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ドリトル先生と不思議な自衛官

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第六幕その十

「ソ連で」
「スターリンだね」
「あの独裁者になるね」
「実は戦前の日本や日露戦争を否定したのはね」
「スターリンだったんだ」
「そうだよ、だからね」  
 それでというのです。
「こうした主張は要注意で」
「言う人達もだね」
「そうだよ、特に学生運動に参加していた人達は」 
「問題だね」
「今もそうした考えで」
 過激派のというのです。
「日露戦争についてもだよ」
「そんなこと言うんだ」
「スターリンの子供達を言うべきか」
 先生はどうかというお顔になってこうも言いました。
「もうどうにもね」
「ならない人達だね」
「そう思うよ」
 まさにというのです。
「いつも言ってるけれど日本は素晴らしい国で」
「日本人も優れているね」
「けれどこうした人達がいることがね」
「問題だね」
「そうだよ、どの国にも問題はあるけれど」
 それでもというのです。
「日本はね」
「学者さんやマスコミ、学校の先生、労働組合がだね」
「問題だよ、活動家という人達もね」
「その中に入るね」
「お仲間だからね」
「そういうことだね」
「中にはよく知られた小説家さんもいるよ」
 そうした人達の中にはというのです。
「これがね」
「そうなんだ」
「このことも残念だけれどね」
「いますね、防衛大学の学生さんを世代の恥と言った人が」
 堀与さんがまた言ってきました。
「私も卒業生ですが」
「そうなのですか」
「横須賀で四年間を過ごしました」
 こう先生にお話しました。
「まあ海軍よりは楽ですね」
「防衛大学も」
「そうでしたね」
「そうですか」
「そう思いました」
「流石に海軍は違いましたか」
「江田島の方も」
 幹部候補生学校もというのです。
「とても。ですが」
「それでもですか」
「厳しいことはです」
「事実ですね」
「それもかなり」
「そうなのですね」
「はい、ですが皆真面目で努力家です」
 防衛大学の学生さん達はというのです。
「日本と日本人のことを考えている」
「そうした人達ですね」
「ですがその作家さんは」
「違いましたね」
「そうでした、北朝鮮を賛美していて」
 それでいてというのです。
「ある時急に韓国の味方になって」
「北朝鮮と敵対している」
「日本をお仲間と一緒に批判していました」
「非常に厚顔無恥な行為ですね」
「そうした人でした」
「ノーベル文学賞を受賞した人でしたね」
「川端康成さんではありません」
 堀与さんはこの人ではないと断言しました。 
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