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ドリトル先生と不思議な自衛官

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第四幕その七

「周りを全く見ないでね」
「そうしてだね」
「人生を決定的に間違えて」
「おかしい人生を歩んで」
「そして周りから軽蔑されて」
「しかも実りある人生にはならないね」
「何でも反対で」
 それでと言う先生でした。
「北朝鮮みたいな国を支持してね」
「皇室や自衛隊は反対」
「そんな風だとね」
「実りある人生である筈がないね」
「そうだね」
「沖縄の基地の前で騒いでいる人達がね」
 先生は沖縄に行った時のことを思い出しつつお話しました。
「まさにそうした考えの人達だけれど」
「何も生み出してないね、あの人達」
「そして何も備えてないね」
「努力も何もしてなくて」
「人間性も教養も磨いていないね」
「彼等は歴史でどう評価されるなんて」
 それこそと言う先生でした。
「言うまでもないね」
「もうそれこそ」
「そんな人達なんてね」
「絶対にいい評価受けないよ」
「どう考えても」
「その人達が自分達をどう思っていてもね」
 主観で、というのです。
「けれどね」
「それでもだよね」
「もう言うまでもないね」
「それこそ」
「そんな人達については」
「学生運動の頃からね」
 昭和四十年代の日本のこの騒動のお話もしました。
「もうそれこそだよ」
「全く変わっていない」
「そうだよね」
「暴れるだけ叫ぶだけで」
「他は何もないし」
「体制に反対していることがいいことか」
 先生は言いました。
「違うね」
「体制がどういったものかチェックして」
「問題があれば訂正していく」
「その為に選挙に行って」
「投票して自分達が支持する政党に政権を取ってもらう」
「そうすることだね」
「民主主義はね」
 まさにと言う先生でした。
「そうしたものだね」
「少なくとも国会があるとね」
「そうした風だよね」
「自分の主張を言うことは当然だけれど」
「要は選挙だよ」
「選挙に行けばいいよ」
「選挙でも勝てないから革命起こして政権に就くなら」
 それならと言う先生でした。
「それは暴力だね」
「暴力を肯定するとね」
「その時点でおかしいよね」
「少なくとも法律守ってないよ」
「犯罪になるよ」
「犯罪がいいというならね」 
 先生は眉を曇らせて言いました。
「もうね」
「逮捕されるね」
「それで罪に問われるよ」
「少なくとも法律でそうなってるし」
「法律は守らないとね」
「問題のある法律は変えればいいし」
 そう思うならというのです。 
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