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ドリトル先生と不思議な自衛官

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第八幕その五

「違う部分はあってね」
「かなりの場合もある」
「海自さんは海軍の伝統を受け継いでいても」
「それでもだね」
「違う部分は多いんだ」
「海軍から広まったカレーも」
 この食べものもというのだ。
「昔はルーもなかったよ」
「あっ、そうだったんだ」
「カレールーなかったんだ」
「カレーを作るなら絶対に必要だけれど」
「欠かせないけれど」
「じゃあ昔は一から作ってたんだ」
「沢山のスパイスを使って」
 皆は唸る様にしてお話しました。
「成程ね」
「そこまで考えてなかったけれど」
「そうしたものだったんだ」
「カレーも」
「作るのに手間がかかるからね」
 まさにルーから作っていたからだというのです。
「それで毎週はね」
「食べていなかったんだ」
「毎週金曜日に食べるとか」
「そういうのじゃなかったの」
「そうだったんだよ」
 このこともお話するのでした。
「結構特別なお料理だったんだ」
「カレーも」
「毎週食べられるものでなくて」
「作るのに手間がかかって」
「やっぱり高価だったの」
「そうなんだ、今と昔でじゃ技術それに」
 さらに言いました。
「考え方もね」
「違ってるんだね」
「そちらも」
「いや、何かと学問になるね」
「食べもののことを比べても」
「そうしたことも学んでこそ」
 まさにというのです。
「本当に学問だとね」
「先生は考えてるね」
「そうだね」
「しっかりと」
「そうだよ、時代によって技術が違うことは」
 このことはというのだ。
「頭にいれておいて食事の事情もね」
「変わるね」
「時代によって」
「技術によって」
「今お話した通りにね、例えばね」 
 皆に笑顔でこうも言いました。
「自由軒のカレーの後でアイスクリームを食べる」
「それはだね」
「昔だと結構な贅沢だね」
「本当に」
「そうなるよ、じゃあ今日のお昼はカレーにしようか」
 皆ににこりと笑って言いました。
「そうしようか、そして晩ご飯はトミーにお話して」
「オムライス」
「それにしよう」
「デザートはアイスクリーム」
「そうしよう」
「そしてブランデーをロックで飲もう」
 お酒はこちらだというのです。
「ウイスキーでもいいけれどね」
「お酒はそっちだね」
「ブランデーかウイスキー」
「そういえばどっちも昔は高価だったね」
「日本では」
「ジョニーの赤や黒なんてね」
 こうしたウイスキー達はというのです。 
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