう二人に言うのであった。
「二人をフォローしていくから」
「何を言うかと思えばそういうことか」
「つまり今まで通りってことね」
「そういうこと。いいわね」
「まあそれならそれでいいがな」
「僕達も亜樹子ちゃんのフォローは必要だし」
 二人もだ。彼女のその心を受けて言う。
「それじゃあ今もな。これからまた街に出るが」
「今度は僕も一緒に行くよ」
「じゃあ私もよね」
「ああ、行くぞ」
「それじゃあね」
 こうしてだった。今度は三人で風都に出る。そうしてであった。
 三人でだ。向かう場所はだ。
「まずはタワーに行こう」
「園咲家じゃないのか?」
「あの家はその後にしよう」
 フィリップはこう左と亜樹子に話すのだった。
「あの塔はこの街の中心だから」
「何かあれば狙ってくるってことか」
「その黒い服の男と白い服の男」
 フィリップは左から聞いたその二人のことも話した。
「間違いなくね」
「あいつ等だな」
「うん、そして写真の女も」
 次は女のことだった。彼等は塔に向かって歩きながら話すのだった。
「死んだ筈だけれどね」
「それでも生きて再びこの街で、だな」
「うん。そして悪の仮面ライダー」
「あいつか」
「彼も間違いなくいる」
 フィリップの言葉が僅かだが強いものになった。
「彼等が生き返っているとすると」
「そしてまた塔にいる、か」
「そうかもね。とにかく今は」
「塔に向かうか」
 こうしてだった。三人は風都タワーに向かう。そうしてその前に来た時にだ。照井もバイクに乗って彼等のところに来たのであった。 
 
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