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ドリトル先生と不思議な自衛官

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第三幕その十

「海自さんの操艦技術は凄いんだ」
「何処も大変だから」
「難所ばかり進んでいるから」
「その技量は凄いんだ」
「特に呉の辺りは世界屈指の難所で」 
 航海するにはというのです。
「そこを母港にしているとね」
「あまりにも大変だから」
「それでなんだね」
「操艦技術が物凄いんだ」
「そんなところを母港にしているから」
「そうなんだ、だから海自さんは強いよ」 
 そうでもあるというのです。
「とんでもない操艦技術を持っているからね」
「そういえば帝国海軍もだったね」
 王子は海上自衛隊の前身であるこの組織のお話をしました。
「操艦技術が物凄かったね」
「むしろ海自さん以上だったと言われてるね」
「猛訓練があってね」
「月月火水木金金のね」
 つまり一週間休みなしのです。
「それを行ってね」
「物凄い技術を備えていたね」
「だから強かったんだ」
「そうだね」
「陸軍さんも強かったけれど」
「海軍さんもだね」
「桁外れにね」 
 そう言っていいまでにというのです。
「強かったんだ」
「そうだったね」
「しかも軍律も厳しかったから」
 このこともあってというのです。
「規律もよくて」
「そうだと軍が引き締まってね」
「気持ちがね」
「整理整頓も行き届いて」
「尚更強かったんだ」
「そうだったね」
「数が同じなら」
 先生はそうであったらとです、王子にその海と護衛艦を観つつお話しました。護衛艦は荒れた海を何なく進んでいます。
「あの海軍に勝つことはね」
「難しかったね」
「実際イギリス海軍は負けたよ」
「お手本にされていたけれど」
「言うならイギリス海軍がお師匠さんだったけれど」 
 帝国海軍から見てです。
「けれどね」
「負けたね」
「二次大戦でね、戦争自体には勝ったけれど」
「連合国の中にいてね」
「あの戦争ではね」
 先生は少し苦笑いになってお話しました。
「イギリスだけではね」
「日本に勝っていないね」
「マレー沖で負けて」
「そのイギリス海軍が」
「シンガポールもマレーも失ってミャンマー、かつてのビルマもだったから」
 それでというのです。
「もうね」
「勝ったとはだね」
「言えないよ、いや凄いお弟子さんとね」
「帝国海軍は言えるね」
「お師匠さんにあたるイギリス海軍を叩きのめしたんだから」
「それだけ負けたってだね」
「僕は思うよ」
 実際にというのです。
「本当にね」
「凄いお弟子さんだね」
「全く以てね」
「そして今もだね」
「海自さんは強いよ、勿論陸自さんも空自さんもね」 
 こちらもというのです。 
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