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仮面ライダーダブル 最高のパートナー

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第五章

「それも四人ね」
「仮面ライダーが四人もいるの」
 亜樹子はその話を聞いて腕を組んで首を傾げさせて述べた。
「それはまた派手ね」
「この風都に仮面ライダーは二人の筈だ」
「三人で二人よね」
「ああ、そうだ」
 こう亜樹子にも返す左だった。
「四人もだと?どういうことなんだ」
「この話フィリップ君にも聞いてみよう」
「絶対にな。あの女のことも一緒にな」
「そうよね。何かおかしな話が多いわよね」
「それもとびきりのばかりな」
 こう二人は話す。そんな二人を見てサンタは言うのだった。
「仮面ライダー好きなんだ」
「ああ、興味はある」
 今度は左が取り繕うのだった。こうサンタに返す。
「しかし。四人か」
「そうだよ。四人だよ」
「わかった。そのことはな」
「話はこれで終わりかい?」
 サンタはそのサンタの袋を背負いながら左に問うた。
「これから用事があるからよかったらこれでね」
「用事って?」
「サンタの用事っていったらこれしかないじゃないか」
 その袋を見ながら二人に話すのだった。
「プレゼントをよい子の皆に配りに行くんだよ」
「そうか、それならな」
「またね」
 二人もサンタに別れの挨拶を述べてだった。そして今度は。
 喫茶店でクイーン、エリザベスと話していた。コーヒーを飲みながらである。その二人の話は。
「園咲家に一人の男が出入りしているか」
「そう、何か黒い服の変な奴ね」
「そいつがしょっちゅう出入りしているのよ」
「それはどんな奴だ」
 左は右手にコーヒーカップを持ちながら二人に問うた。
「黒い服のだ」
「あっ、白い服のもいたよね」
「そうそう」
 ここで二人はもう一人話に出してきた。
「二人一緒にいる時もあるし」
「何かあるのかしらね」
「黒い服の奴と白い服の奴か」
「園咲家に出入りしてる二人って」
 左と亜樹子はここでだ。ある二人のことが脳裏に浮かんだ。
「まさかな」
「けれど霧彦さんも生きてるんでしょ?」
「ああ、そうだ」
「だったら」
「有り得るな」
 左は深い考えの目で述べた。
「それも」
「ううん、何か物凄いことになってない?」
「なっているな、間違いなく」
 二人がこうお互いで話すとだった。クイーンとエリザベスが彼等に言ってきた。
「あの、ケーキ貰っていい?」
「情報提供料ってことで」
「えっ、ケーキもって」
 それを言われてだ。金に五月蝿い亜樹子はすぐに声の調子を変えてきた。そのうえで二人に対して言い返すのだった。
「それって高過ぎるじゃない」
「いいじゃない、ケーキ位ねえ」
「駄目駄目、ケーキ高いから」
 こう言ってあくまで断ろうとする亜樹子だった。
「水にしておいて。ここはね」
「何よ、ケチ」
「ケーキ一個が惜しいってどれだけ貧乏なのよ」
「貧乏やなくても節約するんや」
 ここで亜樹子の関西弁が出た。
「そやないとお金なんかすぐになくなってしまうわ」
「いや、ケーキ代は俺が出す」 
 しかしだ。ここで左がこう三人に言うのだった。
「それ位はな」
「流石話がわかるわね」
「よっ、名探偵」
「御世辞はいい」
 左はそれはいいとした。そのうえでこう二人にまた言った。
 
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